空港で降り立ったときから出国するまで中国の労働者の方々といろいろなところで、いろいろな形で接する機会がありました。
話には聞いた限りでは不愉快な思いをするのではないかと想像しておりましたが、なかなか強者どもが揃っていて不愉快になるどころか実に愉快で話のネタに尽きないと喜んでおります。
まずは空港で飛行機を降り通路を歩いていると最初の労働者の方々にお目にかかりました。
青い制服を着た方々は飛行機の客室清掃員だと推測します。
日本だとお客さまが通り過ぎるまで整然と立って待っているか、あるいは見えないところで待機しているかもしれません。
しかしこちら中国ではもっとフランクです。談笑しているのはまだ普通な方で、椅子に腰掛けて上を向いてうたた寝している方がおりました。
すばらしい!仕事をきっちりこなせば、あとは自分のライフスタイルを貫くという姿勢なのでしょう。
そうです。彼ら彼女らの仕事は飛行機の中を完璧にキレイにするということです。待機している時間はプライベートタイムと同様なのです。仮に時間的に拘束されていようと仕事をきっちりやればその他の時間は自分の好きに過ごすという態度。
見習わなければなりません。
飲食店ハイテク(マジで)
▼ある飲食店、このときはラーメン屋でしたが入ったらメニューがiPadなのです!
iPadの画面から食べたい物を選ぶなんて日本でも経験していません。
微妙なところで進んでいると思いましたが、実際はすごく合理的なんでしょう。
一般的な印刷物のメニューだと、料理の種類を変えたら印刷やパウチなどし直しですが、こういったiPadなどのタブレットを利用したメニューであればサーバーのデータを入れ替えるだけでおそらく端末はアクセスするだけで新しいメニューを表示できます。
実に合理的な運営方法です。
▼しかし一方ハイテクも弊害があります。
お客さんが前を通っても立ち上がって「いらっしゃいませ」を言うでもなくスマホでゲームかなにかに夢中になっている従業員もいます。
日本だったら考えられない光景ですが、ここ中国ではこういった光景は珍しくありませんでした。
しかし自分にとっては珍しい光景だったので記念に写真を撮らせてもらいました。
おそらく彼はやっとランチタイムの忙しさから解放されて(このときまだ12:41でしたが)小休止していたのでしょう。きっとそうに違いありません。
別に立ち上がっていらっしゃいませとか言わなくてもいいんです。
サービス業という概念がまだ浸透していません。いや浸透する必要はないかもしれません。
この中国らしさをずーっとこれから何千年も失わないでいて欲しいと願っています。
他にも中国出張中のエピソードが盛りだくさんあります。