水出しコーヒーというのを美味しんぼを読んでいて知りました。自分でも作ってみたいと思います。
お湯で淹れたコーヒーより美味しいらしいんです。
美味しんぼ(54) (ビッグコミックス)
でも装置そのものの価格は本格的になると結構いい値段します。自分でなんとかしたいところですねえ。だって見た感じデジタルな要素はほとんどなくぼくの得意なアナログな要素ばかりですから。
▼ということで完成したのがこちらです。どうやって作るか簡単ながら紹介します。
ウォータードリッパー(水出しコーヒー抽出櫓)製作
材料調達と加工
▼まずはこのような木の板を3枚と支柱となる太目のヒゴを用意します。ぼくは20cm四方の合板とΦ8mmで900mmの長さのヒゴを買いました。900mmのヒゴは半分にして45cmにして使います。
▼ペットボトルに水を入れておいて落とすので適当な蛇口を検索したらこんな小さいバルブが見つかりましたので調達します。エアー用として売られていますが、ポタポタと1適1適水を落とすのでぜんぜん水でも大丈夫です。ネジ部分はM6です。
▼板の四隅に支柱を通すための穴をドリルで開けます。また2枚にはど真ん中に印をつけて大小の穴をあけます。この大小の穴はペットボトルを適当に固定するためで大きさは適当です。
エアコンの取り付け工事を自分でやったときに使ったホールソーを使いました。ホールソーを再び使う機会があるとは正直おもっていませんでしたから、これでほぼ元は取れたかな。
▼穴の大きさは小さい方はペットボトルの肩がひっかかる程度の大きさ、大きい方は1リットルのペットボトルがほぼ通る程度の太さにしました。
▼上段の1リットルのペットボトルを通してみたところです。あ、穴を開けた板と支柱を接着もしています。
▼中断に小さめの穴を開けた板を設置し、ペットボトルの口は入るけど肩は通らない程度になっています。
▼ペットボトルのフタにΦ6mmぐらいの穴をあけて一方コックを通します。このとき固定のためにはM6のステンレスナット、水漏れ防止のためにゴム板に穴を開けて噛ますというふうにして固定します。
抽出作業
▼ペットボトルに水を入れて一方コックを少しだけ開くとポタポタと1適ずつ水が落ちてきます。落ち方の頻度はお好みで変えましょう。
ただちょっとDIY慣れしている人は疑問がでるでしょう。
ペットボトルが密閉されていて下を向いた一方コックを開いても内圧がどんどん下がって水が落ちてこないのではないかということです。
最初はペットボトルを捨てるつもりで底にハサミで切り込みを入れました。これで内部が大気圧と常に同じになるので抵抗なく水が下に落ちます。これくらいは文系のぼくでもできます。
でも毎回ペットボトルに穴をあけて使うというのもナンですよ。
▼一応曲がりなりにも完成して下にはコーヒーポットと三角のドリッパーを設置しました。ドリッパーの中にフィルターとコーヒー豆(粉)を入れてその上にもフィルターを載せましょう。フィルターを載せておくことで水が1箇所にだけ落ちて抽出がムラになるのを防ぐそうです。フィルターに染みた水が豆全体にしっとりとかかるってことでしょうね。
▼このようにして完成した手作り水出しコーヒー櫓(ウォータードリッパー)ですが、使わないときの保管場所が問題です。分解できれば良いのですが、木工用ボンドで固定してしまったのでそうもいきません。上下分割ぐらいなら改造でできますが、それでもコンパクトになるには限界があります。写真のやぐらに取り付けてあるクリップは接着剤が固まるまでの仮止めです。
かかった費用
項目 | 価格 |
---|---|
□200mm板 x 3枚 | @198 x 3 |
Φ8 x 900mm棒 | @298 x 2 |
一方コック | 約300円 |
その他必要な道具
項目 | 参考 |
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ホールソー | 1000円前後 |
のこぎり | 一家に1本 |
木工用ボンド | 一家に1本 |
電動ドリルドライバー | DIY好きなら持とう |
Φ8mmぐらいのドリル | 100均で売ってる |
今日はこう思ったよ
つまりこういった機材は家庭内に空間的な余裕があり、なおかつ前の晩からコーヒーを淹れようなどという気持ちにゆとりがある御仁向けかなと思ってしまいました。
あとは水を下に落とすときに密閉したペットボトルだといずれ内圧が相対的に小さくなって水が落ちてこなくなるということがいえます。それを回避するために炭酸水でやるとつねに内圧が高く維持されて水が最後まででてくるはず。まだ試してませんが。
炭酸水についてはソーダストリームを買ったのと、その後もっとコストダウンするために業務用ミドボンで自作したのとやってますからふんだんに使えます。
せっかく作ったのだから使い倒したいなと思います。そうはいっても自作は面倒だしそんなに本格的でなくてもいいから呑んでみたいというときはもっと安い水出しコーヒー抽出器があります。