N-BOX(JF3)へTERZO製ルーフキャリアを4~5時間もかかって取り付けたので失敗ポイントとか注意点をこれからやろうとしている人のために残しておく。
個人的には二度とやりたくない面倒くささだったとだけ言い残しておきたい。
あえて書き残すほどのことでもないが、大きな流れとしては
- キャリアベースを仮組み
- ルーフラックを組み立て
- キャリアベースを車に乗せてルーフラックを載せて位置決め
- キャリアベースにちょっと加工してボルトを嵌める
- キャリアベースを車に再び載せて仮固定
- ルーフラックを載せて仮固定
- 全体的に変なストレスがないことを確認しながら本締め
今回なぜこんな記事を書いたかというと複数の組み立て説明書を見ながら組み立てるのがダルかったからだ。おそらくダルいと感じる人はほかにもいるのではないかと思って書いてみた。
N-BOXについてはこの記事を参照ください。
準備するもの
ベースキャリア(セット)
AmazonではなぜかN-BOX(JF3,4)用などセットで売られているが、個別に買い揃えることもできる。
▼キャリアフット EF100A
Terzo テルッツォ (by PIAA) ルーフキャリア ベースキャリア フット 4個入 ルーフオンタイプ ブラック エアロバー用 ロック付 EF100A
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▼ベースエアロバー EB92Ax2本 ▼こいつはなぜか1本ずつ売られている。
Terzo テルッツォ (by PIAA) ルーフキャリア ベースキャリア バー 1本入 エアロバータイプ シルバー 92cm EB92A
¥4,300(2024/05/28 09:44時点の価格)
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▼N-BOX(JF3,4)用ホルダー EH429
テルッツォ(Terzo) (by PIAA) ルーフキャリア ベースキャリア ホルダー 4個入 ブラック 【ホンダ N BOX N BOXカスタム JF3.4】 EH429
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エアロバークランプ EA30AC
今回の記事はスクエアバー(横棒の断面が四角いタイプ)ではなくエアロバータイプ(断面が飛行機の羽みたいなタイプ)を前提としているのでエアロバークランプというのが必要になる。
Terzo テルッツォ (by PIAA) ルーフラック オプション 4個入 エアロバークランプ ブラック (対応可能品番:EA303/EA308/EA309) EA30AC
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スクエアバーの場合、スクエアバー用クランプというのが必要になるが今回は触れない。
ルーフラック EA303
Terzo テルッツォ (by PIAA) ルーフラック 1個入 長さ:110cm x 幅:105cm レギュラー シルバー EA303
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サイズが3通りほどあり軽自動車であるN-BOXには一番小さいスタンダードサイズを取り付けることにする。
スタンダードより大きいミドル、ロング、ワイドロングとあるがおそらくどれでもつけられる。ただ一応買う前に確認してください。
その他
バーの上にラックを置いて取り付け位置を決めるときにテープできればマスキングテープがあったほうが良いので用意しておこう。なくてもできるがあったほうが後悔しないと思う。
メジャーは必要で、よほどカンに自信があるまたは適当で構わないのでないかぎり絶対準備しよう。
注意事項(これだけ知ってれば手間取らないと思う)
- ルーフラックに付属の長いボルト、四角い板金具、ノブの3部品は不要
- 上記以外は必ず使うので最後になって余らないようにしよう
- ルーフラックのフロアパネルにクリップナット(ヘアピンのように折れ曲がったナット)をきちっと嵌めて落ちないようにするということを説明書から理解する
- エアロバーについているゴムパッキンを切った後ボルトのツバにも重ねないで戻すこと
N-BOX(JF3,4)へのTERZOルーフキャリア&ラック取付手順
ルーフラック組立
▼すでに先程述べているがエアロバーに取り付ける場合下記の部品は不要なのでどこかに保管しておこう。
- 根角ボルト8本
- 長方形のプレート4枚
- 三角小ノブ8個
これらはスクエアバーに取り付ける場合に必要になる。
コーナー部品2個と前後バー2本と横バー1本でコの字つくる
最初にウィングパネル(フレームの前後にくるやつの名前)→コーナー部品A→サイドパネル(横のフレーム)→コーナー部品B→ウィングパネルという感じでコの字型に組み上げる。
