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光回線が遅いと思ったら乗り換える前にやってみるべきこと

この記事は 約14 分で読めます。

この記事はnuro光が遅いと感じていて解約を検討していたが、あることをやってみて劇的に速度が改善したのでぜひ解約を検討するくらい速度が遅いと感じている人には同様にやってみてほしいことを述べている。

結論を言ってしまうと家屋内ONU(光回線終端装置)と直結で速度を測って速ければ家屋内インフラでスペックが低いものがボトルネックですよという話。そうでないなら回線業者変更を検討すべし。

nuroなのにネットが遅いという悩み

速い速いというほどでもなく遅い

100Mbps出るかどうか

nuroといったら基幹回線の速度が2Gbpsあるということで速い速いと触れまわっていることで有名だ。というか、ネットで何か見ているとそういうバナー広告をいやというほど見かけることだろう。

しかしうちのネットに限って言えば遅い。うちのネットというと語弊があるので自分が使っている環境においてと言い換えておこう。

そうワシの古いけどまだまだサクサク動くMacBook Proで測ると100Mbpsも出ないことがほとんどなんだ。そりゃまあADSLのとき(8Mbps契約)よりは格段に速いけどなんか速い速い言われていたnuro回線と契約したのに騙されたような気がずっとしていて悶々とすること4年間(長いな)。

nuro遅いってのは地域性あるのか

で、地域性があったりするのか、当然遅い地域だって世の中にはあるかもしれないと検索するも我が熊谷市でnuroが遅いという口コミが見当たらない。

そもそも遅いという情報がみあたらない。

 nuroの遅さに関するネットの情報

我が熊谷市に限らず遅いという口コミが全くないのはわからなくもない。なぜならこの手のネット関連の情報というのは本音を語らないことが多いからだ。

どういうことかというと、nuroとかその他ネット回線というのはアフィリエイトを利用して紹介したりするとその紹介料がまあまあ良い金額もらえるもので、どうせネットに情報を開示するなら金にならない情報より金になる情報を開示しておいたほうが個人的にオトクというバイアスが働く。

したがって「速いですよ。びっくりですよ」という情報があればそれを見て新規に契約する人が出るかもしれず、情報を開示した人は得をする。一方、遅いですよという情報を開示しても契約にはつながらないのでそんな情報を開示しても得をしないから開示しないという傾向になりがちだ。

だからネットではこの回線はこの地域では駄目だという情報はあまり見かけない。

nuro&so-net抱き合わせで4年経っていた

個人的にはnuroを契約して2021年で丸4年経つ。そして更新時期が近づいたので遅いから解約を検討しようかということで今回調査している。

だがぶっちゃけ面倒だ。nuroという回線はフレッツ光と違って簡単に他の会社に乗り換えできにくくなっている。

完全には理解しきれていないが、光コラボとかっていうグループは回線はそのままで他のプロバイダーとかに簡単に乗り換えできる(回線そのままだと遅いという問題は解決しないと思うのだがここでは考えない)が、nuroは特殊な回線なので変えたければまた工事が必要になるらしい。

そして回線やらプロバイダーを変えたとしてもおそらく基本料金はどこも横並びだ。1000円も2000円も違うということはほぼないと見られる。2021年の携帯電話一気に値下げみたいな革命が光回線にも起きてほしい。

料金がほぼ変わらないとすると速いと言われているnuroを改善したい。

ただし乗り換えると適当なキャッシュバックももらえるっぽい。でもやっぱりぶっちゃけ面倒。キャッシュバックがあるといってもそれって工事費の負担がチャラになる程度でそんなにありがたみを感じるような話でもない。

3年経って分割工事費完済して考えた。

本当は光回線の料金を下げたい(コスパ上げたい)のだが

nuro電話って必要?

乗り換えの検討のついでに考えたのは固定電話の契約って必要なのかってこと。

nuroでもオプションとして500円+消費税ぐらい払うと固定電話が従来の電話番号で継続利用できるというのがある。それって解約すると電場番号消滅してしまうのか?

