今回記録を残しておくのは中山道69次の46番大井宿。
とくに濃い情報を網羅しているわけではない。参考書籍をたよりにした自分の踏破記録としてブログに残しておく。
自分ちの近くの道が江戸と京都を結んでいるという歴史が面白い。
中山道69次の46番大井宿情報
基本情報
- 本陣:1
- 脇本陣:1
- 旅籠屋:41
- 家数:110
- 大湫宿13.1km←|→10.5km中津川宿
本陣位置
高札場位置
無料駐車場位置
調べきれていないが無料駐車場はほぼ無いと見る。
▼ひし屋資料館を使うとき提携のここを使わせてもらったが、そのままほかも見物して回ってしまった。厳密にはNGなのかもしれないが臨機応変に利用したいところではある。
写真と簡単な内容
訪問日時
2022年12月10日~11日
写真とコメント
高札場
駐車場が近くになくうろうろしたが、旧中山道に沿って歩けばすんなり見つかるし、堂々と残っている。
ちなみにここでVLOGを撮っていたら近所の中学生ぐらいの少年たちにフランクに声をかけられた。「なにやってんですか」と。これは大井宿の高札場で昔の掲示板だよ。この道をずっと行けば京都と日本橋に行けるんだよと教えてあげたら「えーマジ?」みたいに驚いていた。
おいおい、こんな貴重な文化遺産が普通に町にあるところに住んでいるなんてこっちは羨ましくて仕方ないんだけどなあ。
本陣跡
本陣周りも雰囲気が多少残っている。枡形が6箇所あるという説明板がある。地面のアスファルトに模様が施してあるのでわかりやすい。
恵那私立中山道ひし屋資料館
豪商で庄屋でもあった古山家の屋号「ひし屋」が昔の町家を体験してもらう施設として恵那市が管理している。
ここのビデオを見てだったか知ったのは現在の地方の郵便局は昔の庄屋や問屋などの豪商が伝馬などの業務をやっていたので明治維新のときにそのまま郵便事業として引き継いで今に至っているということ。
言われてみれば納得なんだが意識したことがなかった。つまり地方の郵便局長は由緒ある古い家柄の人だってこと。
脇本陣高木家跡 大井宿下問屋場跡
上問屋は本町上にあるらしい。こちらは下問屋跡。
中山道広重美術館
中山道沿いに住んでいた実業家田中春雄が自らの浮世絵コレクションをすべて恵那市に寄贈して平成13年に開館した。世界に9点しか存在しないと言われている幻の作品「雨の中津川」もここに所蔵されているという。
毎年9月にだけ全作品を展示し、それ以外の期間は劣化防止のためイミテーションを展示している。
できれば9月の水曜日か金曜日に訪れたいところ。
▼ひし屋資料館提携の無料駐車場からは少々距離があるので、中山道広重美術館のすぐとなりにある提携駐車場を利用しても良い。美術館利用者は90分間無料でそれ以外でも30分70円という安さ(2022年時点)だからここに駐車して回ってもよいかも。
展示品は撮影禁止だったので浮世絵体験の自作品と無料の時間帯があるので都合が合えばここを狙うのがよい。無料時間外だったので大人820円だったか払う。
浮世絵の作り方や歌川広重の生涯やらが中身が濃くて浮世絵体験でのめり込むと90分なんてすぐたってしまうほど。
本酒屋 中野村庄屋の家と防水壁跡
中山道への石の防水壁が残っている。肌色の石に溝がくり抜かれていてそこに防水版を差し込んで街への水の浸入を防いだとのこと。
また隣の建物も含めて和宮降嫁時の負担を巡って百姓熊崎新三郎が岩村藩の代官へ切りつけた事件の現場にもなっている。
高札場跡と常夜灯
常夜灯はわかりやすすぎるぐらいの場所にあったが高札場はミラーボールの後ろにひっそりと標識が残っていたのみ。
十三峠入り口
大井宿から大湫宿への通路となる道に十三峠が立ちはだかっている。ここからしばらくは軽自動車程度なら進めたが普通車ではちょっと微妙かと思う。少なくともすれ違いは不可能。
槙ケ根一里塚
十三峠入り口から石畳で整備された道を軽自動車で果敢に進んでいくとやがて開けたところに出、槙ケ根一里塚が現れる。
ここらあたりが中山道の上街道と伊勢参宮堂の下街道との分岐点になり何軒か立場茶屋もあり賑わっていたという。
現在は細い道でひっそりとしていて夜は一人で通るのはちょっと怖いくらい寂しいところとなっている。
大井宿茶屋槙本屋跡標柱
槙ケ根一里塚から京方面へ進んで2度クランク型を曲がって進むとひっそりと道端に標柱が残っている。よくよく見ながら進まないと自動車では見過ごしやすい。
ここにおそらく槙本屋という茶屋があったのだろう。
見損なったが次回行ったら見たい史跡
- 岡瀬沢永代燈
- 関戸一里塚
一度探して行ってみたがうまく見つけられず違うものを撮影していた。次回はちゃんと見つけたい。mapでみたらちゃんと標柱があってわかるようになってるはず。 - 大井城跡
- 白木番所跡
- 槙が根立場跡
- 槙ケ根追分道標
- 祝坂の馬頭観音
- 姫御殿跡
- 首なし地蔵
- 竹折村高札場跡
- かくれ神坂・平六茶屋跡
- びやいと茶屋跡
- 紅坂一里塚
- ぼたん岩
- 黒すくも坂
- 三社灯籠
- 藤村高札場跡
- 深萱(ふかがや)立場本陣跡
- 深萱立場・深萱追分
- 馬茶屋跡
参考にした資料
上記の他にもみどころいろいろ書かれている。
参考にした書籍著者岸本豊氏の運営する中山道69次資料館についての記事はこちら
マイマップ
気になる史跡が青、無料駐車場が黄色P、宿泊施設がオレンジベッド、道の途切れが赤い銃のマークでそれぞれ載せてある。鋭意更新中。