平成から令和に改元されたときにテレビではずいぶんと天皇家のことを取り上げてましたね。
それらをドライブ中に見ながら「え〜!天皇家って興味深い〜。っていうかそもそもマジ神様の子孫なの?」
なんて疑問がふつふつと湧き上がりまして、こんな本を買ってました。電子書籍ですが。
日本の成り立ちが見えてくる古事記99の謎という本です。当ブログにしては珍しく書評のようなことを書きます。
日本の成り立ちが見えてくる古事記99の謎
古事記の内容を中心に神話の謎をわかりやすく解説
古事記というのは太古の昔に書かれた書物というのは大抵の方がご存知のとおりです。
しかし言葉が難しすぎてとても一般的な現代人が読める書物でないことも大体の方がご存知の通りです。
それをわかりやすく99の謎というタイトルにして、もし普通に読んだらきっとこういうことを疑問に思うだろうということを解説してくれています。
天皇ってマジで神様の子孫なの?
そもそも天皇が変わりましたよね。それとともに平成から令和へ元号が変わったわけです。天皇の譲位と元号との関係についてはこの本では触れていませんが、天皇ってマジで神様の子孫です。
って古事記には書いてあります。
なぜなら大昔の天皇が書かせた書物だから。自分の地位の正当性を確かなものにしようとする目的で編纂させた書物なのです。
本当は神様の子孫じゃないのかって?
それは天皇に見解を聞いてみたいところです。
天照大御神が皇祖神てどういう意味
神様の子孫でありますが、天照大御神が皇祖神です。皇祖神というのは天皇家の先祖である神様という意味です。
神様にも系譜がありますが、そこらの地方土着の神様より太陽神というそれっぽい神様を生み出して天皇の先祖としたほうが「ちょっと違う」感が出て良いのです。
だから天照大御神が天皇の先祖である神様なんです。ってNHKも改元の特別番組のどこかで断言してましたwww
なぜか出雲と大国主命がよく登場する
いろいろな神様の話題に触れるこの本なのですが、やけに出雲と大国主命についての話も出てきます。
それだけ古事記およびこのころのヤマト王権にとって出雲という土地が重要な無視できない存在だったのかなと思います。
そして出雲風土記という書物が現存する太古の風土記のひとつとして日本に残っていますが、これも偶然じゃないのではないかとさえ思います。
出雲風土記も超大昔に書かれた書物ですから神様のこととかけっこう出てきます。そして日本全国風土記は編纂されたはずですが、現在残っているのは出雲を含めて5箇所の風土記のみですし、出雲の風土記がいちばん完全な形に近く残っているものです。
これってすごくない?
だから出雲について興味津津です。過去2度ほど行ったことがあり、古代出雲歴史博物館にも行きいろいろ見ましたが、出雲について知れば知るほど博物館に所蔵されているものの重大さがわかりますのでまた見に行かなければという気にさせられます。
まとめ
古事記にはさまざまな神様が登場して、最終的には天皇の系譜へとつながっていきますが、この本を読んでいると本当に神様っていたんじゃないだろうかと錯覚してしまうほどです。
そして神社めぐりがまた一段と楽しいものになります。
知らずにお参りするのと知ってお参りするのとでは楽しさが違います。
おすすめです。読むだけでなく同じ本でオーディオブックも買って車でドライブするときにも聞きます。