いまどき固定電話ないと困る人っている?微妙に困るかもしれないという予感はするが具体的には思いつかない。だって一人暮らし始めたらほぼ100%固定電話なんて引く人いないでしょ。

だから実際には不要なんじゃないかなって思う。ただこのオプションを解約しつつ固定電話を使い続けようとすると今度はNTTから請求がくるっぽい。NTTの基本料金は1770円ぐらいだったか。

その額を毎月余分に払うくらいならnuroの固定電話オプション550円のほうがまだ安いから継続するかなって少々思考停止した結論にいたる。

生活インフラもnuroにしてしまえば安くなるか

ついでに電気も考えた。昨今は生活インフラを1社にまとめたほうが料金が安くなるのではないかという誤解が俺の中だけで蔓延しているが実際どうなのか。

nuro電気とかいうのを抱き合わせ契約すると基本料金が501円/月割引となるようだ。501円て半端だけど割引額としては悪くない。

ただ従量制料金表を真面目に東京電力やら今契約している楽天電気と比較したらまあまあ高い。お得にはほぼならない。

だからnuroの回線&so-netプロバイダー使っているけど電気は楽天のままにする。ただしヘビーユースすると割安になるような推移の表だったのでものすごく電気を消費する、例えばたくさんのパソコンで昼夜仮想通貨をマイニングしているようなご家庭は割安になるかも。

ガスも然り。nuroでガスも契約すると基本料金200円/月割引というのがある。やはりヘビーユースならお得になるかもといったところ。

基本料金値引きに惑わされるなという話。

速いと触れ回っているnuroなのに遅い原因究明

疑わしいもの

うちの、というより俺個人のパソコンでnuro光が遅いのはさまざまな要因が考えられる。

まだ確定はしていないが疑わしい候補をいくつか挙げてみると

  • 1階から2階まで有線引いているが距離が長い
  • ケーブルそのもののカテゴリーレベルが低い
  • そのケーブルもシームレスではなく途中で何度か中継コネクタで繋いでいる
  • 2階に到達してから古いWi-Fiルーターをブリッジとして息子の部屋と分岐させている

どこで遅くなっているか検証

ONUと直結で測定してみる

まずは本当の実力を知るために光ケーブルが来ている壁のすぐそばにあるONU(オプティカルネットワークユニット)とLANケーブルでパソコンを繋いで測定してみた。

あっさり800Mbps以上出た。4年経つのにやってなかったことを恥じた。あっぱれnuro。

ONUから先のケーブルその他のインフラがネックということが確定した。

節目ごとに測定

さきほども書いたように以下のインフラのいずれかあるいは複数がボトルネックなのだ

  • 距離
  • ケーブルのカテゴリーレベル
  • 中継コネクターが100均調達だから?
  • ルーターなんて親機能なんだから遅いわけなかろうという誤解

ではどれが本当のボトルネックなのか。

結果

条件 速度(Mbps) グレード
A ONU直結(基準) 890 CAT6
B 2階まで伸びてるケーブル1本めの終端(上とほぼ同じ) 900 不明
C 中継コネクター1個経由した2本目の終端 860 上記
D 中継コネクター2個目経由した3本目の終端 840 CAT5E
E 2階のルーターから出ている1本めの終端 88 不明
F 2階のルーターから中継1個経由した2本目の終端(通常ここでパソコンに繋いでいる) 91 CAT5E
参考 2階にて1階のWi-Fiと接続 230 5G

上記結果から見ると一番のネックは2階のルーター(ブリッジ)であることがわかる。おそらくケーブルについては不明となっているものでもネックとなっているブリッジほどには問題にならないと考えてよいだろう。

各節目での速度計測結果

最優先で交換すべきはブリッジである。

ちなみにパソコン(MacBook Pro)からLANケーブルを切り離して1階のONUと無線(Wi-Fi)接続して測定してみたところ230Mbps出ていた。有線のほうが速いと思い込んでいたが実際にはWi-Fiのほうが速い場合もあるということだ。

実は速いnuroの実力を発揮させる提案

NURO光

インフラ刷新するか

ケーブル

実際には我が家でもnuroは爆速であることがわかった。そして原因もおおむね掴めた。

ケーブルについて調べてみるとカテゴリーという呼び方のグレードがあって数値が大きくなるほど(5e以上であれば概ね可)伝送速度が速いということをざっくり覚えておけばよい。

▼下記サンワダイレクトのサイトに見やすい表があったのでリンクしておく。

LANケーブルの選び方|通販ならサンワダイレクト

だが年月が経てばさらに速いネットスピードが当たり前になって今、最新のケーブルを使っているつもりでもいずれ陳腐化することもありうるので何年かに一度はケーブルのグレードを確認しておいたほうがいいだろう。

