災害が起きても負けないアウトドアスキル
日本は自然災害の多い国です。国土全体に対して平地が少なく、ご存知のように地震の多さは世界有数です。
このような国に生まれたからにはそれら自然災害とうまく付き合っていかなければなりません。国を出てしまえばそんな苦労もなくなるかもしれませんが、国を出てしまいたいと思う人は少ないでしょうし、どこの国に行っても何かしら難はつきまとうものです。
自然災害で家を失った人たちの映像をテレビや他のメディアで見るたびに胸が痛くなる思いになりますが、自分だけはそうならないだろうと思っていてはいけません。
日本に住んでいる限り、リスクの程度こそ違えども絶対安全な場所はないと思っていたほうがいいです。
そこで災害時、最悪住んでいた家が流された、あるいは土砂に潰された、あるいは床上に浸水して住めない状態になったときにどうするか。
そんな確率は低いだろうと思いますか。
関東大震災があったとき、関東に住んでいた人は地震が来るなんて想像していたでしょうか。おそらく99%の人は想像していなかったのではないでしょうか。
こうしている間にも地球は活動しています。雲は活動しています。それらをわたしたち人間はどうすることもできません。
できるとすれば万一のときのための準備をできるだけ進めておくことぐらいです。
ではどういう準備を最低限しておけばいざ甚大な自然災害に見舞われたときに生きていけるでしょうか。
都会人の方がアウトドアスキルが高い?
土石流危険渓流や急傾斜地崩壊危険箇所や地すべり危険箇所は大都会ではほとんど見られません。
そういった危険区域が集中しているのは人口密度の小さい地域でしょう。ただそういった地域に近いところで住んでいる人ほどアウトドアスキルに関心が低いのではないでしょうか。
河童の川流れではありませんが普段から山林や河川などの自然の近くに住んでいるとわざわざアウトドア云々を意識しないでしょう。
むしろ都会に住んでいて自然と触れ合う機会が少ない人々ほどテントやらタープやら寝袋やらを持っていて休日になると田舎にアウトドアを楽しみに行くという傾向があるのではないかと思います。
もちろんテントを持っていればアウトドアOKというわけではありませんが、いざ災害で家がなくなったら役に立つのは間違いないです。
避難所の生活は精神的にきついらしい
避難所での生活というものを経験したことがありませんが、テレビで報道されているのを見ると大変だろうなあと感じます。ただただそれだけです。
確かに屋根のあるところで寝泊まりできるとはいえ、ほぼプライバシーがない状態というのは想像できません。
中にはキャンプ道具を持っている人は避難所を利用せずに自分で自炊して別の場所に寝泊まりすると聞いたこともあります。
災害で万一野外生活しなければならなくなったときのための最低限の装備
我が家は子どもが小さい頃キャンプに凝っていてよくキャンプ場に家族ででかけました。その御蔭で一通り装備が揃ってしまっています。
子どもが大きくなってキャンプにはぜんぜん行かなくなりましたが、そうかといって防災用品として役立つかもしれないそれらの用具はいつまでも捨てられず物置で眠っています。
しかし大雨や台風や大きな地震などによって災害が報じられる度に持っているべきだなと感じます。
テント
何はなくともテントは持っていたいものです。家が倒壊あるいは水に流されるというのは人生の中で稀であることには変わりありませんが、万一、本当に万一そういう災害に遭ったときにとりあえず寝るときの屋根があると精神的に楽になるでしょう。
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タープ
災害は秋や春に来ることはあまりないです。冬や夏に来ることが多いのではないでしょうか。
冬は大雪、夏は大雨や台風。
そうすると雪や雨を凌ぐのにタープが欠かせないものになります。必ずしもタープで雪が防げるかというともしかしたら耐えきれないこともあるかもしれませんが、少なくとも真夏の直射日光を遮るにはタープは極めて有効です。
椅子とテーブル
家が半壊状態ならば家のなかからテーブルや椅子を持ち出して使うことができるでしょう。しかし全壊あるいは消失してしまったらご飯はどこで食べましょう。
地べたに食器を直接置くのと椅子に座ってテーブルで食べるのとでは雲泥の差があります。ピクニックなら地べたに座って膝の上にでも食器を置くのはありですが、それはそれ一回だから大丈夫なのです。
何日か続くと考えたらテーブルと椅子は絶対あったほうが気も楽です。
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調理器具と食器
これもまだ家が無事なら持ち出せば済みますからわざわざ非常用設備として用意するまでもありませんが、それも家があっての話です。
万一家が無くなった、あるいは全壊したら家に調理器具や食器を取りに行けません。食器がないとご飯が食べられません。いや食べられなくはないですがかなり惨めな気持ちになるでしょう。そのときは近くのコンビニに買いに行けばいいでしょうか。近所のコンビニが普通に営業している保証ももちろんありません。
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調理器具ではありませんがあると何かと重宝することで有名なラップもここに入れておきます。
食料
そしてどんなに食器が揃っていようと忘れてはいけないのが非常食を始めとした食料です。ちゃんと備蓄してますか?
