先日CANONのレンズRF24-240は焦点距離24mmで壮大なケラレが発生するから嫌になって売ったという話を述べたところだが、それを売って標題のレンズを買った話をここでする。
そして結論はレンズそのものには満足しているが中古を買うにしてもメルカリでは買わないほうがいいという話もしておく。
CANON RF24-105 F4 いわゆる小三元の1つ
麻雀でいえば白發中のいずれか2種類が3枚または4枚そろって残りの1種類が頭つまり対子(といつ)つまり2枚そろった状態でアガることを小三元といい小三元としての役は2翻で役牌2種類が刻子または貫子になっているので2翻つき基本4翻の役であるという話はカメラとは関係ない。
件(くだん)のRF24-105mmF4というレンズは小三元を構成する1種類であるがこれ1個を入手することをもって「やったー小三元レンズ手に入れたあ!」などと喜んでいてはいけない。
麻雀でも白發中のいずれかの牌が刻子(こおつ)になったからといって「やったー小三元手に入れた」などというバカはおるまい。
あくまでも3種類そろって小三元なのだ。
くだらない定義はさておき
大三元レンズよりは少々性能が落ちるが小三元レンズでも十分良い画が撮れると言われている。
自分はまだ駆け出しの素人(一眼カメラ歴1年)なので違いがわからなかったらどうしよう・・・などと危惧していたが違うのがわかった。(よかった)
ケラレが左上にないのはもちろんだが出てきた写真のキメの細かさでいってもRF24-240とは一線を画す違いがあることがわかった。
参考:キヤノンRF24-240レンズのケラレと失敗談:ミラーレスカメラレンズ選びの悩み
この記事をスマホで見ている程度ではなにも違いなんぞわからんはずだが少なくとも28インチフルHDの画面でみてもわかるしそれ以上の解像度のディスプレイで見ればなおさらわかる。
ということで買い替えることで多少足がでる。当然だ。グレードの高いレンズなのでそれは仕方ない。だが写りには大変満足だ。
買って後悔はしていない。ただしだ。メルカリでこの手の望遠Lレンズ(LはラグジュアリーのL)を買うのはやめよう。
メルカリでは買ってはいけない理由
メルカリでも常にこの手の中古レンズは出回っているし、中古カメラショップよりだいたい価格は安いがやめておいたほうがいい。
なぜか。
保証がない。摺動部があるのに無保証なのだ。それでいて高価だ。
摺動部があるということは故障も起きやすいし、すでに故障しているかもしれない。だが相手(販売側)は故障に気づいていないで売っているかもしれないし、気づいて売っているかもしれない。
だいたいメルカリのようなフリマサイトでの販売は売り切ったもん勝ちのシステムだ。NCNR(ノークレーム・ノーリターン)が一般的なのだ。
仮にちょっとやべえんじゃね?って思っても後の祭りだ。
摺動部があって高価なレンズを買うのはやめておいた方がいいだろう。
逆に摺動部のない単焦点レンズだったら買ってもよいだろう。とはいえそれでも数千円のオールドレンズ程度の話で、やはり5万だの10万だのするちょっと良いレンズをメルカリで買うのは危険だ。
相手が素人、こっちも素人ならお互い瑕疵に気づかず取引が終わってそのままずっとハッピーということもあり得る。
だが相手が素人、こっちがカメラのことをだんだんと分かってきている人だったらどうか。おいおいこんなの売りやがって・・・ということになるかもしれない。
相手がプロ(販売経験豊富)こっちが素人の場合でも騙される恐れがある。
あとの組み合わせは相手もこっちもプロレベルのときだがそれは知らん。たぶんマジなプロはそもそもメルカリで買わないはず。
とにかく自分自身の目が十分養われておらず真贋というほどではないにしろ良いものと悪いものとをちゃんと判別できる目がないうちはちゃんとしたカメラショップから買うべきだろう。
と、なぜこんなことを力説しているかというとこのメルカリで買ったレンズにちょっとした疑惑があるからだ。
先端がガタガタしているんだ。他の手持ちのレンズを触ってもそんなガタツキはみられないのに。
これが最初からそういうものなのか、それとも使用しているうちにガタつくようになったのかは同じものをほかで触ってみないとわからない。
おそらく出品者は本当はこれってちょっとまずいかもってわかっていても撮影に支障がないと判断して売ったのだろう。
それはそれでこちらも咎めるものでもないが、それでも後味は悪い。
これがちゃんとした中古ショップで買うものなら美品とか並品とかちゃんとプロによって区別されていて美品ならほぼまともなものを手にできると期待できるし、並品ならちょっとどこかにガタとか支障があるというのも理解できる。
そういうことも含めてわかって買える。とにかく中古ショップなら少なくとも1ヶ月とか半年とかあるいは1年とか保証してもらえる。疑問があれば聞けるのだ。そして納得できなければおそらく送料負担ぐらいで返品できるだろう。
メルカリではそうはいかない。
変なの掴まされたほうが負けだ。無知が悪いのだ。
だから以後の教訓は今回2つできた。
1.カメラのレンズを買うときは極力Lレンズを買うべし。Lレンズで写りが良くないとなったら自分の実力の問題とわかるが、そうでなければレンズが悪いのか腕が悪いのかわからない。
1.レンズを買うときは極力中古ショップで買うべし。メルカリはなにもしてくれないし、個人同士で泥仕合になることになると却って割高になる。ただし売るときはメルカリで売ったほうが中古ショップに売るよりは高めに売れるから今まで通りできればメルカリで売る。