ウィンドウズパソコンで使うグラフィックボードが品薄でどこにも売っていないようだ。
2021年時点の話だが、どうやら2020年から続いているようで、いつまで続くかというとコロナ禍の終息と仮想通貨マイニングのブームが落ち着くまで誰にもわからないらしい。詳しいことはわからんがどうも品不足は当分続くということが大方の予測のようで。
でグラフィックボードの品薄がなぜオレっちの人生を狂わせるかというと別に仮想通貨マイニングをやりまくりたいわけではない。
動画編集がきつくなってきたのでパソコンを買い換えようと思ったら完成品も品薄だったり相場より割高だったりして入手がしにくい状況だから。
説明しよう。
この記事はグラフィックボードが入手困難でもどうにか1ヶ月で新しいパソコンを手に入れて快適な動画編集をできるようになるノウハウというほどの話ではない話を詰め込んである。多少参考になるといいが・・・
パソコン買う案件発生
その理由は
動画編集の厳しさ
最近ブームになって久しいYouTubeに動画を週に1本か2週に2本かという亀のようなペースで上げているが、その編集作業がハードなんだ。
動画編集というのはまず一般個人はパソコンで行うがそれなりにハイスペックなパソコンでないと処理が追いつかない。かつて過去に数台パソコンを買った歴史があるが、買うときには動画編集なんて考えたこともなかった。
だが時代とともに俺もYouTubeに動画出してみるか。なんてやりだすとどうにもパソコンのパワーがなさすぎて憂鬱になる。
紙芝居
まあ紙芝居という表現をするのがかなり的確だと思う。分かる人はわかると思うが、ご存知のようにパソコンで見る動画というのは静止画がものすごいスピードで画面で書き換えられて動いているように見えるのだ。
だがその書き換えの速度が遅いと1枚書いたと思ったら一瞬の間が空き、次の1枚というようにあたかも早い紙芝居を見ているような動きになるんだ。
動画編集でこうなると辛い。もちろんゲームをやっていても画面の書き換わりの速さが勝敗を決めるらしいからゲームをやる人は理解してくれるんじゃないかな。
書き出し時は他のことしてればいいから我慢できる
とはいえ、編集中の遅さが辛いだけで書き出しの遅さについては我慢していた。
書き出している時間もそれなりに長時間、まあオレっちの作る動画はそんなにスターウォーズみたいに特殊効果満載じゃないから書き出しに時間はあまりかからないが、それでも10分の動画を書き出すのに20分ぐらいかかるかな。
でもってその間はパソコンのパワーをフル活用しているから別のウィンドウでアマゾンプライムビデオを見ていられればいいんだけどそれも敵わない。アマゾンプライムビデオも紙芝居になってしまうのだwww
だからそういうときは食事した後の洗い物をするとか洗濯物をたたむとか別の場所でできるタスクを消化すればやりようはある。
編集だけ我慢できないのだ。
ちなみにパソコンでゲームは一切やらないからどれくらいゲーム性能が落ちるかは不明。おそらくゲームをやってもなにもできないレベルだと思う。
今使ってるのは当時はハイスペのMacBook Pro Intel Corei7
今使っているパソコンについてざっと紹介もしておこう。どれくらいのグレードのものが使い物にならないと判断できるか想像しやすくなるはずだ。
MacBook Pro Mid2014 15インチ(Intel Corei7クアッドコア2.2GHz)メモリ16GB、内蔵SSDは256GB、ほかに外付けSSD1TBと外付けHDD2TBを繋げている。
2014年モデルとかなり古いがそれでも当時としてはハイレベルに近かったのではないだろうか。だからこそ6年ぐらい使っていられたのだ。
