ルンバ620を10年ほど前に買ったが、わずか2年程度満足に使ったか使わないかはっきりしないうちに動かなくなってしまった。
おそらくバッテリーを充電しないで放置していた期間があまりにも長かったため、もはや蘇生できないレベルまでディープスリープしてしまったものと思われる。
しかしルンバ620だって価格としてはそんなに安くなかった。しかも実質使った期間は1年もなかったはず。なにしろ完璧に掃除できていないと無能の誹(そし)りを受けまくっていたから。
そりゃそうだ。丸いボディで部屋の隅の角まできれいに吸えるわけない。
ということで今回はバッテリー交換と本体清掃ノウハウの話。
ルンバ620動かなくなる
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末期ルンバ620の挙動
しばらく使っていないルンバ620は使えなくなる。しばらく使っていないルンバ620をドックにセットしてACアダプターを通電させてしばらくは充電しておく。
やがて充電状態の点滅ランプが点灯に変わっておもむろにルンバ620始動ってさせてみる。だが数秒から数十秒そこらを掃除して回って事切れる。
使わないと使い物にならなくなる。
バッテリー枯渇
長期間使わず充電もしないでおくと枯渇する
一般的に車両用の鉛バッテリー以外はバッテリーというものは完全に使い切ってから充電したほうが長持ちすると言われている。
比較的新しいタイプのバッテリーは継ぎ足し充電できると言われているが、古い人間にとっては自動車用は常に空にしないように継ぎ足しでもなんでも満充電を維持し、それ以外のバッテリーは使い切ってから充電したほうが持ちが良いと考えがちだ。
だがルンバ620のバッテリーも空になってしばらく放置しておくと著しく容量が減少するらしい。経験から知った。
したがってしばらく使っていなかったルンバ620をどんなに充電しておいても何秒も使えなくなる。
おそらくバッテリー寿命は数年
実際に使い倒してのバッテリー寿命を迎えたのではないので具体的に何年で寿命を迎えるというデータを1件も持ち合わせていないからここでは推測での話になるが。
3000mAhのバッテリーというと思いつくのはラジコンだったり、コードレスの電動工具だったりといった程度なのだがおそらく数年はバッテリーが持つはず。
普通はだんだん持ちが悪くなっていずれ我慢できないくらい持ちが悪くなって交換という場合が多いはずだ。ただおそらくだが、ずっと使わずに放置するより頻繁に使っているほうが長持ちするのではないかと体感的には思う。
数年は持つはずのバッテリーが長期間使わずに置いておくと短命化が進むと思われる。
詰まっているゴミが固まって動かなくなることがある
バッテリーを交換したついでに隈なく掃除したがかなりのゴミの量だった。これが原因で動かなくなっているというほどではないが動きにくくなっているのは間違いない。
特に摺動部はよく清掃をしておく必要がある。
見かけたことはないだろうか。事務所のキャスター付き椅子で長く使っているものはタイヤの回りが悪くスムーズに床を滑らないということがある。あるいはスーパーのカートでもそういうのがある。それと同じ現象が起こる。
タイヤ周りにゴミが付いたままだと掃除機に限らずパフォーマンスが著しく下がる。
ルンバ620バッテリーの交換
想像以上に簡単
ルンバ620のバッテリー交換は自分の持っている型番620というやつに関して言うならすこぶる簡単だ。
ビスを5つほど外して回転ブラシと裏蓋を剥がせばもうバッテリーが見えてくる。
手順
▼裏側の赤丸5箇所のビスを外す。
▼ビスを外したら回転ブラシを最初に真上に引き抜き、黒い裏蓋を軽く持ち上げれば外れる。爪で引っかかっているようなところはなく簡単。蓋を剥がすと見えてくる黄色いのが標準バッテリーだ。▼バッテリーの両端にテープが貼り付いているのは引き上げるときのためのものでそれ以外の意味はなさそう。だから両端のテープを掴んで引っ張り上げてやる。そうすると簡単に持ち上がる。
▼ルンバ620の標準バッテリーは3000mAhという容量だ。
▼一方、今回買ったサードパーティ製のバッテリーは4000mAhだ。従来より30%以上容量アップということになる。ただしどれくらいの期間この容量アップが維持されるかは買ったばかりの段階では未知数である。 新しいバッテリーはまったく形が同じなので標準バッテリーと同じように戻して、蓋そして回転ブラシ、さらにビスを戻せばバッテリー交換は完了だ。
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バッテリーは方向があるが逆に入れられないようになっているから特に神経質になる必要はない。
同時に徹底的な内部清掃するべし
さてせっかく死んでいたルンバ620の心臓移植みたいなことをして蘇生させたのだから他の部分もきれいにしてやろう。
関係なさそうなところまでかなり埃や毛羽などが溜まっている
▼おそらくよほどズボラな人で無い限りルンバ620のバッテリーを自分で交換したらついでに汚れている部分も清掃しておきたくなるのではないだろうか。
工具不要で外せるのは真ん中のゴムのついた軸とブラシのついた軸だ。こいつらにゴミや毛髪が徹底的についているので気合を入れて掃除するとよい。
用意しておくと便利な道具はよく切れる小さめのハサミ。
▼掃除機を掃除するのにもう一台掃除機が要るというのもおかしな話だが家にルンバ620が1台だけあるよりはハンディでもいいから細かい部分を掃除できる掃除機はあったほうがルンバ620の掃除以外でも都合が良い。
▼さらに青い部品とグレーの部品を外したほうがもっときれいになるので赤丸の4箇所ビスを外す。
