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スキーブーツの踵が壊れたときの独自の補修方法

この記事は 約8 分で読めます。

スキーの季節である12月末にそれもスキー場で一滑り二滑りし、マイカーに戻り休憩したあと、さて第2ラウンド目に行くかなといったとき。

あれ?ビンディングにスキーブーツが嵌まらない、何度やってもロックがかからないなあというときの対処の話。

スキーブーツというのは雪の上を歩く分にはそれほど劣化しないとしても雪のない普通の地面を長時間、といってもそんなに長時間歩くのはきついはずですがそれでも雪以外の硬い地面の上を長く歩いたりすると(かかと)が最初に劣化してくるのかなと思います。現に自分のスキーブーツも両足の踵がまったく跡形もなく吹き飛んでしまっていました。

そんなに乱暴な使い方してないはずなのに。ただ帰宅後にちゃんと手入れとかは一切していなかったからかな?

とにかくそんな最初に劣化して踵部分が壊れるとスキー板のビンディングにロックすることができなくなるという事実を多くのアマチュアスキーヤーは知らないのではないでしょうか。

今回はそんなアマチュアスキーヤーのために踵部分が出かける直前にだめになっていたときの応急的な対処から恒久的な対策まで伝授したいと思います。

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スキーブーツの踵が突然壊れた場合の対処の話

スキーブーツの踵が壊れた状態

▼下の画像がそれです。SALOMON製なんですがきれいになくなって固定ボルトだけ残っています。つま先は無傷状態です。

両方いっぺんにダメになるなんて偶然にしてもできすぎだよってスキー場で笑っちゃいました。

スキーブーツの踵が壊れたとき

▼こんなふうに娘とリフトで自撮りをしていたときにはまだ踵が無事で二滑りぐらいまではできていました。が、その悲劇は突然やってくるのです。

スキーブーツの踵が壊れたとき

▼踵部分の黒い板状の部品がバキバキに割れて失われてしまうとどうしてスキー板のビンディングに固定できないかというと・・・

スキーブーツの踵が壊れたとき

▼このビンディングの中央部分にある金具を踵で踏むんです。そのときこの金具がある一定以上下がらないとロックがかからず戻ってしまうんです。踵部分が薄くなってしまっているとこの金具を必要なだけ押し下げることができずロックできないという構造が悲劇を生みます。

スキーブーツの踵が壊れたとき

▼踵部分の部品がどれくらいの厚さを確保していたかは今となっては想像するしかありませんが、おそらく5mmぐらいは厚さがあったと思われます。わずか5mm届かないためにみんながキャッキャキャッキャと楽しそうに滑っているのを指をくわえて見ていなければならないのです。0.03mmの隔たりとどっちが悲劇なのでしょうか。

スキーブーツの踵が壊れたとき

シーズン開始1ヶ月前に発覚したときの対策

選択肢はほぼ二択です。

  • ブーツが全体的に老朽化していてもう寿命かなと思われる場合
  • 踵以外の部分はまだまだ現役バリバリ使えそうな場合

寿命かなと思われる場合

そりゃもう新しいの物色して買いましょうよ。

1ヶ月も前に見つけたのであれば慌ててAmazonで買う必要もないでしょう。アルペンやらスポーツオーソリティやらへ出張って気にいるのをじっくり探して買いましょう。

もしお店に探しに行くのも面倒だというのなら例えば27.5cmサイズをAmazonで見るとプライムや翌日配送にこだわらなければまあまあ品揃えがあります。

ただ不満なのはAmazonでスキーブーツ買っても購入者都合で無料返品できないのが嫌ですね。靴なんて履いてみないとわからない商品なんだから外で使わなければ無料返品認めてほしいと思います。

踵以外十分使えそうでまだ新しいの買いたくない場合

こういう場合は一週間前に発覚したときの対処のとことで補修方法を詳細に説明していますから参考にしてDIYしましょう。

またはDIYが面倒な場合は、スキーブーツ修理かなにかで検索すればそういうサイトがでてきます。こんなの▼

ブーツ調整&修理 | スキー、ブーツ、スキーウェア、ビンディング等スキー用品をオールシーズン販売中!ジュニアスキーも大充実!タナベスポーツ松屋町本店

スキーブーツ修理修理実例写真案内ページ、スキー靴修理価格表示

だいたい5000円〜10000円ぐらいだったりしますかね。それくらい払うんだったら新しいの買うか自分で補修するかを選びたくなるかも。

一週間前に発覚したときの対策

準備するもの

  • ゴム板5mm厚x踵の面積分
  • 1mm程度の樹脂板(100均で売ってるもので可)
  • 道具:定規、カッター、はさみ、ドライバー、ドリル、キリなど

手順1:踵の型取り

さて、一週間前に発覚したのなら十分DIY補修するのに時間はあります。よかったですね~。

まず用意するのはゴム板5mm厚です。大抵のホームセンターで5mm厚のゴム板は売られていると思います。もしなかったら薄いのを重ねるなどしてください。5mmより薄いと効果がなくなるかもしれませんし、10mmとかになると厚すぎて逆に効果がなくなる危険もありますから5mmが必要にして十分な厚さといえます。

