【コラム】明日は車検だが胸騒ぎがする

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明日は何回目かの車検の日だ。自然に明日になったように読み取れるが自分で明日に設定した。
しかし今回は胸騒ぎがする。
それは愛車とのつきあいが丸9年になり、そろそろ異常な個所がでてくるかもしれないとか、法定費用が足りなくて窓口で立ち往生してしまうかもしれないとかそんなことではない。

明日の午後の2ステージ目の予約なのだ。
午後の2ステージ目というのは1日にある4ステージの最終のステージだ。この午後の2ステージ目を予約したのは今まで何回となく車検を通してきたが初めてかもしれない。

しかし車検そのものについての胸騒ぎなのではない。

何が俺の胸を騒がせているのか。
Photo:In the dirt we pray for God to bring you back again By NimahelPhotoArt

胸騒ぎさせているのは何か

それは午前中は普通に会社で働かなくてはならないということだ。午前中に普通に会社で働いて午後半休をもらい車検に出張るつもりなのだ。しかしだ。

もしも午前中にお客さんからクレーム、それも緊急のクレームが舞い込んで来たら対処しなければならない。クレーム対応の業務とはお客さんからのクレームが来たら昼休みだろうと深夜だろうと親が死のうと対応しなければならない仕事なのだ。

とくに俺が務めている会社はクレーム対応が俺一人なので俺が会社を抜けたらお客さんは誰に苦情を申し立てたらよいかわからず茫然自失してしまう。

茫然自失したお客さんは経営者に矛先を向けるだろう。矢面に立たされた経営者は俺を呼び出してすぐ対応するよう他の部下に俺の携帯電話へ連絡させるだろう。

そう、車検でブレーキ踏み踏みとか、パッシングパチパチやっているときとかに「すぐ来い」というお呼び出しがかかる恐れがあるのだ。

しかしそうはいってもひとたび会社を出てしまえば会社からの電話など着信しなければ済む話でもある。もっと胸騒ぎする問題は午前中だ。

午後から半休をとるので午前中は業務に就く。その午前中の間にお客さんからクレームが来たら限りなく「アウト」に近い。特に「すぐ選別に来て(ハート)(野郎の声)」という恐怖のお呼び出しがかかると蛇に睨まれたカエルのように何もできなくなってしまう。

お客さんからの呼び出しはそれこそ「神の声」なのだ。

「午後から別の用件で外出なんです」といっても、「ふーん、じゃあ別の人に来てもらってよ」と言われるだけだ。至って普通のことのようにも聞こえる。

しかし先ほども書いたようにクレーム対応は俺一人。みんなほかの奴は別の仕事をそれぞれ抱えている(ように見える)。誰かに頼もうにもクレーム対応なんて進んで代わってやるよなんて酔狂な社員はいない。

そうだ。これが大手と中小の違いなのだ。大手は一人一人の仕事に多少余裕を取れクレーム対応のために人員を割くことも容易だ。っていうかそれ以前に人事部とかちゃんとあるだろうし。

そこへいくと中小は仕事に人がぶら下がっていて人事異動で人が動いても仕事もそのままその人についていくということが往々にしてないだろうか。

まあ、俺のいる会社だけが問題を抱えているだけかもしれないが、所要で別のことをしなければならないときにお客さんからのクレームが来ると非常に困る。クレームが別の用事と重なることは滅多にないが、危機管理はされていない。

残念ながら改善される見通しもない。だから中小なのかもしれないし、だから薄給を補うために自分で車検をしなければならないが、時間の自由が利きにくい。微妙に矛盾を感じる。

大企業だったら時間を自由に取れて自分で車検に行くなんて全然平気なんだろうなあって思うが、これまたそれ以前に大企業に勤めていれば自分で車検をする面倒も金で解決してしまうかもしれない。

ということで、車検を翌日に控えて妙に胸騒ぎを覚えるので書いてみた。
過ぎてみれば何事もなく終わっているかもしれないし、車検キャンセルで参ったという話になるかもしれない。

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ここからは上記の24時間後に書いているのだが、懸念していた胸騒ぎが的中した。
お客さんから電話があり「市場からクレームが来た」とのこと。応急処置として代品の納入を至急済ませたが、このあとはまたしてもクレーム対策で頭を痛めることになるだろう。

だが、大丈夫。クレーム対応という仕事は社会的に誰もやりたがらないほうの仕事だ。逆に言えば誰でもできる仕事ではないのだ。よほど前世で悪いことをした人間ぐらいしか就けない仕事なのだ。

ということで悪いことをしている皆さん、来世では誠心誠意お客さんにクレームの原因と対策を説明する仕事になりますよ。

ところで車検はどうなったか?
この続きは数時間後になるかも。