上記に挙げたテーブルや調理器具などは最悪なくても他で代用できることがあります。でも食料はちゃんと人間様が食べられるものを備蓄していないと話になりません。
マッドマックスのようにドッグフードを食べるのはあまり気が進みません。
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寝袋(シュラフ)
最後に忘れてはいけないのが寝袋です。布団が水浸しになったら使い物になりません。真夏なら布団なしでも寝られるでしょう。
しかしそれ以外の季節はなにかしら布団のようなものが寝るときに必要になるのではないですか。
寝袋にも春夏秋しか使えないものとオールシーズンつまり冬でもちゃんと使えるものとがありますからあまり安物を買うのは気をつけないといけません。
我が家は真冬はぜったいキャンプはしないと心に決めてスリーシーズンしか使えない寝袋が家族分ありますが真冬に大災害がないことを祈っています。
これから新しく買うのであれば間違いなく真冬でも使えるタイプにするべきです。
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ランタン
ランタンとは電灯のことで最近はガソリン式のものだけでなくLED式のものが多く出回っているようです。
さすがにガソリン式は維持管理が面倒ですからこれから買うならLED式のほうが良いでしょう。価格もそれほど高いものでもないはずです。
それに自転車用ハンディライトでも持っていればあえて新規に購入するほどの緊急性の高い道具でもないでしょう。
もしキャンプでも活用したいというのであれば逆にあったほうが絶対いいです。LEDタイプのほうが便利で世話ないですがキャンプ場での情緒を楽しめるのは断然ガソリン式です。使い方をきちんとすれば危険はないです。
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手回し充電式ラジオ
さらに忘れてはいけないのがこういう一見世の中から忘れ去られているようなローテクな道具です。
災害に遭ったらスマホの充電なんてままならなくなります。モバイルバッテリーをたくさんもっていての数日で使い切ってしまうでしょう。
そういうときにはこうした手回し式のラジオが役に立つのです。ラジオだからって侮れません。ラジオこそニュースをリアルタイムで放送してくれます。テレビは正面にいないとほとんど情報が伝わりませんが、ラジオは全方位に情報を伝えてくれます。
その場にいる大勢で情報の共有ができるのです。
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その他
その他にも本当はいろいろありますが、必ずしも無くてもなんとかならないこともない道具で、逆に快適に外で生活しようと思ったらキリもなくいろいろ必要と思うでしょう。
アウトドアスキルって道具持ってりゃ終わりじゃない
いくら上記挙げ連ねた道具を揃えていても使えない人は使えないんです。
いちばん大事なのはどういう環境下でも臨機応変に対応してサバイバルできる柔軟性です。
虫のついた野菜は嫌だとか、古新聞の束を紐で上手く結べないとかほざいているといざというときに心が折れてしまって生き延びることができなくなってしまいかねません。
アウトドアの道具を揃えるののサバイバルには大事ですが、それ以外のソフトの部分もいろいろ知っておきましょう。
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