今回記録を残しておくのは中山道69次の34番奈良井宿。
奈良井宿といえば中山道69次の中でもっとも栄えていたとも言われている宿場で、本庄宿もそんなこと書いてあったような気がするがいったいどっちなんだ?
いずれにしても現在は観光地として客を寄せているらしい。
ネットでの写真や他所様のYouTube動画で見た限りでは時代をさかのぼった感じの街の様子に悶絶すること間違いないと思ってでかけたが案の定、悶絶するほど素晴らしいところだった。
当日は梅雨直前であったにもかかわらず絶好の好天に恵まれて良い画が撮れた。写真と動画でここに残しておく。なお観光名所としてなんとなく知られている「木曽の大橋」は近年建てられたようなのでまったく訪れなかった。
自分ちの近くの道が江戸と京都を結んでいるという歴史が面白い。
中山道69次の34番奈良井宿情報
基本情報
本陣位置
高札場位置
無料駐車場
無料駐車場だけでなくEV充電所もあった。無料駐車場はここのほかすぐ近くに道の駅奈良井木曽の大橋もある。
写真と簡単な内容
訪問日時
- 2021年6月5日
- 2021年8月11日
- 2021年12月11日
- 2022年8月13日
- 2023年1月2日 妻を連れて日帰りで
写真とコメント
奈良井宿の街と本陣
▼本陣跡地
7
街路
▼江戸側から奈良井宿に入ると別世界が待っている。京都側から入っても別世界ではあるけど、京都側から来るとすでに妻籠宿やら馬籠宿やらっていう奈良井宿に比肩する超ノスタルジック宿場を経験しているはずだから感動は江戸側から入るほどではないと思う。
タイムスリップしたみたいで頻りに「すごいな」ばかりつぶやいていた。
▼今度は京都側から見た景色。電柱と電線がまったくないっていうのがいいね。各家には電気は来てるみたいだから地下埋設が実現されてるのかな。
▼ところどころでこういう高札を見つけたら宝を掘り当てたような気分になる。
脇本陣ゑちごや
▼今もゑちごや旅館として営業している。奥行きがパねえ。
注目は看板で江戸方面から見た看板はひらがなで「えちごや」と書かれていて京方面から見た看板には漢字で「越後屋」と書かれている。江戸時代からそういう決まりだったらしく今も守られている。
余談だがサイクリストってなぜか自転車を一緒に撮る人が多いような気がするんだけどなんか意味あるん?て思う。自転車誇示?防犯?行った証拠?良い景色撮るときは写真の価値損ねるよね。
▼地元の婆さんたちがお茶飲んで喋ってるところがなんとなくシュール(超現実・奇抜・難解の意)を感じる。
高札場
上問屋資料館
上問屋と下問屋というのが隣同士であっていずれも巨大なお屋敷だったんだけど、案内所で聞いたところによるとそれぞれ大名行列が通るとき宿の手配やら食べ物の手配やらその他事務手続きとかのコンシェルジュというかツアーコンダクターというか今風にいえばそんなような役どころだったらしい。
で上と下っていうのは上問屋が月の前半分担、下問屋が月の後半を分担だったそうな。
でその上問屋が今資料館になっているから300円使って入ってみたんだけど、超絶広い。奥行きがこれまたパねえ。
ちなみに明治天皇東京遷都のときにここにお泊りになったという部屋が以下の写真。本陣使わないっていうところが面白い。
ほかの部屋には入れたけど天皇がお使いになった部屋は立入禁止だ。まさに禁門。
▼ちゃんとこういう能書きがある。
▼通りに面している従業員用通用口(たぶん)と台所。
▼この水道とシンクは比較的近代に設置されたはず。
▼台所兼従業員の溜まり場だったっぽい。
▼2階にも上がれるんだけど階段が超怖い。
▼階段が2箇所あって、このタンスが階段になってるやつはまだいい。もうひとつのほうが急すぎて降りるとき超怖かった。
▼2階の天井の梁とかがカンナかけてなくてどうたらっていう能書きがあった。よくわからんがすごい。崩れるのが心配だからあまり落ち着いて見ていられなかったのが本音だけど。
▼これは奥の方の広間だったような記憶。とにかく奥行きパねくて広い。
▼お盆の奈良井宿
まとめ
簡単にサクッと写真で紹介というか残しておいたけどまた行ってもいいところだ。
一度旅館のいずれかに泊まってみたい。早朝だったら誰もいないところで好きなだけ無人の写真が撮れるぞ。
ということで中山道にはこんな手つかずの昔ながらの街道マニアにとっては美味しい宿場がいくつかあるっていうこと。
▼ここらへん見て予習していったほうがもっと楽しめたかも。
参考にした書籍著者岸本豊氏の運営する中山道69次資料館についての記事はこちら

【追記】
同じ年の12月に息子と運転を交代しながら訪問。才田屋という漆器店の箸が安かったので家への土産に買った。カード払い可。
見損なったが次回行ったら見たい史跡
- 榎戸一里塚跡
- 火の見櫓
自分も田舎暮らしなので火の見櫓なんてそんなに珍しいとは思わないのだが一応見ておきたい - 鍵の手手水場
何回も行ってるから何度も通ってはいるが写真は撮ったことがない - 鳥居峠一里塚碑
ちょっと険しい峠道で車では入り込めそうもないのでここへは電動自転車を買ってから行きたい。
マイマップ
気になる史跡が青、無料駐車場が黄色P、宿泊施設がオレンジベッド、道の途切れが赤い銃のマークでそれぞれ載せてある。鋭意更新中。
参考にした資料
上記の他にもみどころいろいろ書かれている。
参考にした書籍著者岸本豊氏の運営する中山道69次資料館についての記事はこちら
