先日東京へ出張したときにうっかりと電車の中に傘を忘れてきてしまいました。やはり慣れないことをするとどこかでおかしな行動をとってしまうものです。 その忘れてきた傘とはちょうど1年前にメーカーからサンプルでいただいていたものでした。タダで頂いたからといって乱暴にも粗末にも扱ったことはなく気に入って大事に使ってました。 2016年手に入れてよかったアイテムにも入れてたぐらいです。 https://jitenshatoryokou.com/2016-goods-22625.html そんなお気に入りの傘を見事に電車の中に忘れてきて凹みましたが、なんとたまたま別のメーカーさんが同じようなスペックの傘をレビューしませんかとご提示してきてくれたので渡りに船とばかり乗ることにしました。 もう前回の傘は現物として手元に残っていませんが記憶を辿りながら比較しつつ紹介していきます。
Teyimo2段折りたたみ傘
Teyimo 折りたたみ 自動 開閉 折りたたみ 傘 ワンタッチ 折り畳み 傘 晴雨 兼用 頑丈な10本骨 軽量 耐強風 撥水加工 ビニール 傘 (超吸水 収納カバー付き) ブラック (傘) – Amazon
平均評価点: 価格¥ 2,499〜(記事公開時)
外観
▼パッケージはこんなちょっと大きめの袋に入っていました。折りたたみ傘にしては大型という印象です。 ▼裏地が吸水タオル地になっている袋にさらにもう少し小さい折りたたみ傘が入っています。あとは簡単な説明書らしき紙。 ▼このふわふわ感は裏返して綿でも詰めれば枕としてもつかえそうなくらい。それは冗談としても濡れた傘を入れてすぐに水気を吸ってくれるというわけですね。この吸水袋は前の傘では無かったアイテムです。 ただし吸水タオル地になっているこの袋は濡れると当然重くなります。外出先でいつまでも水を含んだ袋を持つことに価値があるかどうかは別問題ですね。 ちょっと見は良いアイテムが同梱されていると思われますが、使ってみないとなんともいえません。現時点ではニュートラルな感想とだけ言っておきます。 ▼傘本体です。まず柄の部分が以前の傘と違います。以前のものは表面が合皮のような素材でした。それはそれで滑りにくく持ちやすかった記憶です。果たしてこの木材使用による柄は使い勝手としては良いかどうか不明です。ただしこの無垢っぽい木のほうがコストが掛かっているかもしれませんよ。 ▼傘を束ねている接合部分を見ると面ファスナーです。これは簡単です。以前の傘はここがボタンでした。それはそれでバチンと一度嵌めたら簡単には解けないという利点はありますが、面ファスナーの方が断然収束作業が早いかなと思います。ここは面ファスナーに軍配かな。 ▼持ち手(柄)が木です。ちょっとコストかかってそう。以前の合皮っぽいのはつかみやすかったのですが、これは使っているうちに表面がつるつるに均されて滑るようにならなければいいかなと思います。 あとボタンですが、ちょっと印刷が斜めってるのはご愛嬌ということで見なかったことにしますが、以前の自動開閉折りたたみ傘はボタンがメッキでした。メッキだろうとこういう印刷だろうと何度も擦っているうちに剥げてくるということは経験上容易に予測できますが、メッキの方がやや耐久性が高いのではないかなと思います。 いずれにしても(どちらが早く剥げようとも)それほど実害はないので引き分けとしておきます。 ▼傘を開いた裏側を見ると素材が普通の傘の生地と違います。いかにも防水という感じの生地です。普通の傘の裏側って織り目が見える生地ですよね。でもこれはそれとは全然違う見た目です。漏れなさそう。 ▼吸水タオル地の袋ではなく普通の袋の方に改めてしまってみますが、ちょっとキツくて入れるのに難儀します。もう少しゆったりと作っておいたほうが淹れるのが楽だったのにと思います。 特に傘なんて濡れたまま入れることもありますからなおさら引っかかって入れにくいのではないでしょうか。せめて入り口付近だけでももう少し広口でできていればなあ。この部分は完全に以前の傘が良くできていました。
防水袋
▼まだこの時点では使っていませんので濡れた傘を吸水タオル地の袋に入れるイメージです。こんなふうに必ずしもきっちりと畳まなくて入れても中で水を吸ってくれるのでしょう。 ▼この吸水袋はチャックもしっかり防水仕様っぽいタイプです。ここはなかなか好印象です。あまり関係なさそうだけど。
重量
▼重さです。雨降りの状態で傘だけ持つと479グラムということです。 ▼ちなみにドライ状態ですが吸水袋に入れると全体で600グラムを超えます。なかなかのずっしり感はありますね。
