少し前置きが長くなるが、最近ブログを書いていたり、他の多くの興味深いブログを拝読させてもらったりして気づいたことがある。
ブログ界と呼んでよいのか不明であるが、ここインターネットの中はある勢力によってほぼ支配されつつあるということがわかったのだ。
それはアップル社とその製品のファンによる勢力によって支配されているということだ。
なぜ支配されていると感じるのか。
それは以下の理由によるものだ。順を追って述べていきたい。
1.インターネットが普及していなかった時代の光景
かつてインターネットが一般的ではなくパソコン通信すら一部のコンピュータマニアの間でしか流行っていなかった頃はWindowsを搭載したPC/AT互換機の天下だった。
わたしももちろんその波にまんまと乗り、ただ周りや職場で多数派であるというだけの理由でWindows機を買った。
そんな中でも、当時勤めていた会社ではマックファンが何人かいた。
彼らはマックのよさを力の限りアピールした。しかし周りはただ冷笑するか、嘲笑するかでまったく相手にする様子はなかった。わたしも真面目に耳を貸さなかった一人だ。
ただ、なぜかそのときの事務所に1台、本体とディスプレイが一体となったマッキントッシュⅡ(だったか)置いてあった。今思えば職場のリーダーがマックのファンだったのか。
ある日、ちょっとしたトラブルか機器を増設するかでその職場唯一のアップル機であるマッキントッシュⅡの筐体を外すところに居合わせた。
するとマックファンの一人がこのときとばかりに、マックの素晴らしさをアピールし始めたのだ。
なんと筐体の内側に開発に関わった技術者たちのサインが掘り込まれていると言う。たしかにあった。
感動した。
今ネットで写真を探しても見つからなくて残念。
まあ、そのときは感じた。
「アップルって面白い会社だ。製品開発にこれほど情熱をかけているのか。でも趣味のマシンだから仕事で使うのはムリだな」
2.一昔前の光景
企業では相変わらず業務で使うパソコンはやはりWindowsを搭載したIBM互換機であり、いつのまにかNECや富士通も独自設計のパソコンでは市場の流れについていけないと判断しIBMの互換機をせっせと作ってはどんどん市場に投入した。
Windousがいよいよ隆盛になり、エンジニアリングワークステーションすら市場から駆逐されてしまった感のある状況でも、アップルの製品だけは細々とながら、電気屋のパソコン売り場の一角を必ず占めていた。
やはりマニアからの根強い人気があるのだ。
そんななかご存知のとおりアップルは次々とモバイル製品を発表した。
iPodやiPadである。
これらの製品を世に出したことによりアップルの知名度は一気に高まった。
今までヘッドフォンで音楽を聴く装置といえばウォークマンかウォーキー(若い奴は知らないだろ?)が代名詞だったのがいつのまにかiPodが代名詞になっていた。
まさかあのソニーが打ち落とされるとは誰も、いやジョブス以外想像できなかったのではないか。
3.最近の光景
facebook、twitterそしてgoogle+などさまざまなソーシャルメディアがネット上で利用されているが、なぜか人気がありアクセスの多いブロガーはそのほぼ全てがマックユーザーである。
ここでいくつかその超人気ブロガーたちの共通点をあげてみよう。
ただしどなたにも実際には残念ながらまだお会いしたことがないし、何百人ものブログを見たわけではなくたかだか十数人のブログを読んだ限りなので勘違いもあるかもしれないことを予めお断りしておく。違うところは指摘していただけるとうれしい。
共通点
- アップルのMacBookAirまたはMacBookPro、あるいはその両方を所有している。
- iPhoneを所有している。
- ほとんどがiPadであるが、またはKindleなどのタブレット端末を所有している。あるいは複数種類かも。
- けっこう熱烈なアップル製品のファンである。
- ただし脱獄はしていない(脱獄関係のブログで人気の方もいるがこれは例外とみる)
- ブログのカスタマイズに詳しい。
- カスタマイズに詳しいので当然ブログの外観が見栄えよい。
- 日本全国に分布しているにもかかわらず彼ら同士でつながりがありときどきオフ会をしているらしい。
- ノマドワーカーでありブログだけではないようだが、収入のかなりの部分をブログによる収入から得ており、中にはノマドワーカーという生き方という本まで出している人もいる。
- ノマドワーキングができるようにevernoteなどのクラウドサービスを利用している。
- 大抵webサービスかアプリケーション開発か本を出版するなど、ブログやtwitter等以外のメディアへもアウトプットをしている。
そして彼らマックユーザーがネットを引っ張っているようにすら見える。
冒頭で書いたアップル社とその製品のファンによる勢力によって支配されているということを感じるのだ。
一月に数十万PV(ページビュー)~数百万PVを叩き出すブロガーはこぞってマカーである。
恐るべしマカー。
つづく。