20年ぐらい前にどこかのカーグッズショップでだったかちょっと高級そうな車のボンネットを店員が開けたとき自動で開いたようなのを見た。
自動で開いたように見えたがボンネットの両サイドにダンパーがついていたのだ。リアゲートにだったら普通どんな車にもダンパーがついているがなぜかボンネットには高級車しかダンパーがついていない。
20年ぐらい温めていた夢を実現するべく自分もダンパーをつけてみようと思い立ちやってみた話。やり方は至って簡単だし、価格もそんなに高くない。
自動車DIYの初歩といってもいいくらいだからやりたい人は自己責任でやってみても良いかも。
【関連】
免責事項
以下に手順を示すが必ずしも文書のとおりやったからといって事故を起こしても当然ながら責任はブログ管理人は取らないので注意して欲しい。
また取り付けるときは左右同時に工程を進めないこと。バカでもないかぎりそんな暴挙はしないと思うが、念の為。
ボンネットが落っこちて怪我または車両が傷つく、または他の損害が起きる危険があることを承知してほしい。
軽自動車N-BOXのボンネットをダンパーで開くようにする
準備ー用意するもの
- 小さいモンキー
- メガネレンチまたはラチェットレンチ
- 六角レンチ
- ボンネットダンパー
各部品のサイズ
- 下ナット対辺10mm
- 上ボール側ボルト対辺12mm
- 同ナット対辺13mm
- ボンネット固定ボルト対辺10mm
- 六角レンチ4mm
ボンネットダンパー以外はそこらのホームセンターでも買えるし、Amazonで買っても良い。もちろん手持ちで間に合えばそれに越したことはない。
Amazonで見つからない場合はAliExpressでも買える。自分はAliExpressで買った。
AliExpressでN-BOX用ボンネットダンパーを見る
ボンネットダンパー取り付け手順
手順概要
- 下側ボールジョイント嵌め込み
- 上側ブラケットと付属ボルト締め込み固定
- 上側ボールジョイント嵌め込み
- 下側金具をボンネットヒンジ付近の穴に付属ボルトで締め込み固定
- 上側金具をボンネット固定ボルトと共締め
順番はこんな感じだ。▼図示するとこのようになる。金具は左右で勝手違いなので間違えないよう注意すべし。必ずしもこの通りにやらなくても付けられることは付けられるが工数が増えるはず。最小限の工数で行うにはこの順番が良いと思った。
自分で間違えながらやって思ったんだから間違いない。
1.下側ボールジョイント嵌め込み
まず金具とダンパー本体下部のボールジョイントを嵌め合わせる。嵌めるときには金具側にピンが刺さっているから一旦抜いて→ボールを嵌めて→ピンを戻すという手順を踏もう。
特に工具は必要ない工程だ。
ピンが金具に刺さったままボールを嵌めようとしても嵌まらないので作業が進まないぞ。それと左右で勝手違いだから間違えないようにしよう。
2.上側ブラケットと付属ボルト締め込み固定
次はダンパー本体上側の工程だが一旦ダンパー本体は置いておこう。ボンネットに取り付けるための長い金具とボルトを固定するんだ。
使う工具はメガネレンチと小さいモンキーだ。モンキー2個でもよいだろう。
ボールジョイント部を先にダンパーに取り付けてしまうと面倒になるから先に金具とボルトを固定しよう。取り付ける箇所は決まっているから迷う必要はない。
ただしこれも左右で勝手違いだから間違えないように。
3.上側ボールジョイント嵌め込み
上側の金具とボルトを固定したら今度はダンパーの上側のボールジョイント嵌め込みに移る。金具とボルトが一体になっているから金具先端のぼーる部分を嵌めるのは比較的ラクなはずだ。
ここは工具不要でピンを抜いてまた刺してというのは下側と同じ。
4.下側金具をボンネットヒンジ付近の穴に付属ボルトで締め込み固定
同じ写真を使いまわして申し訳ないが取り付けちゃった後なのでこういう写真しか撮れない。
これはN-BOX用のダンパーキットだからちゃんとボディの穴に取り付けできるようにできているが、他の車種だとこういうことができないものがあるかもしれない。
N-BOXにはフェンダーに穴があってなぜかボンネットダンパーが取り付けできるようになっている。っていうか本当はなんのための穴なのか知りたい気もする。
とにかく穴があるから付属のボルトで下側の金具を共締めしよう。このとき裏側が見えないんだが小さいモンキーを裏側の六角に当てて表側から六角レンチを刺して回すという難しさがある。
モンキーを落とさないように気をつけることと、モンキーの幅を予めちゃんと目測しておいてうまく合わせること。でモンキーを嵌めたらしっかり抑えて表側から六角レンチでしっかり締めること。
モンキーじゃなくて小さいレンチのほうがいいかも。
5.上側金具をボンネット固定ボルトと共締め
さあ、これで最後だ。
下側をしっかり固定したら今度は上側の固定というわけだ。最後はちょっとむずかしいぞ。
まずボンネットを固定している自動車のボルトを緩める。2個ついているボルトを1個外して金具と共締めして、また1個外して金具と共締めというふうにやろう。
右をやるときはボンネットが歪まず左と同じ傾斜になるように位置を合わせて締める。左をやるときも同じように考慮する。
完全に本締めするのは左右の高さまたは傾斜を見ながらやるほうがいい。
感想とまとめ
まとめといってもまとめることもないが、やり終えてボンネットを開いてみて思ったのはボンネットダンパーを付けて映えるのは高級車であるということ。
軽自動車にボンネットダンパーをつけても元のボンネットの剛性がイマイチだから開けてダンパーが伸び切ったときに「グワングワングワン」と揺れる。
それが安っぽさを感じなくもない。
失敗したとは言わずにおくがほぼほぼ自己満足であることは間違いない。やるんだったら高級車で。
▼動画も参考にされたい。