家を建てて10年以上経過すると、あちこち人間同様、夫婦関係同様にガタが出てきます。
今回は浴室換気扇の交換を順を追って説明してみたいと思います。
元の換気扇は東芝のDVF-10UHでした。おそらく他社の換気扇でもほぼ同様の手順を踏めば素人さんでもできるかもしれません。そういう私も素人さんです。
同じ型の補修品はもう生産もしていないし市場にもないので同一メーカーの互換品を取り寄せました。
準備
読み進める前の注意
コンセントでプラグインするだけの機器は基本的に工事屋さんに頼む必要はなく自分でDITでやって差し支えありませんが、今回のように直接100Vの電源を裸に剥いて工事するような案件は工事屋さんに依頼するべきことらしいです。
ということで本来ならば工事はプロの工事屋さんに依頼するべきものですが、貧乏は人をつくるとはよく言ったもので、わたくし昔から外にお金を払わずに自分で出来ないかと何でもやってみたい性分です。例えばユーザー車検とか。
自分には無理だとなったら業者さんにお願いしますが、その前に自分には無理だということを納得しないと気が済みません。
ですので自己責任で交換を行いました。これを読んで参考になされる方は同じく自己責任ということを十分ご理解をお願いします。
もう一つお断りがあります。
昼間とはいえブレーカーを落として薄暗いところで作業しているため、撮影した写真の光量が不十分で一部ピンボケのものがあります。見難いですがご了承ください。
用意する工具類と防具類
- プラスドライバーまたは電動ドライバー
- アルミテープ
- もしかしたらニッパ
- 防塵マスク(飛散したカビ吸引予防)
- 防護メガネ(飛散したカビが目に入るの予防)
- 雑巾(常識人なら周りをキレイにしたくなるw)
新しい浴室換気扇の確認
換気扇/DVF-10Uタイプの後継機種
DVF-10Uタイプ(DVF-10U,DVF-10UB,DVF-10UDK,DVF-10U-GYSB,DVF-10UH,DVF-10UJ,DVF-10USBKCT,DVF-10UTK,DVF-10UZ)は特注商品ですが、交換される場合の市販代替商品はDVF-G10CB4となります。
必要開口寸法、接続ダクト径は同じですが、本体高さが170mm→185mm、ダクト接続口の中心高さが97mm→120mmになります。詳細は仕様図をご確認ください。
換気扇/DVF-10Uタイプの後継機種は?-家電製品Q&A
仕様書サイト←リンク切れにつきご容赦ください
東芝換気扇DVF-G10CB4取り寄せ
開封
取扱説明書も入っていますのでそれを見ながら照合して作業できます。
箱の中には換気扇本体と排気口の一体になったもの、フタ、ビス、説明書一式。
これから作業するにあたって気をつけなければならないのは感電です。
壊れた換気扇を外す前に浴室のブレーカーを落としておきましょう。
浴室のブレーカーを落としても我が家では洗濯機のコンセントへの電源は生きておりました。おそらく大抵の家の配線回路もそのようになっているのではないでしょうか。
これは多分工事屋さんが浴室の工事をするときに、電源がまったく絶たれた条件で工事するのは大変だから、一カ所電源を確保できるようになっているのだと思います。
古い換気扇の取り外し
天井からの取り外し
カビが物凄くて公のサイトに公表できるような状態ではありませんので写真は省略させていただきました。
フタを外して、ビスを4箇所外すと下に落ちてきます。ただし、天井裏の排気ダクトと接続されていますので「ズドン」とは落ちてこないです。
排気ダクトと本体が1箇所のツメで固定されていますので、ツメを動かして外せば簡単に本体だけ下に降りてきます。
ただしそれでもまだ配線とつながっているのでぶら下がります。配線を外すには端子の傍にあるはずの印をマイナスドライバーなどで押しながら電線を引っ張って外します。ブレーカーは落としてあるか確認です。
配線取り外し
交流なので極性はないと思いたいのですが、不安なのでできるだけ同じような状態につけようと思います。
