カメラ趣味にすると金がいくらあっても足りなくなるというお話を裏付けたい。
ここで述べている内容はまだ趣味のほんの入口に入ったばかりの人間がその巨大な岩の表面を引っ掻いている程度の話なのかもしれないが金のない人間にとっては途方もない旅を始めてしまったものだとやや途方に暮れている実情を少しでもお察しいただければ幸いである。
レンズ遍歴2023年9月
本格ミラーレスフルサイズ一眼カメラ歴5ヶ月ぐらいの筆者(semiboze)のまずレンズ遍歴からここに述べておく。
SIGMA EF-S 30mm F1.4
最初にこのレンズの存在を知ったのはYouTubeで瀬戸弘司氏がキヤノンの撒き餌レンズは素晴らしいコスパだけど、もう少し出せばもっとすごいのがあるよと言っていたのだ。
それがこのSIGMA EF-S 30mm F1.4で、まだ一眼カメラというものを自分で所有しておらず娘のAPS-C機(CANON EOS KISS X9)を借りてチマチマ撮っていた時期に自腹で買ってみた。
確かに今思えば良い映りだったと思う。まだあのころはF値を下げればボケるなどということしか知らず風景写真を撮るのにもF値を下げまくってどこにもピントが合っていなくなってしまっていてなんかおかしいと感じていたのが恥ずかしい思い出だ。
そして自前のフルサイズ(CANON EOS R8)購入と同時に不要と判断して売った(とにかく金が必要だった)。名玉だったから売らなければよかった。
APS-C用レンズだからもはや買い直すことは無いと思うが最初に名玉を使えたのはちょっと良い思い出だ。
▼F値設定が小さすぎてどこにピントが合っているのかわからない作例。
キットレンズ RF 24-50mm F4.5-6.3
EOS R8を買ったときについてきたのがこのレンズだ。まあキットレンズということで可もなく不可もなくといったなんの特徴もないレンズなんだろうなあと思いつつ、じゃあなんでレンズキットじゃなくカメラ本体のみ買わなかったのかと自問してみると、
どれを買ったら良いか分からず、おそらくレンズキットならレンズも割安で手に入るのだろうと思って一緒についていたタイプを買ったわけだ。
写りは悪くはなかったと思うがそんなに使い込む前に別のもっと尖ったレンズが欲しくてさっさと売ってしまった。
▼レタッチはしているがきれいな写真は撮れたと思う。
EF 20mm F2.8 USM
オートフォーカスレンズが出たてころのようなレンズを買ってみた。
前述のSIGMAを手放したものの小さいF値への憧れが収まらず景色が広く撮れる広角レンズが欲しくてスペックを妥協してメルカリで買ってみたのだ。
写りはそんなに悪くはなかったと思うがなんかAFのモーター駆動音があまりにも煩すぎた。USMって書いてあったってことは超音波モーターだったはずなんだけどウィーッウィーッって感じでピント動作するたびに煩いのなんの。
売った。
RF 100-400mm F5.6-8
そんなに高くなかったのと娘が小遣いをくれたのであまり考えず勢いで買った。
このとき持っていたフルサイズ用レンズが50mmまで(前述24-50mmF4.5-6.3)だったのだがなぜか望遠が欲しくなって買った。
YouTubeに影響されて鳥とか動物とかも撮ってみたかったんだな。手持ちのレンズでは50~100mmの範囲が抜けてしまっているがいずれそのあたりの焦点距離もなにか買うだろうと思っていた。っていうか次に述べるRF24-240かSIGMAの小三元(EF 24-105 F4)を狙っていたというのもある。
でこれは目下手放していない。テレコンバーター(キヤノンではエクステンダーと呼ぶ)をつければ光学2倍にできるのでなんと200-800mmという超望遠の領域がオプションとして用意されているのだから。もっともオプション料金が7万円ぐらいかかるからまだ入手できていないけど。
それでも100mmから800mmまで1本で撮れるようになるのは楽しい。山へでかけていろいろ撮りたいという夢が膨らみ生きる希望になるというものだ。
▼これはどこかのポスターのパクリじゃない。離陸してまだ車輪を格納する前の飛行機を撮ったものだ。こういうの撮れるとちょっと楽しい。
RF 24-240mm F4-6.3
いろいろレンズを物色したがお金に余裕のない自分にとってはこのレンズが大本命だった。なにしろ大三元や小三元の焦点距離の2本分を1本でカバーしているんだから。
これを買う前に一応候補で考えていたSIGMAの24-105mm F4をレンタルして使ってみたけど違いがはっきりわからなかったのと、こっちのほうがやや安かったのでこれを買った。
