日記みたいに書いてもつまらないことはわかっているので要点だけかいつまんでかいていきます。
さすがに60年に一度だけあって、駅の廻りじゅうに「本殿遷座祭」の貼紙があふれかえっておりました。
出雲市駅にて一畑電車に乗り換え
下の写真はサンライズ出雲の終点である出雲市駅から一畑電車乗り換え側の出口です。出雲大社へ行くには出雲市駅からではちょっとばかり遠く、一畑電車という私鉄に乗り換えて数駅先の出雲大社前という駅までいくほうが楽です。
さすがに出雲市にあるだけあってこちら出雲市駅の入り口の作りも大社風の造りになっております。ここのすぐ左で輪行から走る体制に支度している第一自転車野郎を発見しました。
写真は撮りそこないましたが、躊躇無く話しかけさせていただきましたww
あいにくの雨ですねえとか、出雲大社まで自転車で行ったら結構あるんじゃないですか?とかこちらがフランクに話しかけるとその彼がいうには。
「まあこれくらいの雨ならなんとか行っちゃいますよ」
一人の世界が好きなのか、せっかく一人で来ているのに野郎なんかとは極力接触したくないと思っているのか、それきり会話が進行しませんでした。
そうですか。がんばってください。ということでお別れしました。
しかしその後の雨量を思い出すととても自転車で走行できるような条件(クソ土砂降り)ではありませんでしたが、彼は無事に出雲大社まで辿り着けたかどうか。
▼出雲市駅北口を出て右へ200mほど歩くと一畑電車の切符売り場があります。
なんとか雨を避けながら軒下を自転車担いで歩いていきます。
一畑電車は自転車をそのままで持ち込みして良いのです。もし雨が小降りになって車内で展開することがあったときのために持込券も買っておきました。300円です。
結局電車の中では展開しませんでしたが。ただし、一畑電車が輪行をただの荷物として扱ってくれるかはわかりません。
つまり輪行していても自転車は自転車と料金をとられるかどうかは未確認です。
一畑電車の出雲市駅からの発車前に時間があったのでホームの終端を写真に収めました。
このような終端は田舎暮らし都会ぐらしでは滅多に見られません。
知っている限りでは東急井の頭線の渋谷駅と吉祥寺駅。そうそう上野駅もありますね。
あとは東急東横線も終端がありましたが、今はもう相互乗り入れが開通していてないのでしょうね。
電車の中では乗務員室のすぐ横に自転車置き場があります。金具のついたタイヤチューブみたいなのがぶら下がっていて転倒防止に固定できるようになっています。
電車のなかにも縁結びを強調したステッカーがそこかしこに貼られていて嫌でも縁を結んでやるぞというテンションが高まります。
一畑電車の中
ところで一畑電車はワンマン電車で、駅もおそらく無人なんでしょう。
乗務員室の壁には料金の電光掲示板が設置されていてバスのようです。
っていうかメチャクチャオープンでフランクな電車じゃないですか!
