中国シリーズがだんだん加速してきました。
あることないことではなく常に事実のみをお伝えするようにしていますが、まさか日本人が日本国内で公開するブログまでは咎められないと信じてガンガンいきます。
恐る恐るではありますが、たくさん写真を撮ってきまして、それら全てに物語があるような気がします。まだまだ中国ネタは尽きません。
ということで今日は中国の交通事情で特に道路交通に絞ってお伝えしたいと思います。
中国といえば自動車の運転が激しいということはある程度日本でも有名な話だったようですが、実際に当地に着いてこの目で見るまでは人ごとのようにしか考えていませんでした。
実際目の当たりにすると凄まじい運転の仕方とさまざまな種類の乗り物が文字通り縦横無尽に走っています。
原チャリ
傘させる
冒頭写真でも傘をさして原チャリを運転している様子がみられましたが、自分で持つなどという危険な行為は安全重視の中国人は絶対いたしません。
▼このようにしっかりとバイクに固定できる構造になっており、蛇行しようが風が吹こうが安定性は確保されております。
現に彼ら彼女らを見かけたときはちょうど台風が来ているときでしたから風もそれなりに吹いていました。
すでに主流は電動スクーター!!
▼驚くことに原チャリの主流はバッテリーによる電動式です。よく見ると確かにマフラーがないんです。もちろん道を疾走しているバイクどもは音もなく静かです。
ある意味日本より数年進んでいるといえるのではないでしょうか。しかも価格は4〜5万円程度で買えるそうです。できることなら1台買って帰りたいと思いました。
ただし静かすぎて危ないと言っていました。確かに電気自動車の課題でもありますね。そんな課題どこ吹く風でさっさと実用化というか公道で走り込んでしまう中国人の行動力パねえと思います。
レトロなオート三輪らしき乗り物
昔子供の頃ときどき見かける程度だった三輪の自動車がこちらではたくさん見られます。
もちろん日本のオート三輪とは違いますが、後輪駆動で前輪が1本の三輪車です。
日本でもピザ屋さんやヤクルトのおばさんがこれと似た物に乗っている光景を目にしますが、あれは原チャリの派生ですよね。
しかしこちらはより自動車に近い乗り物でしょう。なにしろ2人並んで乗れますから。
▼それに後ろの荷台には結構たくさん荷物を詰めますし、あるときには後ろの荷台に人が乗っている姿も見ました。まあそんなの珍しくないんでしょう。
逆走も普通
写真は撮り損ないましたが逆走もちゃんと見ることができました。もちろんちょっとした追い越しで反対車線を走るなんていう甘いものではありませんよ。しっかり中央分離帯のある道路を逆走してくるトラックとすれ違ったのです。
別に好きで逆走しているのではなく、それなりに理由があります。中国の都市では結構大きさで規制された進入禁止の道路があるのです。そこを通りたかったけどトラックだと通れないなどということがあると辺り憚らずUターンして逆走するというのが理由のようです。もちろんそれだけではないでしょうけど、基本的には引き返したいから引き返すという単純な理由です(笑)
事故も1日に1度や2度は必ず見る
ぶつかる瞬間こそ見られなかったものの、ぶつかった直後の様子はそれこそ毎日1件や2件は目撃しました。
そりゃそうですよ。何しろウィンカーチカチカしないで車線変更するし、ちょっとでも隙間があればガンガン割り込むし、右側通行なので右折は基本的に信号が赤でも進んで良いしといろいろと条件が揃っています。
歩行者優先ではない
ただ歩行者優先ではないというのはどうでしょう。世界の主流は交通弱者優先だと思いますが、この中国ではクルマ優先らしいのです。
まあちんたら歩いているということはなく(あるけど)歩行者は常にクルマを警戒しているという意味では事故の抑制になるのかなあとも思いますが、実際には中国での事故による死亡者数は多いようです。
▼自動車の台数は増えているながら志望者数は減っているというグラフだったのですが・・・
▼世界と比較すると自動車の台数あたりの死亡者数が多いですね。下手ってことでしょうか。
引用元:中国での交通事故統計 – 株式会社RTSジャパン
▼ちょうど良い動画がありましたので貼っておきます。
ターンアラウンドはあちこちにあるらしい
日本でも導入を進めようとしているターンアラウンド式の交差点が中国ではあちこちにあるらしいのです。実際僕が行った町でも数カ所ありました。
写真は撮っていませんが、一部進んでいるところもあるんですね。
とはいえそれは混雑していない交差点でしたから、すごく混雑する交差点がターンアラウンドだったらマヒするのかもしれないなあと思います。
逆に中国こそ信号が必要かもしれません。
昭和の日本にも似ているセダン志向
僕が生まれたころはセダン志向だっとと思います。
まだクルマが普及している真っ最中で一家に1台欲しいとみんな頑張っていた時代はセダンが主流でした。
今の中国はまさにセダンだらけ。上の写真ではミニバンらしきクルマも見られますが、町中で走っているクルマの大部分はセダンという印象です。
しかも特徴的なのは
- 黒いセダンがかなり好き
- ハイブリッド興味ないとにかく大排気量が好きw
- 軽は嫌、大きいクルマが好き
- アウディかベンツ乗りたいw
という志向が強いように思います。
日本はセダンからミニバンブームになりその後小型車ブーム、そして現在のほぼプリウス一色という変遷をしていますから中国も数年後には2台目のマイカーということでミニバンブームが来るかもしれません。
まとめ
中国の自動車交通の印象を一言で言うと「乱暴」という言葉に尽きます。
他にも中国出張中のエピソードが盛りだくさんあります。