動画性能以外はまったく問題なく使うことができるし、現在に至っても本体のディスプレイのほかに外付け4Kディスプレイ2枚に表示して使うこともできる。
さすがにテーブルが狭いので本体は閉じていわゆるクラムシェルモードとして使っているが28インチのディスプレイ2枚を高解像度で普通に表示できるのは素晴らしい。しかもそれで映画やYouTubeなら普通に見られる。YouTubeでも高画質は紙芝居になるが。
むしろいまだに高性能ではあると思う。Macすごいよ。確かに。当時整備済みというアウトレット品を買ったわけだがまったく故障もなく使えている。購入価格は15万円ぐらいだったかと思う。
次もMac買うつもりだったが
実はここ最近動画編集に辛くなってきて次のパソコンとしてMacばかりを物色していたんだが、どうも調べれば調べるほど心はMacから離れていく。
その理由は
M1 Macの嫌なところ
- 外部ディスプレイ1枚のみ対応で2枚は出せない
- さらに出したければサードパーティの別機材必要
- それが1万円ぐらいする
- M1チップのグラフィック性能は数年前のグラボレベルらしい
M1だからではないがMacのNGなところ
- HDD修復できない(買ってある修復ソフトがWindows用ライセンスだから)
- グラフィック性能が数年前のグラボレベルで半端感ある
- Windowsみたいな無限のカスタマイズできない
- iPhoneと同じくつまらなさを感じる
- MacBook Airだと妥協してる感、Proのタッチバーに金払いたくない
- Windowsも使わなければならない事情がある(Windows用Access)
という感じで、だったら数年前のグラボの乗ったWindows機買うよという結論にほぼ至った。
Windowsマシンどこで買うか(BTOか自作か)
BTO(いわゆるイージーオーダー)という選択肢
BTOのメリット
箇条書きにすると以下のような点が挙げられる。
- BTOならちゃんと動く保証がある
- 使い方正しくての故障ならば自分に責任はない
BTOのデメリット
- パーツの選択肢は無限ではない
- 自作と比べると高い
自作という選択肢
自作のメリット
- 好きなスペックやグレードで組み合わせできる
- 部品単位でアップグレードできる(BTOでも可能なんだけど)
- 作るのが苦にならなければ節約できる
自作のデメリット
- 最悪動かず壊れる
- 滅多にないけど差し込み違いでだめにする
- 許容電力オーバーのリスク
- 相性抜群かどうか不明
- 落っことしてだめにするリスク
- CPUピン折れリスク
- グラボが品薄で困る
- 半端なレベルの品薄ではない(2021年時点)
デメリット多すぎ笑笑(個人的な感想です)
参考にしたサイト
- PC自由帳
- ゼロから始めるPC自作スタートガイド ~ CPU編 ~ – AKIBA PC Hotline!
- ゼロから始めるPC自作スタートガイド ~ ビデオカード編 ~ – AKIBA PC Hotline!
- ゼロから始めるPC自作スタートガイド ~ ストレージ編 ~ – AKIBA PC Hotline!
- ゼロから始めるPC自作スタートガイド ~ メモリ・電源編 ~ – AKIBA PC Hotline!
- ゼロから始めるPC自作スタートガイド ~ CPUクーラー編 ~ – AKIBA PC Hotline!
- ゼロから始めるPC自作スタートガイド ~ マザーボード編 ~ – AKIBA PC Hotline!
- ゼロから始めるPC自作スタートガイド ~ PCケース編 ~ – AKIBA PC Hotline!