▼そうするとさらに奥まで見えるようになる。とにかく「え?こんなところまで?」というようなところまでゴミやらホコリやらが溜まっている。
▼また先程4本のビスで外したグレーの部品の表面に黒っぽい傷のようなものがあったが、これは油汚れのようでウェットティッシュでゴシゴシ拭いたら落ちた。
▼3枚上の写真と見比べてみると傷のように見えていた黒い汚れがなくなっているのがおわかりいただけると思う。
▼そして一通り清掃して元に戻した様子。当初のものと比べて明らかにゴミの付着がなくなっていてこれなら遺憾なくその能力を発揮してくれるのではないかと期待が持てる。
特に摺動部にゴミが溜まったままだと動きが悪くなる
▼摺動部でもブラシの軸やらタイヤの軸は毛髪が絡んでいると回転が悪くなりパフォーマンスへの影響が大きいから面倒でもきれいにしておこう。
摺動部の動きが悪いまま放置は不満足な掃除仕上がりと本体そのものの故障につながりやすい。
バッテリー交換時だけでなく定期的に清掃することが望ましい
以上のような感じで初めてルンバ620という掃除機を徹底的に掃除したが、これって定期的にやったほうがいいよねっていう結論。
普通の掃除機(2020年近辺では手で持って部屋中自分で掃除機を押して掃除する機械)はノズル周りが多少汚れてくるだけで掃除もしたりしなかったりでも大丈夫な印象であるが、ロボット掃除機に関しては裏面の掃除を徹底的に行うというメンテナンスをある程度定期的に行う必要があるのではないか。
でないとロボットがロボットの役目を果たしてくれず人間様がストレスを感じてしまう。ストレスを感じないために掃除機を掃除するというのも逆説的で面白い話ではあるがマジでやっておいたほうがいい。
毎日とか1日おきぐらいにロボット掃除機を使うのであればせめて半年ごとぐらいに掃除機自体の掃除をする予定を組み入れておこう。
ロボット掃除機に滞りなく掃除をさせるための工夫
部屋に関してはバリアフリーであること
20年以上前から新築の1戸建てに関しては我が家がそうだったように概ねバリアフリーで作られるようにはなっている。
しかし家中を小さいキャスターの小道具が自力でうろつくことまでは想定されていなかった。だから廊下と洋間の境目には高さ1〜1.5cm程度の段差がある。逆にそれくらいしかバリアはないが。
で、そんな程度の段差でも人間なら簡単に乗り越えられるがルンバ620のようなロボット掃除機には大きな障害になる。
そこでこんなスロープを自分でつけて動きやすくしたDIYを過去に行ったことがある。これは面倒でもやっておいたほうがいい。
床に置いているものを最小限に
これはいわずもがなで、今更ロボット掃除機を使おうと考えていたら当たり前すぎる話で前提も前提、大前提の話だ。
しかし、多くの家庭でロボット掃除機を買いながらもうまく利用が果たせていないとしたら原因はこれにあるのではないかと考える。
床に置いているものを最小限にするというのは簡単そうで難しい。現に自分は毎日帰宅したらバッグをリビングの自分の席の足元に置くのが長年あたりまえになってしまっている。
これを回避するのは簡単ではないが、逆にこれさえ克服できればバラ色の自動掃除機活用という人生が待っている。どれくらいバラ色かは人それぞれだが。
ただ少なくとも害は最小限なのだ。つまり床にものを置かない習慣をつけられれば相応に置き場を考えて余分なものを買わない性格になるのと、何も置いていない床を常にロボットが自動で掃除してくれるというメリットと。
家具の工夫
これはすでに家具が揃っている家庭に関しては大々的に変更するというのは難しいが、いずれ何年後かにはソファを買い替える機会もあるかもしれない。
そのときになって思い出してほしいのはルンバ620などロボット掃除機が潜れるくらいの空間が下に確保されている脚の長さのある家具ということだ。
残念ながら現在の我が家のソファは脚の長さが約3cm程度で人の指が入る程度の隙間だし、ダイニングチェアの脚と脚の間隔もルンバ620が入れるだけの余地がない。
ソファの下に潜り込めないのはまだ見えない場所だから良いとしても、ダイニングチェアの脚の間にルンバ620が入り込んで掃除をできないのは見ていて歯がゆいものだ。
本当はルンバ620のためにダイニングチェアをテーブルの上に載せてしまいたいぐらいだ。小学生のときの教室掃除のときみたいに。
まだまだ使える我が家のルンバ620
バッテリーを新品と交換し、内部清掃もそこそこ徹底的に行ったので動きはかなり良くなったと思う。
モーターやらベアリングがイカれるほど使い込んではいないのだ。何しろ数十回使って放置していたのだから。
だが今度はバッテリーを入れ替えるとともに自分自身、心を入れ替えて上述の滞りなくロボット掃除機に掃除させるための心得を守って掃除をさせたい。
なによりそのほうがQOL(QualityOfLife)がいろいろな意味で上がるのだから。
バッテリー交換の記事にしようとして最終的には決意表明みたいになってしまったがここまで読み進めてくれた方の多少は参考になれば幸い。
【追記】その後のバッテリーの持ちについて
毎日は使っていないが週に2~3回使うようにしている。
4ヶ月以上経過した段階ではバッテリーのスタミナに不満はない。それよりルンバ620そのものの迷子になる確率のほうが断然高くそちらのほうの不満がまだまだ上回っている。
いずれもっと高性能なルンバ、またはルンバブランドでなくともよいがロボット掃除機を買いたい。それまでは今のバッテリーで行けそう。放置しないでちゃんと継続的に使えば。
自分が買ったルンバはもう旧機種なので下記広告画像には代わりに比較的最新機種と思われるもの載せときます。
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