2019年最もブレイクした芸能人の一人である神田松之丞の独演会のチケットがとうとう取れたので聴きに行ってきました。
日本一チケットが取れない講談師と言われているだけあって土日祝日はまず取れないんです。休日はファンクラブ専用か?って思いましたがファンクラブは目下のところないようです。
で、平日でもいいかと開き直って(夕方でも平日東京には会社を半休する必要がありまして)狙ったところ意外とあっさり取れました。
何だ平日なら余裕で取れるんじゃん、なんて侮ってたら当日は満員です。思うに平日でもたまたま取れたのかなというところ。
自分なりのサンプル数が少なすぎて分析不可能です。
以下感想やら愚痴やら悪口など。
神田松之丞独演会初めて行ってみての感想など
演目
独演会というからにはそれなりの時間演るのかなとは多少想像しておりましたが、まさか3つも話をしてくれるとはお得感ありです。2時間半ぐらいやったかも。もっとも世の中にはYouTubeで見ればただじゃんとかっていう意見もあるかと思いますが、やはりライブに出向いて生で見る迫力には替えがたいかなと思います。
道場破りというのは前座の神田松麻呂の講談で、それ以降は神田松之丞の独演です。
- 汐留のしじみ売り
- 鮫講釈
- 南部坂雪の別れ
鮫講釈というのはもともと落語での話だそうですが、それを神田松之丞があえて講談に持ってきたとか。そしてもう真打ちになったらやれない若しくはやらなくなる話らしいです。
若い人少なめ
会場落ち着いてます。ぜんぜんキャピキャピしてません。
TBSラジオで「神田松之丞 問わず語りの松之丞」を毎週聴いているのでわかってましたがコアなファンは40代50代60代あるいはさらに上の中高年以上ですわ。
半数近くが白髪頭かハゲwww
若い人も何人か見かけましたが圧倒的に中高年が主流。ま、伝統芸能ですからね。若い人ばかり集まるくらいなら少子化でなくなってるでしょうよ。関係ないかな。
そんなわけですから、中年になってからの趣味としては十分見応え聴き応えのある物だとおもいます。
よみうりホールの悪口やら
当日はよみうりホールでの独演会でしたが、よみうりホールって終了時刻に厳しいそうです。だから終了時刻までにきっちり終わらせて撤収も済ませないとダメだそうです。そういうきちっとしすぎているのはおそらく粋じゃないということなのでしょう。「こんなとこでは2度とやらない」とまで言っちゃってましたが大丈夫なのかしら?
またいつか世話になることもあるかもしれないのに・・・
個人的には席に満足
自分の当たったチケットは2階席だったのでじゃあかなり遠くから見るのかとやや失望していましたが、実際に現地へ行ってみると2階といっても両袖からスロープになっている構造で一番袖に近いところはほぼ1階です。
下の画像の赤丸が今回当たった席でして1階の低い席より半身分ぐらい高くそれでいてあまりにも横からすぎず右45度ぐらいの角度から見られました。1階最前席より半身程度高いということは舞台の高さとほぼ同じ高さになりましてほぼ神田松之丞と同じ目線で鑑賞できました。
下から見上げるのも悪くないと思いますが、同じ高さで斜め45度から見るのも乙でした。
本にサインしてもらったけど握手は我慢した
始まる前に30分間のサイン会がありまして即売のグッズを買った客にはサインをしてくれるというものでした。
せっかくなので即売している本を買ってサインをしてもらいました。握手もしてもらっていた客はいましたが、アイドルもいちいち握手とかしていると手がくたびれて辛くなるという話を聞いたことがありますから直筆サインだけで十分よしとしなければです。
長く芸を続けてもらうためにはファンとしても芸人の負担を増やさない気遣いは必要ですからね。
それにしてもサインするテーブルにいつのまにか座ってた松之丞。いつ来たんだよって思ったよ。だって普通主役が登場すれば拍手起こるだろ?列に並んでいるうちにいつのまにかサイン会始まってて「霞のなかから現れた」って感じ。
ちなみに間近で見ても凄まじいオーラを感じなかったよ。ただし僕がそういうの感じる感度が低いだけで決して彼がオーラが無いといいたいわけではない。おそらくもっと年取ったらきっとこちらの感度が低くてもオーラでるだろうし。
っていうかラジオで毎週聞いてたり、テレビ番組でもしょっちゅう見ているし、話している内容がかなり庶民寄りだから旧友に会ったように感じちゃったんだな。
ところで本買ったとき現金で払ったのはまあいいとしてもレシートも領収書も出さないってどうなんかな。ちゃんと申告しとんかいなって怪しむで。「レシートもらえないの?」って聞いたとき販売スタッフが「すみません出ないんですよ」って答えたときは上記を考えて苦笑いしたよ。
笑わせあり泣かせあり
ラジオをいつも聴いてると愚痴やら悪口やらばかり言って笑わせてますから当然生でそういうのを聴けると期待してました。
でもいざ高座に座るとすごい!全然緊張して無さそうwwwさすがプロの芸人。
言葉の達人です。「松之丞カレンの反省だ」というTV番組で滝沢カレンを言葉の魔術師と紹介していますが神田松之丞こそ当代の言葉の魔術師です。
若いのに凄いなっておもいます。
で、講談の枕で多少笑わせるのはもちろんなんですが赤穂義士伝の話やらねずみ小僧の話やらでは泣かされましたよ。
泣かせられることを期待して行ったわけではなかったんだけど誤算でした。
まとめ:神田松之丞また観に行きたいか否か
だいたい何を見に行ってももう一回見たからいいやって感じていた自分ですが、神田松之丞に関してはちょっと違います。
舌先三寸であそこまで引き込ませてくれる芸というのはこれからも日本人としては大切にしていくべきだし何より人間国宝に近い芸人です。
その芸を絶やさないという意味でも機会があったらまた行きたいと思います。それもあんなよみうりホールみたいな大ホールではなく数十人しか入らないような狭い会場で見てみたいな。でも人気者だからもう狭いところではやらないか。
本についてはまだ完読してませんので感想は省略します。