最初にサイドパネルの両端にパネルエンドAとBを軽くボルト締めしてからウィングパネルを嵌め込んで組み立てる。
フロアパネル(4つ同じ)に部品つける
4本の両端にクリップナットを嵌める★要注意ポイント
▼このときルーフラックの説明書にはこんなボルトを合計8本入れるよう説明がされているがエアロバーに装着する場合には不要だから入れないこと。
フロアパネルが4本(4枚)ありその4本の各端部中央にクリップナットを嵌める。クリップナットが板金を折り曲げた形になっているのでその折り曲げてある板でフロアパネルのアルミ板を挟むように嵌めるのだ。
自分はここに気づかず空中でナットとボルトをつけようとしてぜんぜん上手くいかず8本の不要なボルトを入れてしまって抜くのと合わせて1時間無駄にした。そして説明書にわかりやすく書かれていない。老眼ぎみのオサーンでは上記程度に拡大されていないと判読できない。
▼写真も撮っておいたので掲載する。
説明書にちょっとした拡大図でも書いてあればわかっただろうが自分の理解力が不足していた。
ラウンドプレートをフロアパネルAとDに仮付け
- 金具(ラウンドプレートA/B)にパッキンを貼り付けるこれは簡単で子供にでも手伝ってもらって良いかも。
- 外側2本のフロアパネルの内側にラウンドプレート(一部が湾曲している金具)つける
AのパネルとDのパネル、つまり両端のパネルにつけること。そしてそのA、Dパネルの内側の溝につけること。 - ラウンドプレートの固定は今はまだ手で緩む程度
- 縦方向ピッチとエアロバーピッチをだいたい合わせる(できるだけ広めにしておく)
同じレール上に入れてあるラウンドプレート同士の距離を最大限にしておくということ。
整流板を中央2本に仮止め
▼下から見た図がこれ。まだ仮留め。
フロアパネルをコの字枠に入れて8本のボルトで仮締め
上記の整流板を付ける前に4枚のフロアパネルを入れてしまうと後から整流板をつけることができないので厄介だ。マジでここ変な構造だよ。
だからどこか広い場所にコの字を平らに置いた状態でAを入れ、BC同時に入れ、最後にDを入れるというやり方になってしまう。
整流板は樹脂だからあまり強く締めすぎていると壊れる危険があるのでまだ緩めにしておこう。かといって緩すぎるとフロアパネルを入れている途中で抜けることもあるから難しい。
フロアパネルを1本入れるごとに部品⑩の六角穴付きボルトで仮締めしてしまったほうがいい。その場合仮締めといっても外れない程度にややきつめがよい。
整流板の向きで前後が決まる
整流板を取り付けた方向で前後が決まるが、特にウィングパネルに区別があるわけではない。サイドパネルの2枚にはTERZOのロゴが印刷されている。
コの字に組んである状態に最後の一辺のサイドパネルつける
本締めの一歩手前ぐらいの強さで締める
先程の図と同じだがA~Dのフロアパネルを嵌めてそこそこ固定したら4辺の最後の1辺を嵌める。
サイドパネルにコーナー部品をボルトで仮固定してから嵌める。
ここで平らなところに置くなり縦に置いてみるなりして直角度をできるだけ正確に補正してラウンドプレート以外を本締めしよう。
ベースキャリアセット仮置き
エアロバーとキャリアフットを嵌め合わせる
まずはベースキャリアだけを屋根に一旦載せて良さげな位置に決めよう。ここは難しくないけどLRに注意。
▼バーの断面はこんなふうになっている。太い側が前で、細くなっている側が後ろ。
▼フットベースは右左で違うので注意だ。カバーの裏側にLRの浮き彫りがあるのでわかる。写真を見てわかるようにバーをつかむ部分が車両の前方向にオフセットしているのだ。
▼こちら左側で同じくバーをつかむ金具部分が前方向にオフセットしている。
嵌め込み寸法(エアロバー露出部分下側)
▼下の画像の部分の寸法をメジャーで測って決める。
N-BOX(JF3,4)の規定寸法は以下の通りフロント86.1cm、リア86.5cmである。実際にはその通りにならんかったけど。寸法測って合わせたら本締めより少し緩いかなぐらいに締めておく。
屋根にだいたいの位置決め
フロントバーとリアバーのピッチ(ゴムパッキン間の距離)がルーフラックのラウンドプレート金具の穴と穴の距離にだいたい等しくなるように置く。
斜めにならないように。
(1.5)ベースキャリアにラックを乗せる
乗せる前の確認事項として、裏から見てラウンドプレートの位置(A寸法)がほぼ同じになっていることと、、、
かつエアロバーのTスロット前後間寸法とほぼ同じになっていることをメジャーで確認してから載せよう。
それと載せたときに車の前後左右少し離れたところから見てバランスをよく見ておこう。違和感ないようなら位置決めてよかろう。
ベースキャリアにTボルト(頭が四角)つける
ゴム(スロットラバー)のカット位置を決める
ベースキャリアにルーフラック仮載せ
もう位置は決めたよね?
