妻のママチャリのサドルが酷いことになっているらしいのです。画像でご覧のように尻の乗る部分が細かなヒビ割れを起こしていて雨が降るたびに内部のクッションに染み込んで、雨上がりの後でもクッションから水が染み出して尻が濡れるのだとか。
「サドル買わなきゃじゃん。新しいの買うから取り替えて」というのです。この言葉の意味を正しく理解すると「お金は出すからそれ以外全部やっといて乗れるようにしとけ」ということです。
サドルなんて買うのはマニアな自転車乗りだけであってママチャリのサドルが駄目になったら自転車ごと買い換えるもんだろ。なんて言葉をぐっと飲み込んで「はい、承知しました」と承ったのです。
でよく見ると確かに表面がヒビ割れてはいるものの「直せないかなあ?」とDIY大好き魂が頭をもたげましてオラクルが起きました。すなわち神が降りてきたってやつです。
ひび割れたサドル治す
割れの状況
▼近くで見るとまさにヒビ割れという言葉がぴったりの状況です。サドルの表面は一見革でできているような質感ではありますがこの割れ方は合瀬樹脂だったのでしょう。
▼どうやら割れているのは尻が乗る部分だけのようで、側面一帯にはまったく損傷はありません。やはり尻が乗る部分に毎日曲げ伸ばしの負荷がかかって、さらに紫外線が当たるのと風雨に晒されるのとで最初に傷んでくるのですね。
割れたサドルどうやって治すか
さて割れたサドルを治すのには張り替えが一番きれいになりますが、鋲を外してまた打ってというのはかなりハードな芸です。
それより合成樹脂なのだから合成樹脂で治せないでしょうか。
以前靴の踵を治したことのある靴底の肉盛り補修剤という接着剤を使ってみましょう。幸いまだ使えそうな量が残っています。
▼塗ってみました。
▼平坦に塗るのは困難ですw
乾いたあとに紙やすりで擦れば多少平らにできるかなと期待していましたが乾いても濡れたような艶は消えず 擦っても削れるほど固くはなりません。
ということで表面は多少デコボコしていますが、このまま使ってもらうことにしましょう。
まとめ
靴底の補修剤を使って今回はサドル表面を補修しましたが、ゴム性の弾力があるものなのでサドルの表面補修には向いているのではないかと思っています。
しばらく使ってみて効果がないとなったらまた追記します。ただゴム状であるがゆえの滑りにくさというのがあり座ったときのホールド感が良すぎるかもって思います。
問題は伸縮を繰り返してまたヒビ割れが起こるかどうかです。靴底に使うくらいだからそこそこ耐久性は高いかと期待しています。
【追記】
使ってみた結果について書いていませんでしたので追記します。晴天のときの使用感はすこぶる良いとのことで嫁様が絶賛してくださいました。
なんだか良さそうでしたが何を言っているのかイマイチわかりませんでしたが、要するにホールド感が良くてペダルを漕ぐときの踏ん張りが前より効くようになったと言いたげでした。
雨の次の日の状態はまだ経験していませんのでさらに後日追記します。
さらなる追記
やはり靴の補修用パテは縮む力には強くとも伸ばす力にはあまり強くなかったようで、使っているうちにヒビが割れてきてだんだんポロポロと剥がれるようになりました。
結局結論としてはサドルを買い直すまでの暫定対策であるということです。長期の利用はやめておいたほうがいい、というか無理です。