スキーブーツの踵が壊れていたときの一週間前の対処

▼1mm厚の樹脂板にスキーブーツを乗せ型取りします。やや大きめに取っておいたほうがいいです。あとで出っ張った部分は削ればいいのですから。

スキーブーツの踵が壊れていたときの一週間前の対処

手順2:ボルト穴位置を決めて穴あけ

▼型どった樹脂板にボルト穴をあけます。この穴の位置を正確に決めるのは少々面倒です。これは定規などで寸法を測って位置を狙ってやや大きめに穴を開けてしまうしかありません。

スキーブーツの踵が壊れていたときの一週間前の対処

手順3:仮止めして穴位置確認

▼穴を開けたらスキーブーツに仮止めしてそれぞれの穴位置が合っているか確認しましょう。多少ずれている程度なら穴を広げてしまえばOKです。

スキーブーツの踵が壊れていたときの一週間前の対処

手順4:ゴム板も同様に形つくる

▼樹脂板で形が決まったらそれを今度は型としてゴム板に乗せて穴位置を合わせましょう。位置を決めたらドリルで穴をあけます。ゴム板にうまく穴を開けるのは難しいですが適当にあけておけばあとはビスでどうにでも締められます。

とりあえず穴位置だけ合わせて踵の形でのトリミングは後回しで問題ありません。っていうか後回しにしたほうが効率よくトリミングできます。

スキーブーツの踵が壊れていたときの一週間前の対処

手順5:共締め

▼ゴム板にも穴を開けたらスキーブーツに共締めしてみましょう。このとき樹脂板を内側に、ゴム板を外側にします。理由はありません。もし疑問なら逆につけても構いません。どちらを外側にしたときでもその弊害は現時点では想像できません。ただゴム板は天然ゴム製ですから耐候性については性能が低いです。シリコン製のゴムを使うと低温環境で使っても安心です。

スキーブーツの踵が壊れていたときの一週間前の対処

手順6:トリミング

▼ゴム板をカッターでトリミングして踵の形に合わせます。この時点でほぼ踵部分が再生されたといえます。

スキーブーツの踵が壊れていたときの一週間前の対処

検証:ビンディングできるか

▼樹脂板とゴム板を取り付けたスキーブーツを履いてスキー板に乗ってみます。いつものように踵に体重を乗せてみると無事にビンディングがロックできました。成功です。

スキーブーツの踵が壊れていたときの一週間前の対処

手順7:隙間を埋める

▼隙間がややできています。このまま使ってもほぼ支障はないと思いますが、つまらないゴミが侵入しても嫌ですから埋めましょう。

スキーブーツの踵が壊れていたときの一週間前の対処

埋めるのは以前、踵の補修に使ったシューズドクターを使います。もともとはこのシューズドクターだけで踵を再生しようと思ってましたが容積が大きすぎて完全に固くなりません。狭い部分だけなら固くできるでしょう。隙間がけっこう広いかなと感じられるようであれば1mm厚の樹脂板を小さく切って詰め物にするとなお強固な仕上がりになります。

前日発覚したときの対策

前日であればまだ救いようはあります。

一週間前に発覚したときの対処ができればなお良いですがそれが無理なら用意するものは消しゴムです。

消しゴムをビンディングペダルの金具に当たる部分に乗せてスキーブーツで蹴り落としてみましょう。ちゃんとロックがされるはず。

予備として複数の消しゴムまたはそれに近いものを持っていきましょう。

当日スキー場で発覚しちゃったときの対策

ぼくのように当日スキー場でいつのまにか壊れている踵部分を見つけてしまった場合、割り箸を使うか、▼こういうのを車の中のUSB充電ケーブルをクリップするのに常備しておいて対処しましょう。

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たまたまぼくも車のシートピラーにこれをインシュロックタイで固定していたので、外して使ってみたところ見事にビンディングペダルをロックさせることに成功し、その後もスキーをエンジョイできました。

ただ事前に車の中になにも役立ちそうな目ぼしいものが見当たらないという場合でも大丈夫。レンタルという手段があります。

帰宅後に発覚したときの対処

これはその日一日持ちこたえた踵の健闘をたたえつつ、また来週も行きたいなと考えているようであれば一週間前に発覚したのと同様の対処をしましょう。

またはもう今シーズンはスキーに行かないということであれば、シーズン終了後に発覚したときの対処を実践しましょう。

シーズン終了後に発覚したときの対策

選択肢1:気長に半ば趣味で治す

▼シューズドクターを踵部分に目一杯埋め込むにはまあまあの量が必要です。しかも量が多いと乾きが悪いです。

スキーブーツの踵が壊れたとき

ゴム板でなくとも何らかの板を貼るほうが確実に直せます。

選択肢2:セールを狙って新しいの買う

シーズン終了後であれば当然ながらお店は在庫を掃くために安売りセールをやります。

それを狙って新しいのを買うというのも重要な選択肢です。

もっともこれを機会にスキーそのものを辞めるというのも選択肢としてはアリかもしれませんが。

まとめ

このように発覚した時期によって対処は違いますがざっくりいってしまえば

  • 新しいの買う
  • 自分で治す
  • 業者に依頼する
  • レンタル利用する

のいずれかの選択肢からチョイスすることになりますでしょうか。良いスキーライフを!

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