ラウンドプレートの穴位置とエアロバーのスロットラバー(ゴム)をあわせる
ラウンドプレートはできるだけ前後に離れているか?
ラウンドプレートの穴とゴムの位置が一致しているか?
それが4箇所ともちゃんとできているか?
できていたら印をつける。
マスキングテープで位置マーキング
カット位置がわかればどう貼ってもいいとは思うんだけど説明書ではここらへんについてきっちり細かく指示されている。
こんなところよりクリップナットの付け方についてちゃんと説明しておいてほしかった。1時間返せといいたい。
スロットラバーをカットする
一旦ぜんぶ降ろして分離する(面倒)
- ベースキャリアからルーフラック下ろす
- ベースキャリアの位置もわからなくならないように車の屋根に印をつけておく
- 車からベースキャリア下ろす
- キャリアフットとエアロバーを分離する
マーキングした位置でスロットラバーをカット
ルーフラックとルーフキャリアベースを一旦車から降ろしてルーフキャリアベースのゴムパッキンを切る。
切るのはやり直せないから緊張するがこんなふうに補修パーツとして売られている▼ので心配無用。
Terzo テルッツォ (by PIAA) ベースキャリア エアロバー 132cm 補修用スロットラバー 1本入り TP2478
¥1,682(2024/05/28 09:49時点の価格)
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外側のほう(短い方)を外してTボルトを端から通す
カットしたゴムの外側のほうを外してTボルトを通す。ここはカットする位置さえ間違えなければ難しい作業ではない。
Tボルトを所定の位置まで通したら外したゴムを再び嵌める。
スロットラバー(ゴムパッキン)を戻す
戻すときは端からずらして入れていたら日が暮れるので下図のように押し込む。
※Tボルトに被らせない
ここで注意を1点追記しておく。Tボルトを入れた部分にはスロットラバーがきれいに乗らない。
Tボルトにスロットラバーを被せたくなってしまうかもしれないが被せないほうが安全と思われる。自分は被せてしまったが被せたままだとゴム部分がやや盛り上がってしまい、袋ナットで締めるとゴムにも荷重がかかった状態で締まることになりバネワッシャーにかけたい荷重が分散してしまい最悪緩みの原因になりかねない。
パッキンはTボルトの裾にも被らせないようにしておこう。
最終的な位置決めと固定
ルーフラックの位置固定と本締め
ベースキャリアを車に乗せる
締め込みはまだです。直角と平行をここで揃える。
ここが最後の調整になる。100%完璧にできるかどうかはともかくできるだけ直角平行を揃えるようにしておいたほうがおそらく走行時のストレスも少ないはず。
ルーフラックのすべてのボルト本締め
漏れのないようにすべてのボルトを本締めおよび増し締めしよう。
ルーフラックをベースキャリアに乗せる
ここまでくれば終わりが見えてきた。
ルーフキャリアを車に再び載せて位置を合わせる。
ルーフラックを丁寧に載せる。こんどはラウンドプレートの穴とさきほど入れたTボルトの位置が合うように入れること。勢いよく落とすとルーフラックが傷ついたり歪んだりするおそれがあるので丁寧に。
ルーフラックとベースを固定
4箇所のTボルトとラウンドプレートの穴位置を合わせて嵌める
Tボルトに袋ナットを被せて少しずつ締め込む
Tボルトに平ワッシャーを嵌め、次にスプリングワッシャーも嵌め、そして袋ナットをねじ込む。
本締めする。
このときラウンドプレートとフロアパネルの固定部のボルトも下から手を入れて本締めする。
ベースキャリアの固定
ベースキャリアに車種別ホルダー金具を嵌める
締め込む
カバーを被せて鍵をかけて完成
カバーを被せるときにもLとRがあるので裏側の刻印を確認しよう。
カバーを被せるときには水平からまっすぐスライドさせないと割れる危険がある。外すときも同様。
カバーをかけたら鍵を忘れずに。そして言うまでもないが鍵は車の鍵とセットにしておこう。
▼ルーフキャリアに荷物も載せた状態。