運転手と乗客を仕切る窓が開いているんですよ!「今日はいい天気ですねえ」とか「今日は湿気が多いからディーゼルの噴けが悪いなあ」とか会話できちゃいますよ。だれもしてなかったけど。
関東、少なくともわたくしの普段の行動範囲では見たことがありませんでした。
こんな料金箱があるのもバスみたいです。つまりこの一畑電車はレールの上を走るけど要するにバスなんですね。その証拠に一つ上の写真で運転手のすぐ向こうの外を注意して見るとバックミラーがあります。
この写真だけ見たらバスにも見えます。
出雲大社駅に到着です。やはり終点なので終端抵抗(?)があります。特に正面から写真を撮ることはしてません。見たい方はネットで探せばあると思います。
出雲大社前駅にて
前の記事で大国主命に祟られて雨に降られた件を書きましたが、このとおり自転車を持っていったものの乗るどころではありません。一縷の望みも絶たれました。
▼出雲大社前駅にコインロッカーがあります。
やや大物でも入れられるコインロッカーになんとか自転車用トレーラーを解体して入れることができたのでようやく雨の中でも出雲大社まで行けます。
もしコインロッカーに入らなかったらと思うとゾッとします。雨の中をトレーラーを引いて歩いたら中の着替え等がびしょ濡れになります。
でも最初見たときはコインロッカーに入らないと思っていたのです。びしょ濡れにしながら一度自転車置き場にとりあえず自転車だけ預けに行ったのです。
もしかしたら入るかもしれないかなと思って再び駅に戻って試してみたら無事入ったので一安心したのでした。やはりやってみるものです。やらずに諦めるのは良いことありません。
出雲大社までの道すがら
さて、出雲大社のキャラクターイラストが通りのお店に飾ってありました。
このちょっとユルくないほうのキャラクターを見て土管くんを思い出したのはわたしだけでしょうか。
土管くんに出てくるゲンタがこんな感じだった記憶でしたがよく見たらあまり似てません。
【追記】
土管くんじゃなくて鷹の爪団の吉田くんでした。
Amazonプライムビデオで鷹の爪団
鷹の爪という漫画を書いているフロッグマンというアーティストは予算不足ゆえとはいえ自分ですべてこなしてしまうマイティなアーティストです。島根県出身なのだとか。
境内
雨ザーザーです。どちらにしてもここあたりは自転車で進入するのは憚られますので徒歩は当然なのですが、武士が刀を腰に挿していないと落ち着かないように、わたくしは自転車がそばにないと落ち着きません。
人出はこんな感じです。残念ながら思っていたほど女子ばかりでもないんです。
これは誤算でした。7~8割が良縁(雄)を求めて来た若い女子だと期待していたのですが・・・
なにやら触るとご利益があるらしい鳥居で皆さん触っておられました。自分も取り敢えず触っておきます。
正直言ってこの雨の中で期待するご利益は「今すぐ雨止んで欲しい」ということでした。
本殿前にはパイプ椅子がぎっしりと並べてあって19時からの式典に備えています。
後ろの山の木々の間から蒸気が立ち込めていて「神秘的だね」と誰かが言っていました。そう、確かに神秘的です。神社で、しかも60年に一度のイベントの日にこういうのを見ると何でも神がかって見えるから不思議です。実際にはただの迷信であると確信しています。
巨大しめ縄で有名な拝殿
こちらが拝殿です。有名な太いしめ縄のあるところです。
ここを直(じか)に見ることができただけで満足です。
だって一番「出雲大社っぽい場所」じゃない?
近くで見るとこんな感じ。うちの玄関にもここまでじゃなくてもいいから飾りたい。
このしめ縄にお金を投げて刺さって落ちてこなければご利益があるという迷信がずっと存在していたそうです。
確かに良く見るといくつか小銭が刺さっているような。
日本人てなんにでも賽銭を入れるのが好きなんでしょう。たいていどこの池にも小銭が落ちてますからね。
それにしてもしめ縄に小銭を投げて刺すとは、いったい最初にどんな人が考えるのでしょうか。すごく興味深い謎です。
もうすでに罰が当たっていますが一応この拝殿で賽銭を入れて拝みました。
人がいっぱいいたので写真は殆ど撮れませんでした。
出雲大社での参詣はこれだけです。
意外とあっさりと終わってしまいました。
本当は7時からメインイベントの遷座祭を見るべきなのでしょうが、中には招待者しか入れないというし、大社の姿を見ただけで満足です。
おそらく7時からの遷座祭は宮司が大勢登場して盛大に執り行われたのだと思います。
ちなみに松江に着いてからホテルのテレビでニュースに出ていないか探しましたがほとんどスルーだったようです。
意外と地元は騒いでいないのかな?
60年に一度を狙うべきと豪語して出雲に参りましたが、結論としては普段なにも無いときのほうが落ち着いてお参りできるのではないかということがわかりました。
あまりミーハーな行為に走ると本質を見失うのではないかと思います。
かなり強引なオチですみません。