自転車と旅について考えてみます。
あの自転車乗りの雑誌「自転車と旅」についての話ではありませんので期待して開いた方には残念なことをしました。
自転車で旅をしてみたいのですがしたことがありません。結局のところ時間がないという言い訳をせざるをえません。
雇われて働いているのと年齢的に野垂れ死にするリスクが非常に高いということから諦めています。
ただそのかわり自転車で旅行(自転車と旅行)ということはこれからも何度かできると思っています。
さて、ここで「え」と思われた方は鋭いですね。
旅と旅行って同じじゃないの?って思った方。
残念ながら甘いです。旅と旅行はまったく別物です。解説します。
旅と旅行はまったく別物だからあえてjitenshatoryokouにした
旅行は旅程が決まっているものです。
戻る日が決まっている。
途中の日程が決まっている。
物見遊山である。
特に物見遊山はすべて旅行です。
旅なんて言葉をつかってはいけません。
例えば今度のGWには京都の嵐山でも見に行こうか。じゃあ1日目は嵐山へ行って2日めは伏見あたりをまわろうか。それで泊まるのは京都の○○ホテルにしようか。そしたら1泊2日にしようか。でもそれじゃあちょっとせわしないから2泊3日にしようか。
などと旅程を決めてでかけるのは旅行以外のなにものでもありません。
どんなにコマーシャルで「京都への旅」とか「今度の休暇はどこへ旅しよう」とかいったって実際には旅行です。
・・・
では旅について。
旅とは目的地、旅程が定まっていない、かつ修行を伴うものです。
例えばサーカスの旅団は町から町へと渡り歩いて興行を行い、さらに滞在地での興行やその他生活を通じて修行をしているので明らかに旅です。疑いの余地はありません。
また水戸黄門の一行も黄門様はほとんど酔狂なので旅とはいえないですが、そのお供の助さん格さんたちは目的地こそなんとなくあるものの途中途中でいろいろな厄介事に巻き込まれ旅程が定まらず、さらにさまざまな悪漢ども、ときには自分より目上の悪漢と戦わなければならず修行を伴いますから旅です。
これも疑いの余地はありません。
そして自転車で旅をするとはお金だけ持って出かけていき、一日走れるだけ走って限界まで走った場所で野宿をしたりそこらの安ホテルに泊まったりということをやり、すべてその時その時で決めていかなければならず修行を伴いますから旅という言葉を使ってよいのです。
あらかじめ計画を立てちゃったら旅ではありません。
つまり自転車と旅行なんです
もともと自転車好きでなにか関連する情報を発進していけたらいいなと思って始めたブログですが、タイトルは自転車と旅にはならないんです。
自転車で旅をしている人は世界に何人かいると思いますが、自転車人口からいったら極めて少数派でしょう。もちろんそれを目指すことは素晴らしいことだと思いますが、現実をみたら旅行を考えたほうが実現の可能性が高いのです。
ということで「自転車と旅」で検索されたら雑誌「自転車と旅」が検索結果のトップに来てしまい自分のブログはいつまでたっても埋没してしまって目立てないので「自転車と旅行」をコンセプトにしようと決めた言い訳の話でした。
ちなみに旅行と旅(ビータ)の違いの話は「サックス吹きに語らせろ」という本で力説されており大いに共感したので、自分なりに例を考えて論じてみました。