最近というか近年、カーAndroidに凝ってる(別のブログにて)んだけどそこから派生して車のDIYなんかにも手を出していて、それを誰も求めてないかもしれないけどブログにまで書いてしまったりして。
今日は車中泊できるように車内用換気扇をつくってみた話。
実用に耐えうるかどうかまだ未知なところはあるが一応機能するものなのでここで公開してみたい。
材料費は最低限で済むように考えて構成したつもり。
【関連】
車内換気扇のコンセプト
今回換気扇をつくったのは大部分ネタではあるのだが一応、主なコンセプトはある。
車中泊
それは車中泊したときに使うであろうということだ。
なぜ車中泊したときに使うか。いろいろ、というかいくつか理由がある。
調理
車中泊したときに車のなかでお湯を沸かすということが考えられる。お湯を車の中で沸かすなんて危険なことではあるのでここから先はすべて自己責任がつきまとうがロマンがある。ロマンの塊だ。
お湯を沸かすのに電気または火が要る。電気の場合、車のバッテリーあがりが心配なので火を使うとする。カセットコンロが一般的だな。
火を使う場合十分な換気をしないと死に直結する。家庭でもガスコンロをつけたら換気扇をつけなさいと教わるはずだが最近はIHも増えてきたので教わっていない人も多いかもしれない。
とにかく火を使うときは換気がセットだ。
空調機能
調理するときに限らず、停車中にちょっと車内の空気が淀んできたかなと思ったら換気をするということもしたい。
タバコは吸うってことはないけど、車内に石油をこぼしてしまうなんてことが過去にあったので換気扇をずっと稼働させておくと空気がリフレッシュされることが期待できる。
車内換気扇の材料と制作手順
材料
材料は至ってシンプル。
- プラダン90cmx90cm(ホームセンターカインズで428円)
- PC用ケースファン(1個512円ぐらい)
- 5V→12V変換コンバータ(613円(購入時点))
- モバイルバッテリー(手持ちのもので可)
- 断熱材(職場から適当に失敬またはホームセンターで数cm購入)
- 接着剤(バスコーク360円ぐらい)※あとで説明追加する
- 不織布少々(台所三角コーナー用を転用)
制作手順
立体構造を考える
ダンボールで型取りするのと平行して立体構造を考えよう。
▼こんなふうに画を描いてみた。80mm角のケースファンが入るところは4枚重ねのプラダンの3枚までは80角でくり抜き、一番外側の1枚はΦ75mmでくり抜いておくとそこでファンがとどまる。
またファンが3つ並んだ左にバッテリーをおいておくポケットを設ける。同じように3枚までくり抜いたあと落下防止に端材を数枚貼り付ける。図では20mmになっているが実際には3〜4枚余分に端材を貼り付けないとバッテリーが入らない。
ファンの図のところでP72と描いてあるのは穴のピッチであるが使わなかった。
ダンボールで型取り
まずはダンボールで型取りをする。ダンボールならどこかしらでタダで手に入るからいくら失敗しても痛くない。手間はだるいけど、こういうことするときって自分の手間は考えないでしょ。
ダンボールだからといって適当にプロトタイプを作ってしまうと本番を作るときにそれなりに変なものができてしまうのでそこそこ真面目にやろう。
ダンボールに合わせて本切り
ダンボールでおおよそ型取りしたらそれに合わせてプラダンを切っていく。型よりやや大きめに切るように心がけておいたほうが最後に現場合わせするとき足りないという失敗を防げる。
もっとも大きめになっているところを僅かに切り落とすのもまあまあ大変なんだが。
積層して貼り合わせて完成
貼り合わせてからファンを嵌める部分を切り抜いた。
またプラダン同士を接着するのに前述したバスコークを使ったが実はバスコークはプラダンとは完璧にはくっつかない。丁寧に引っ張ると剥がれる。ただ簡単に剥がれ落ちるかというと、そこまで弱くもないのでやや強めの仮止めという感じ。
それが嫌ならプラダン用の接着剤をさがしたほうがいいだろう。ググれば見つかる。でも失敗したときやりなおせるから剥がそうと思えば剥がせるバスコークをお薦めする。
▼横から見たところ。積層しておりガラスを跨ぐように切ってある。どこかのYouTubeを参考にした。
▼買ったコンバーターだかインバーターだかは5Vの電力を24Vまで上げて出力できるが当然ながら12V用ファンに24Vを流したらファンが壊れるので下の画像の電圧では繋げてはいない。さらに電圧を24以上まで上げようとすると基板そのものが壊れないための安全装置が働くのか電源OFFになってくれる。
それとON/OFFはデジタル表示のすぐ下に小さいスイッチがある。ちょっと小さすぎて使いにくいけど多少がまん。
▲電圧調整は飛び出たつまみを回して行う。
ちなみに12vでパソコン用ファンを3つ回すぐらいのパワーは出せるこの変換基板だがあまり強力なパワーは出せない。
試しに近日中に遊ぼうと思って買ってあったペルチェ素子(電気を流すと冷たくなるやつ)が12V仕様なのでそれに流してみたところどこまで回しても12Vにもならず6V前後までしか上がらなかった。
つまり負荷機器の求める電力が強すぎるとこの変換基板がついてこられなくてあまり電圧が上がらないでギブアップしてしまうようだ。
▼リード線先端の接続コネクターは手持ちのものを使った。基板側にははんだ付けでもいいし、ビス留めでもいい。
▼換気扇の裏側には不織布を貼ってある。というか挟んであるだけ。不織布って空気を通すことは通すんだけど意外にも通気性はあまり良くなくて結構な抵抗になって換気性能は落ちると思う。使い方気をつけないと危険かも。
▼車に取り付けた状態。もう少し引いて撮れれば良かったんだけど場所が悪くて近くからになってしまった。
後日使うことがあったら引いて撮りたい。それはともかくなんかこのまま走っても全然大丈夫そう。
▼最後に動画も撮ったので興味があったら見てみてほしい。
一応部品のリンク貼っておきます。
プラダンボード4mm厚 ブラック 3×3尺(4mm厚 3X3尺 ブラック): 建築資材・木材ホームセンター通販のカインズ