どういうことなのかわかりませんが、説明書を読むと活線側と接地側と区別されているようです。
配線図ではスイッチは活線側についていて、うちの壁についているスイッチを見るとその線の色は黒でした。
そして配線図では活線側(スイッチと接続されている黒い線)がアースに近い側に接続されていました。
実際の換気扇でもアースに近い側に黒い線が接続されていました。
なので新しい換気扇も黒い方をアースに近い側につけることにします。概念図を参考にしただけで、あまり根拠が明確ではなく心配ですが、これくらいなら換気扇代6000円程度の損失ですむかなと軽く考えます。
念のため一旦ブレーカーを上げて通電させ、テスターで計ります。テスターで100Vを示せば電源は来ており、換気扇が回らなくなっている原因がケーブルの断線ではないということは確認できます。
ここでケーブルに電気が来ていなければ断線の可能性がありますので工事屋さんの出番になるかもしれません。
新しい浴室換気扇の取り付け
かんたんな準備
新しい換気扇は作業を始める前に本体と配管ダクト部分とを切り離しておきます。
一箇所ツメで引っかかっている部分を押せば簡単にずれて外れます。
これは古い換気扇と同じ構造ですので、古い換気扇を外すときに要領がわかると思います。
端子への配線の取付け
▼下を向く側に電源端子があります。
これは古い換気扇DVF-10UHとは構造がまったく違います。
▼ここが電源供給用SL端子という箇所です。
銀色のビスを外して黒いフタみたいになっているものを起こします。
▼フタを起こすと電線を挿し込む穴が2個見えてきます。
▼壊れた換気扇と同様にアース側に近いほうに黒い線を接続しました。
この段階で間違っていないか確認するため、一旦ブレーカーを上げて換気扇のスイッチを入れてみます。
うまく回れば問題ないと考えてよいのでは?
回りましたので一旦ケーブルを外します。なぜならこの状態のままででは配線を正規の配線経路を通さず直接つなげてしまっているので天井に取り付けできません。
この写真の端子すぐ手前の隙間からケーブルを通して端子に差し込むのが本来の通し方なのです。
なぜ最初から正規の隙間に通さなかったかというとケーブルが短いため作業がしにくいからです。
▼一旦ケーブルを抜いて差し直しました。コードを引っ張って戻して弛みをなくします。
究極的にピンボケして頭が痛くなりそうですね。(これでも上を見上げて撮影しているのです)首を痛めないように予めよく準備運動をしておきましょう。
さらに黒いフタを戻してビスで固定します。
排気ダクトの固定
▼この排気口を天井のダクトに接続します。アルミテープでグルグルに巻くのです。
▼古い換気扇の排気ダクト部分がむき出しになっています。こういう状態にする前に上の写真と同じ部品がくっついていましたが、アルミテープを剥がして取り外すんですよ。天井のカビはマメに掃除しましょうね。健康のために・・・
▼はっきり言って配線の作業なんて全然このダクトの固定に比べたら楽なもんです。このアルミテープを巻いて貼りつける作業が一番苦痛です。上側は見えませんが、勘だけを頼りに巻いていきます。
▼概ね巻いてほぼ固定できたと判断したら、ビスで換気扇と共締めします。天井のビス穴は同じところが使えますのであとは簡単です。
▼このようにキレイに換気扇が付き回りだしました。
あとがき
わかりやすく解説を作ろうと適所で写真を撮ったつもりですが、あとから見るとピントがボケているのもあり不十分なところがあります。
結構両手を使って作業しなければならず写真を撮るのがままならないのと、汚い箇所が多くあまりお見せできないのが残念です。
ただ、それほど難しい作業ではないので感電さえ気をつけて行えば素人でも出来るのではないかと思いました。
あくまでも自己責任ですが。
動画も
機種は新しくなって撮り直ししましたが動画もよければご参考にどうぞ。
ほかにも家庭内DIYネタ書いてます。