- まだグラフィックボードで消耗してるの?動画編集とGPUの素敵な関係 | なめらカメラ
ほかにもいろいろあるけどありすぎ
BTO通販物色
いろいろあって迷う
機種やらグレードを決めるのと同時にどこから買うか決めるのは面倒くさいと思う。
だからこの場合、フィーリングで決め打ちするしかないかなと思う。
仮に結果としてあとから同レベルで安いストアを見つけてもリサーチする時間を短縮したのだからと諦めよう。
なんとなくhp(ヒューレット・パッカード)
なぜ他の直販じゃないか?直販やらBTO扱ってる会社っていっぱいあるよね。
DELL、LENOVO、ツクモ、ドスパラ、マウスなどなど
ここに名前のあがっている会社ですべてではないけど自分がパッと思いつくのは上記ぐらい。で、たまたま最初のうちhp直販サイトで見つけた構成が気に入った。
どんな構成かというと
これを見るとなかなかコスパが高いのではないかと思う。それは
- Intel Corei7の10世代プロセッサー
- メモリーは16GBで64GBまで増設可
- グラフィックボードGeForce GTX 1660 SUPER標準装備(6GBメモリー)
- 1stドライブはM.2 SSD256GB 2ndドライブは2TB HDD
- Wi-Fi6標準装備
これだけついて13万円弱だ。ディスプレイ、キーボード、マウスは無し。持ってるので不要。光学ディスクドライブもついていないのがいい。あんなん今どき金払いたくない。持ってるし。
hpのBTOの特徴
サイト物色してみた感想
特にお得感はないかなという印象。hpのサイトを見たり、さきほど述べた他の直販サイトを見たりと縦横無尽に見ているうちにパソコンメーカーのhpだからといって大安というわけではない。
他と概ね変わらない感じではある。
ただし気になった構成があったので記憶というか一旦カートに入れておき、一応参考にはならないと思いつつ価格comでパソコン安売りランクを見てみるとなんと同じhpの同じ構成のものが価格com限定モデルで出ているではないか。
しかも価格comで同じモデルが1万円ぐらい安い!ちなみにhpのオリジナルサイトだと13万円台だったのが価格com経由で同じhpのサイトを訪れると(内容はそっくりだがたぶんページのURLは違う)12万円台なのだ。
これは買うしかない。価格com経由で。
hpサイトでの処理の流れ
価格comから誘導されても実際に注文するのはhpのサイトだ。
日付 | イベント | 備考 |
5月5日 | アカウント作って注文 | |
オリコから受付完了メール | 36回まで分割金利無料キャンペーンをやっていたからローン利用 | |
5月8日 | オリコから確認電話 | |
5月10日 | hpから正式受注メール | ローン審査が通ったということ |
5月11日 | hpから欠品メール | 欠品に付き納期が確定次第連絡するとのこと |
5月13日 | オリコから書類届く | 納期確定しないのに支払い手続きしたくない |
5月14日 | こちらからサポートに電話 | 「納期だいたいでもいいから教えてくれ」 「まだ未定ならキャンセルもある」 →「5月26日入荷予定→6月2日頃お届け」 (わかってるなら受注ステータスに載せろや) |
悪い口コミも散見
上記のようなやりとりから見て注文から1ヶ月ぐらいで手元に届くような印象である。
後日YouTubeでもそういうことを語っている人がいた。すなわちhpダイレクトプラスは概ね注文してから1ヶ月と。
だがほかの口コミサイトではさらに悪いことも書いてあった。Amazonだったか価格comだったか忘れたが5ヶ月かかったとかって。しかも連絡がこないまま。
それって辛いよね。
自作も本気で検討
上記ではhpから欠品メールが来てから自分で確認するまで約72時間だったのだがそれまでの間にかなりいろいろネットで自作の選択肢について調べた。
自作パーツの選考について最近わかったこと
- 自作パーツを作るにはCPU、GPU、マザーボード、電源、メモリー(RAM)、ストレージ、箱を最低限買えばできる
- IntelのCPUを真似てAMDというCPUメーカーができたのは知っていたが最近はそのAMDのRyzenというコードネームがIntelのCPUに負けておらずコスパが高い傾向らしい
