三菱電機の霧ヶ峰ブランド体験会でFLシリーズというのがありまして、なにやらすごくスマートでちょっと今までのエアコンとは少し違うような形をしているのです。
もともとはコンセプトモデルをショールームかどこかで展示していたところ静岡工場の所長がえらく気に入ったようで製品化せよという指令が下り苦労して製品化したそうなのです。
普通モーターショーでもあるようにコンセプトモデルというのは展示されていたとしても、大抵それはコストをほとんど無視したものです。
だからコンセプトモデルが実際に商品化されると「え?これじゃないですよね?」なんて突っ込みたくなるものができてしまうものなんです、とプレゼンしていた方が言っていました。
しかし見事にコンセプトを具現化したFLシリーズが紹介されていました。
三菱電機霧ヶ峰のFLシリーズはインテリアとの調和を考えている
▼構造について説明されたのはエアコンて普通正面や下部に排出口があってフラップがありますよね。普段フラップが閉じているといっても曲面であり、まあワンパターンという印象が否めません。
それをこのFLシリーズはスクエアな形状にして「いかにもエアコン」という感じじゃなくなっているんです。
インナーフラップという構造だそうで内部からフラップが飛び出してきて風を制御するんです。特許技術だそうです。
▼あとはカラーリングですね。
今までの常識であったエアコンはアイボリー一色というものを覆しつつ、やたら変な色を使うわけでもない。
表面をヘアライン加工するのに苦労したらしいです。コンセプトモデルではアルミの削り出しでヘアライン加工をして出品したのですが、それだとコストが膨大に掛かり過ぎるので、透明アクリル樹脂の裏側からヘアラインをしているとのこと。
▼誰だったから覚えていないのですが、こういう話をしておられました。
あるインテリアの専門家の人のある部屋にはエアコンがないそうで、なぜエアコンがついていないのかというと「部屋のインテリアにマッチするエアコンが市場にないから」という理由だったのです。
そしてこのFLシリーズを見せたらこれなら自分の部屋に設置したい!と大変喜ばれたという話でした。
確かに「いかにもエアコン」というエアコンが普通になっていますが、これから新しいエアコンに付け替えるとかいうときには部屋との調和を考えてこういうタイプを検討する人も増えてくるのかもしれません。
興味深い商品でした。