中継コネクター

最初に2階までケーブルを敷こうと思ったときにはケーブルのグレードなんて気にしていなかったので当然ながら中継コネクターのスペックも気にしていない。

なにしろADSLから光に変わっただけで十分速いのだから10Mbpsだったものが50Mbpsぐらいになるだけでまったく別世界と思っていたわけで。

だから中継コネクターがネックになりうるなんて当初は気にしないもんだ。

だが、時代はGbpsそして携帯電話も世代が5Gともなるともっと速い通信ができるようになる。今回は中継コネクターはそれほどネックになっている様子は見られなかったが、常に最新型とはいわずとも100均の部品は辞めよう。

CAT7対応中継コネクター

Amazonで買ったカテゴリー7まで対応のLANケーブル中継コネクター

ブリッジ(古いルーター)がネックだがnuroの場合注意

光回線に切り替えたタイミングとか、その他のタイミングでルーターを買い換えることがときどきあるかと思う。

そんなときでも古いルーターがまだ使える状態だともったいなくて我が家のようにハブ代わりに使っている家庭も多いのではないかと思う。

複数のプリンターを持っていてそこでの分岐に使うといったような、そこから先のハードが遅い系だったら遅いハブでも問題ないのだろうが、光回線から自分のパソコンまでの間に噛ませるには古いハブやらブリッジやらは駄目かもしれない。

実際に今回計測したところ、中継のためのブリッジ(ルーターの役目が変わった呼び方)が最も重大なボトルネックであるとわかった。

ただし、安易に新しいルーターを買ったからといってすぐに接続して速度が改善するかというと話はそう簡単ではない。

nuroの場合、ONUのルーター機能をオフにできないのでネットワーク内にルーターが2つ存在することになってしまうとうまく動かないという現象が発生するかもしれないのだ。

したがってルーターを新しくしても解決しない。ではどうするか?ブリッジを選択できるルーターを買えば別のSSIDを立てWi-Fi電波を飛ばせたりそこから有線ケーブルで接続したりとか?

回線変更

今回はもはや選択肢としては消えた話ではあるが、ONUから直結で100Mbpsも出ていなかったらマジで回線の変更を考えよう。

地域や周辺環境にもよるだろうが光回線だったらやっぱり150や200ぐらいは出てほしいよね。

対策の絞り込み

まずは100均の中継コネクタというのは排除しないと気持ち悪いので買い替えよう。

ケーブルは5eのもので著しい速度の低下は見られなかったので一旦は見送る。

1度にすべて取り替えるのはコストがかかるからいずれ数値の一番小さいものからリプレースしていくようにすれば良い。

一番速やかに交換すべきはブリッジ部分だ。

おすすめの商品

中継コネクター

中継コネクターに関してはAmazonでもそんなに種類豊富に売られているわけではないのでほぼ迷うことなく決めることができて良かったと思っている。

2個で799円とか十分安い。カテゴリー7まで対応しているから当面(少なくとも5年ぐらい?)は見直す必要がないだろう。

無線アクセスポイント(買ってしまった)

TP−linkのOneMeshという独自規格のメッシュWi-Fi機能が使えるらしいこの無線アクセスポイントを買ってしまった。

中継機能そのものは悪くないが、仕様に関して1点問題がある。

OneMesh対応無線アクセスポイント

それはTP-Link社のOneMeshという規格はブリッジ機能のときは機能させられないということだ。

それはどういうことかというと一言でいえば「nuro回線を使っている人はOneMesh機能を使えない」ということだ。

さらにどういうことかというと、さきほども述べたようにnuroはONU内にルーター機能を持っていてそれはユーザーがルーター機能だけONにしたりOFFにしたりできない。一般的に売られているルーターは詳細設定でルーター機能にしたりアクセスポイント機能にしたりと選べる。

だがnuroのONUではそれができない。さらにTP-link社のOneMesh対応ルーターはブリッジモード(≒アクセスポイントモード)のときはOneMesh機能は有効にならない仕様だ。