- 自作PCではタワー型ケースを使うことが多いがそのサイズは大きい順にATX、マイクロATX、ミニATXとなるなぜかマイクロのほうがミニより大きいサイズ
- したがってマザーボードもサイズが違って存在し、ATXでないと収まらないサイズ、マイクロATXまで収まるサイズなどある
- マザーボードのサイズの見分け方は長方形なら概ねATX、マイクロATXは概ね正方形、あるいはマイクロは型番にMが入っている場合が多い
参考ATXとMicroATX パソコン初心者講座 - つまりATXまたはマイクロATXを選んでおけばグラフィックボードもほとんど入らないということがないと見てよいかも
- 自作パソコン作るとき最低限組み合わせに気をつけるのはCPUソケット、ケースとマザーボードのサイズ、グラフィックボードがケースに収まりきれるか、電源キャパは十分かなど
- RyzenのCPUとIntelのCPUではソケット(差し込む四角い着地地点)の形状が違う
- そのRyzenまたはIntelのCPUでも世代によって差し込みソケット形状が違う
- ただしそれはCPUの説明に当然ながら明記されている※1
- マザーボード側の商品説明にもCPUソケット種が書かれている※2
- Ryzen 5 3600というCPUは価格がまあまあ安い割に10世代Intel Core i7の一部10700Fだったり11世代Core i5 11500を凌ぐ能力である
- CPUにはCPUクーラーが付属しているものとしていないものとあるのでしていない場合は別で買う必要がある
- 内蔵SSDは最近は箱型ではなく基盤型が主流で規格名はm.2(エムドットツー)という
- そしてそのm.2でもSATA接続かNVMe接続と別れていてNVMeのほうが転送速度が速い
- グラフィックボードが品薄でAmazonほかどのECサイトでもほとんど売られていないかバカ高い
- グラボ以外の部品だけならそこそこのお値打ち金額で買えそう
- グラボを追加すると合計額が跳ね上がる笑笑
- この程度の知識があればだいたい部品選別できる。あとは予算と勇気次第。あとまだ思い出したら追記する
※1
※2
自作パソコン部品案
AMDのRyzenのほうがコスパ良さそうなのでRyzenのCPUを使う前提で部品を組み合わせてみた。Ryzen5 3600中心に10万円弱でグラボ以外のパーツは揃うことがわかった。
一応リンク貼っておくので突っ込むのは自由です。m.2のSSDはSATA接続タイプを選んでしまっているがNVMeタイプを選ぶべきということはわかっている。
迷っているうちが楽しい
何についてもいえることだと思うが、時間をかけてしまっているとはいえ新しいことをどんどん知ってどんどん知識が増えていくのを感じる。
そして新しい知識が自分の中に取り込まれるごとに「この部品ではなくあっちの部品のほうが良いかも」とスペックアップしたりダウンしたりしているときが楽しいものだ。
実際にはhpから納期のおおよその回答をもらったので今回自作PCに取り組むことはないと思う(納期が大幅にずれないかぎり)がいずれ自作パソコンという分野に本格的に挑戦してみたいとは思う。いやおそらくhpのBTOパソコンがやや能力不足を感じてきたら分解してどれかを交換するところから始めるのはほぼ間違いないだろう。
まとめ:未経験でCPU1個に3万出す勇気がない
hpからもし納期回答がもらえなかったらグラボをどうにか調達して自作に挑んでいたかもしれないのだが、それでもやはり怖い。
なにしろCPUなんてあんな小さい、手のひらに乗るのはもちろん指2本でつまんでしまえる程度の部品が2万あるいは3万あるいはもっとするんだから。ちょっと信じられない買い物だ。宝石を買うようなものだ。
女性なら指先より小さい石に数十万使うこと、いやどちらかというと使わせることを厭わないだろうが男はそこまで度胸がないのではないか。
だが機会があったら挑戦してみたい。しかし今は無理。
動画編集が辛くてパソコンを買い換えようと思ったが、グラボ不足という市況に人生が狂わされそうだったがhpに1ヶ月で救われるか、あるいは足元をすくわれるかまだ現物が来るまでわからない。
▼1ヶ月も待たずにしっかり届いた開封記事はこちら
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