中山道69次を巡るのが2021年のマイブームになっている。つまらない感染症が蔓延っているときは郊外をドライブしつつ楽しめる趣味がストレスにならなくて良いかもしれない。
そんな中山道69次について徹底的に調査して資料を集約してくれている場所が今回紹介する中山道69次資料館だ。
中山道69次とは
今更中山道69次とはなんてくどくど述べても仕方ないんだけど一言ぐらいは書いておく。
中山道というのは日本橋を起点にしている江戸5街道のひとつであるっていうことはほとんどの人が知っていることだとは思うんだけど、実はこの記事を書く比較的最近までその中山道の終点て新潟だと思ってた。
だって上越新幹線と平行してるんでしょ?とか旧中山道と基にして国道17号線作ったんでしょ?とか勝手に思っていたんだ。だが実は違う。
中山道の終点は京都三条大橋だよ。信じられないような本当の話(信じられなかったのは自分だけ?)
東海道が京都と江戸を結ぶ主要街道だったっていうことは有名だけど、本当は中山道のほうが到着時間が読みやすいということでメジャーな街道だったというのは知られているのかなあ?
なぜなら東海道は海のそばをずっと通るから川の河口が近い。河口が近いということは雨に降られると通れなくなることが多々ありそれが何日も続くこともあるという。その点、ずっと山道ばっかりの中山道のほうがそういう雨による通行止めが東海道ほどは多くなく到着予定が読みやすかったんだそうな。
なにしろ皇女和宮降嫁のときとか、明治維新で明治天皇が遷都するときとか実は中山道を通って東京に”下って”来てたんだ。
ということで中山道の宿場を見ながら「ここで明治天皇がご休憩された」とかって場所を見つけるのもなかなか楽しい。
ちなみに以前ブロンプトン買ってサイクリングしたときたまたまそういう場所を通っていた記録が当ブログにも残っていた。
▲この記事の一番最初の写真が新町宿の休憩所だったんだ。
中山道69次資料館
場所と入り方
では本題に入る。
場所はこちら。大きい通り沿いには入り口はなくて、旧中山道側に坂を降りるとある。ここでも旧中山道から入るところに拘りを感じる。
自動車で行く場合には軽井沢方面から走ってきて信号のある交差点を左折して坂を降りる途中20メートルほどに入り口があるから見逃さないように。建物は資料館と言っても普通の1軒屋を少し大きくした程度だから初めてだと見逃すおそれがある。
実際、自分も見逃した。
料金と開館時間
料金は2021年時点で大人500円だが、これは1回の料金ではなくリピートで2回めは無料という設定になっている。
1回見ただけではとても消化しきれないということを見越しているのはすごい。それでいて2回め無料というのもすごい。
確かに1度館内をじっくり見ても中山道探訪をしているうちにもう一度資料館を見に行きたくようなコンテンツの豊富さだ。
個人運営なので開館時間は変動あるかもしれないからGoogleなどで調べるか直接問い合わせて欲しい。
中山道69次資料館のコンテンツ
この記事のなかでコンテンツについて言い切ることはもちろん、触りだけでも説明するのは不可能だ。
館長さんが中山道大好き人間らしく、たまたま入館者が自分と若い女子1人の二人だけだったのでほとんどずっとつきっきりで説明してくれた。
もっと混んでいたらさすがにつきっきりで説明なんてありえないだろうが、おそらく何か聞けば嫌というほど教えてくれるに違いない。
もっともそんなつきっきりで説明されるのウザいと感じる人もいるだろうがそういうときはどうするかここでは教示できない。知らないことで興味があることを見に行ってこちらが聞く前に説明してくれてありがたいと自分はただ思った。しかもたった500円の入館料だけで。
若い女子も見た目に似つかわしくなくといっては失礼だが中山道だかそういうのが好きらしい。今度機会があったらぜひ一緒に泊りがけで(ry
第一次(つぎと読む)宿である板橋の名前の由来から始まって、途中奥さんと交代したが2時間ぐらいいたうち1時間半以上はとにかく説明してくれた。ほかに客がいなくて超ラッキーだった。
若い女子と二人で説明をずっと受けててなんかカップル扱いされてるみたいだけど嫌じゃないかなとか少し気を使ってしまったがまあその場限りだからいいか。
展示されている資料の内容はざっと
- 69次の浮世絵
- 同じ構図の現代版写真
- 2人いる浮世絵師の特徴
- どこへいけば本物が見られるか
- 各宿場の特徴やら特産品やら
- その他関連トリビア
といった感じですべて覚えているわけではないが印象深い資料館だった。また行きたい。ぜひチケットは捨てずに保管しておこう。
本も出版している館長
館長どうやらかなりの中山道オタクのようでこちらも熱心に聞くからついつい調子に乗ってガンガン説明してくれて良い波動がでてたんじゃないかな。
それはさておき、好きすぎて本も数冊出版しているようで館内でも売られていたしAmazonでもあった。