その他スペック
さて、傘を広げた直径は103cmで以前の2段階折りたたみ傘は102cmでしたからややリードです。 傘なので当然ながら雨降りの日に使って漏れるのは問題外ですから漏れる漏れないは議論しないことにします。 もし漏れるようなことがあれば後日ケチョンケチョンに追記しますwww 開閉にはボタンを押しますがそのボタンがなかなか固いというのはほぼ以前の傘と同等です。 参考に以前の2段階折りたたみ傘を開閉した様子の動画を貼っておきます。今回の傘も概ね同程度といえます。
使ってみました
ちょうどこの傘が届いた翌日は土曜日でほぼ1日夕方まで雨天でした。食材やら日用品やらを買いに遠近織り交ぜてでかけクルマから降りては傘をさし、店に入っては閉じと何度か行いました。
その結果以下のことが印象として残りました。
- 傘なので濡れない機能については申し分ない
- 閉じてから非常に畳みにくい
- 吸水袋でも普通の袋でも入れにくい
機能については申し分ない
これは傘としての最低限の話なので多く述べても仕方ありません。
超撥水生地を使用しているとかですが正直、前の2段折りたたみ傘との違いがほぼわかりませんでした。特に優れているのかどうか不明です。
閉じてから非常に畳みにくい
超撥水の生地がそういう性質なのかどうかわかりませんが、前の傘や一般的な傘は織り目がついているじゃないですか。
そういうのがこの傘の場合、畳むときに「ガイド」にならずデフォルトで平らな状態に向かおうとしているように見られます。
したがって畳もうとすると結構な抵抗があります。別に力をそれほど必要とするわけではないのですが、骨を畳んだ状態でも生地をしっかり抑えて結ばないとすぐ「ふわ~」っと広がる感じです。
言葉では説明が難しい。
吸水袋でも普通の袋でも入れにくい
どちらにも入れようと試みました。
奥外から中にはいって濡れた傘をまず吸水袋に入れようとしますが、チャックを閉めようとするとややパンパンという意味のキツさがあります。チャックそのものはスムーズに動きます。
先程も申したように生地自体に広がろうとする力が強いのでしっかり抑えてチャックを閉じないと閉じられないのです。
また、普通の袋に入れるときはもっとやりにくく「最悪」という表現すら使いたくなります。
▼なんと傘を結束するベルトに縫い付けられた余計なロゴが暑さ2mm近くもあって袋に入れるときに引っかかるのです。
設計ミスなのか、縫製ミスなのかわかりませんが使い勝手としてはユーザーから見たら「最悪」と言っても言い過ぎではないでしょう。ここは改善を望みます。
結論:以前の傘と比べて
タオル地の吸水袋がついているのはまあ良いとしてもそれほど使う機会があるのかなと疑問に感じなくもないです。したがって個人的には加点対象にはしません。 開きやすさ閉じやすさについては差は見られません。もしかしてコアの開閉ユニット部分は共通の外注が作ってたりして。(勝手な想像です)
比較項目 | 以前の傘(LIHAO) | 今回の傘(Teyimo) |
---|---|---|
直径 | 102cm | 103cm |
展開高さ | 64cm | 62cm |
収納時長さ | 32cm | 32cm |
袋に入れやすさ | ○(十分広口) | ☓(狭い) |
束ね易さ | ▲(ドットボタン) | ○(面ファスナー) |
価格 | 1422円 | 2499円 |
付加価値 | – | 吸水タオル生地収納袋付き |
重量優劣 | 不明 | |
生地 | 普通の傘の生地 | 超撥水生地 |
軸を縮めるとき | 大変力が要ります | |
袋への入れやすさ | ○ | ☓ |
整理して比較してみるとこんなところです。価格の違いの大きな要因は吸水袋と超撥水生地採用のためでしょうか。 ただし、超撥水といっても以前の傘がどうしようもない傘だったかといえば普通に使えましたので特にムムっという感は受けません。はい。 そして吸水袋に大いに価値を感じる人はこれを良いと思うのでしょう。記事執筆時点ではまだ屋内で広げてみた外観の感想レビューだけですので今後雨の日に使ってみて吸水袋がどの程度良いものなのか測定してみようと思います。 ただどこのメーカーだろうとこの2段折りたたみ傘というのは便利で我ながらもう逃れられない身体になってしまっているのがわかります。 何しろ紛失したときにすぐもう一本買おうか・・・と考えたほどです。
ただ自分で買うとしたら前回サンプルでいただいたLIHAOのほうが良いと思いました。