車中泊を快適に楽しむためには、プライバシーの確保が欠かせない。そこで重要になるのが、車窓の目隠しシェードだ。自作することで、車種に合わせた完璧なフィット感を得られる。以下に、その製作工程を詳しく説明する。
材料の準備と裁断
まず、白系と黒系とでキルティング材を用意する。一般的な手芸用キルティング材で、手芸屋で購入可能なものを使用する。厚さは約2mmのものを使ったが好みで好きな厚さを選んでよい。これを車の窓の形に合わせて慎重に裁断する。キルティング材は保温性と遮光性に優れているため、車中泊用シェードの素材として最適だ。
材料の購入にあたっては、1メートルあたり100円前後のキルティング材を5メートル程度用意する。車種や必要な枚数によって多少の変動はあるが、2種類貼り合わせても概算で1000円程度の費用で済む。
表裏の縫合
裁断したキルティング材の白い面と黒い面がそれぞれ外側になるよう貼り合わせ縫合する。白い面を車内側にすることで、車内を明るく保ちつつ、外からの視線を遮ることができる。
縫合の際は、ミシンを使用してかがり縫いで端を始末しながら縫い合わせる。ここで注意が必要なのは、2枚のキルティング材を合わせて縫う際に、縫っているうちにだんだんずれてくる点だ。こまめに位置を確認しながら丁寧に縫い進めることが重要である。
磁石用ポケットの作成
シェードの角に、板磁石を入れるためのポケットを作る。使用する磁石は、厚さ1mm、縦横が50mm×20mm程度のものを使った。これにより、シェードを車体に簡単に固定できるようになるが入手できた磁石の形状に合わせてポケットの形も調整しよう。
ポケットといっても磁石が簡単に落ちないように口の部分を折り返しておくなど一工夫が必要だ。
磁石の装着
作成したポケットに板磁石を入れる。これで、シェードを車窓の金属部分に貼り付けることが可能になる。
吸盤の取り付け
シェードの一部には吸盤を取り付ける。これにより、ガラス面にも直接固定できるようになる。
フック用の穴あけ
シェードの一部には穴を開け、車に元々付いているサンシェード用のフックに取り付けられるようにする。
プラスチック板の取り付け
シェードの一部にはプラスチック板をホチキスで止める。これを車の内張りに挿入することで、さらに安定した固定が可能になる。
車種による適応
車種によって窓の形状は大きく異なるため、実際の車に合わせて型を取ることが重要だ。これにより、ピッタリとフィットするシェードを作ることができる。
市販品との比較
自作シェードは、市販品と比較しても遜色のない仕上がりとなる。特に、車種に完全にフィットする点や、複数の固定方法を組み合わせられる点では、むしろ市販品よりも優れていると言える。
使用時の注意点と維持管理
使用時の特別な注意点はないが、保管時には湿気に注意が必要だ。使用後、そのまま保管すると湿気でカビが生える可能性がある。そのため、車中泊から帰宅したら、できれば洗濯して天日干しするのが望ましい。洗濯が面倒な場合でも、少なくとも天日干しは行うべきだ。
また、重要な注意点として、このシェードを装着したまま走行してはいけない。道路交通法に抵触する可能性があるだけでなく、視界不良による事故の危険性もある。
使用後の感想
実際に使用した人の感想としては、「取り付けも取り外しも簡単で良い」という声が自分の中から聞かれる。これは、磁石や吸盤を使用することで、工具なしで簡単に着脱できるためだ。
結論
この製作工程を経ることで、車種に完璧にフィットし、多様な方法で固定できる車中泊用窓目隠しシェードが完成する。磁石、吸盤、フック、内張り挿入と、複数の固定方法を組み合わせることで、どんな状況でも確実にシェードを固定できる。
自作のシェードは、プライバシーの確保だけでなく、車内の温度管理にも役立つ。夏は直射日光を遮り、冬は保温性を高める効果がある。また、必要に応じて簡単に取り外しと収納ができるため、実用性も高い。
材料費も比較的安価で、DIYの初心者でも挑戦しやすいプロジェクトだ。完成後の達成感も味わえ、自分だけの快適な車中泊空間を作り出す喜びも大きい。
この方法で作成したシェードを使えば、快適でプライベートな空間を確保しつつ、安心して車中泊を楽しむことができるだろう。ただし、使用後の手入れを怠らず、走行時には必ず取り外すなど、適切な使用と管理を心がけることが大切だ。
車中泊の魅力をより引き出し、新たな旅の楽しみ方を発見する一助として、ぜひこの自作シェードに挑戦してみてはいかがだろうか。
もっと詳細を知りたい方はコメントくだされば紹介します。