ということでこれならいずれ親機を買ったときにメッシュWi-Fiを実現できると思いって買ったがnuroを使っている限りそれはかなわない。

もっともさらに金をかけて違うタイプのものを買えば可能であるがさすがにもう払いたくない。

OneMesh対応無線アクセスポイント

こいつそのものは1階のnuroルーターから無線で中継して230Mbpsぐらい出たので概ね満足できる機能といえる。

▼さらについでにいうと1箇所有線LANポートがあるがこれはOUTPUT用つまりクライアントパソコンと繋げるためのもので親機と接続しても意味ない。

クライアントパソコンと有線接続してゲームなんかでは有線接続として認識させると意味があるらしい。(息子から聞いた)OneMesh対応無線アクセスポイント

▼向かって右側面にはリセットボタン、LEDボタン、パワーボタンなどがある。OneMesh対応無線アクセスポイント

専用アプリをインストールして設定すれば簡単に現有のWi-Fiルーターと接続できちゃんと中継してくれる。OneMesh対応無線アクセスポイント

対策の効果は本当に出るのか

インフラ改善しても遅いかどうか

まずはONUと直結で計測

中継コネクターだろうとブリッジだろうといずれかを買う前に一応確認してみよう。家庭内にあるLANケーブルで一番速そうなものを選んで、それとONUをつなげて有線で速度を測ってみるのだ。

そこで出た数値が最速ということになる。その条件以外でもっと速くなる理由はない。

これが最速の基準

その最速の基準からなるべく落ちないような家庭内インフラを再構築してみよう。

まずは先程も述べたようにケーブル規格と中継コネクターとブリッジを疑ってみることだ。

ケーブルの距離は一般的な日本家屋ならそれほど問題にはならない。1本につき100メートルが許容最大長だがそこまで長いものもそもそもほとんど売られていない。

それよりそれぞれが規格の古いものを使っていないかを確認しよう。

直結で遅かったらフレッツ光

ONUと直結しても満足できる速さに至っていないと感じたらそのときは乗り換えを検討するのもありかもしれない。

とりあえず王道はフレッツ光だ。NTT東西でシェア1位はもちろんのことその回線を他社でも使った光コラボというのを合わせるとシェアは圧倒的だ。

OCN 光 with フレッツ|NTTコミュニケーションズ 個人のお客さま

今すぐ見直したほうがいいかも

買わなくても部品は逃げないが

中継コネクターやらケーブルやらを変えなくともとりあえずネットは使えるというのであれば焦る必要はない。Amazonでいつでも売られており逃げることはないのだから。

さらにブリッジも然りだ。nuroだったらよく調べる必要がある。

直結と差がありすぎるなら機会損失

だが我が家のように直結では800Mbpsを超えていながら2階で計測したところ100出ないとなると話は別で機会損失がものすごい。

たまたま今そんなに緊急で速い回線でなくとも映画を見るのもYouTubeを見るのも間に合っているということでも、いつ速い通信が要るようになるかわからないものだ。

リモートワークが流行りだしているがそのときに膨大なデータを頻繁にやりとりするようになったら自分の仕事が早く終わるかどうかが回線速度にかかってくるとなったらそりゃ少しでも速いほうがいいでしょ。

なので機会損失はどこであなたの人生を蝕むかわからない。

中継コネクタとブリッジを変えるだけで劇的に変わるなら

中継コネクターはAmazonで2個800円ぐらいで売られているし、ブリッジも探せば5000円前後でほどほどのものが見つかる。

これくらいの投資は一過性のものなので便利に使えばすぐに薄まる。

ちなみにTP−linkの中継機とパソコンを繋いだらこんなに早い結果がでた。ポートが1個というのがちょっと残念。

TP−link中継機と有線接続

TP−link中継機と有線接続

まったく安い投資

中継コネクターだのブリッジだのは合計するとせいぜい1万円もいかずに入手できる。ブリッジはもっと上を見たらきりがないが5000円前後でもそこそこのものが手に入る時代だ。

だから今回の記事を参考にして有線接続の場合だとどこがボトルネックになっているか検証してみてほしい。

もしWi-Fiで遅いというようであればルーターや中継機の置き場所を変えるなり、メッシュWi-Fiを取り入れるという選択肢があるがそれについては今回は語らずにおく。説明できるほど詳しくないので。

要点の整理(まとめ)

  • ネットが遅いと思ったら直結してみて速さベンチマーク測定すべし
  • 各節目で測定してみる
  • ケーブル/中継コネクター/中継ルーター(アクセスポイント機能)などの仕様/グレード/速さを再確認
  • ネックを特定しそれを最新の機種にリプレース
  • nuroでは市販ルーターは使えない
  • nuro使っていてさらに安くしようと電気やガスも契約するのはほぼ損
  • NURO 光噂通り速いって4年経ってから知った
nuroの速度計測

2階のパソコンまで中継コネクターだけで直結して落ち着いている

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