なにしろレンズ交換の手間が少ないというのが大きい。ただし24mmでのケラレが気に入らないので常に24mmの焦点距離で撮るときはストレスを感じるけどなぜかYouTubeでの評価はこぞって高い。
だからYouTubeでの評価を信じて売らずに使い続けようかと思っている。
EF 50mm F1.8
最初に自分で買って手放してしまったSIGMAの単焦点が忘れられずいつか50mmF1.8近辺を買おうと思っていた。本当はRFの同仕様を買いたかったが少しでも安いのがいいのでこちらで妥協した。
いくつかのレビューを見るとEFマウントの旧タイプでもRFマウントの新型でもそんなに写りは変わらないという話だったから。
でRFマウントアダプターをつけっぱなしにしてこれはこれでときどき楽しんでいる。あまりレンズをころころ変えるのは面倒だから持ち出しはするけどそんなに頻繁に使うものでもないんだけどそれでも夜景とるときはさすがにきれいに残る。
RICOH RIKENON XR 50mm F2
最新のレンズは高くて簡単に買えないけど、オールドレンズならそんなに出費せずに買えるものが多々あることを知った。
そのオールドレンズというものを使ってみたくなった。マウントの違いはアダプターがいろいろ市販されているのでほとんど問題にならなそう。
ということで和製ズミクロンと呼ばれているリコー製(製造元は富岡光学の2世代目?)を買ってみた。
MFなのでピントと絞りは自分で回して設定するのが面白い。ISOとシャッタースピードはカメラ本体側で設定するのは他のAFレンズと同じ。
当然ながら電子接点はないのでレンズ側の設定は写真にExif情報として残らずLightroomアプリで見たときには絞り値がなんだったかわからないがまあこれはこれで仕方ない。
あとなんのレンズを使って撮影したのかの情報もLIghtroomに残らないから複数のオールドレンズを使い分けようとするとちょっとデータの仕分けがやっかいかも。
とにかく見せてもらおうか。和製ズミクロンの性能とやらを。
▼レタッチはしたけどこんな感じ。フルタイムMFだから合わせるのむずい。
▼こちらの2枚はレタッチなしのLightroomからそのままJPEG出力したもの
ちなみに我がR8につけるアダプターはこれだ。
散財した周辺グッズ
NDフィルター
真昼の史跡を撮る機会が多いので天気の良い日に空が一緒に映り込むと白飛びするか、絞ると暗いところが黒つぶれするかしてしまうっぽい。このへんの理屈はまだ勉強中。
なのでとりあえずNDフィルターなるものをつけて真昼の明るい場所でもサングラスをかけてたようなちょっと調整した写真を撮れるように機材を揃えておかないと、などと自分を納得させて二度と買わずに済むようにちょっとお高いのを買った。
NDフィルターは可変でND2~ND32でCPLフィルターという機能もついたやつでさらに大は小を兼ねるということで一番大きめのサイズを買った。
その一番大きめのサイズを小さいレンズでも使えるようにステップアップリングというのをこれは安いやつを買った。
[フィルターなしの写真をいずれ載せる]
[フィルターありの写真をいずれ載せる]
マウントアダプター
EF 50mmF1.8を買ったときにEF→RFのマウントアダプターを買ったのと、オールドレンズ1個買ったときにペンタックスKマウント→RFのマウントアダプターを買った。
マウントアダプターと簡単に言っても1個数千円する。
今後もしオールドレンズをコレクションするとしたら(たぶんしないけど)それなりにマウントアダプターを揃えないと使えない。
逆に言えばマウントアダプターさえ揃えればたいていのレンズがキヤノンのカメラでも使えてしまうから夢があるといえばある。
三脚
三脚は持っていたのだが2000円ぐらいで昔々買ったおもちゃみたいなやつなので剛性がまったくなくちょっとした風とかでぐらぐら揺れるし、そもそも1.5kgぐらいのカメラ&レンズの組み合わせを載せるとまったく不安なやつだった。
そこでNEEWERというメーカーの三脚をタイムセールのときに買った。高さが184cmにもなるすごいやつだ。(個人的にすごいと思う)
ちょっとここで二言三言で説明するのは大変だから別の記事にまとめたい。
まあとにかく夜間の花火大会撮影とか昼間のなんか暗いところでの撮影とかで役立ちそうだからそれなりにうれしい。使用頻度はそんなに高くはないと思うけどいざというとき持ってなかったらがっかりしそうだから買っておいた。
現におもちゃの三脚で花火大会を撮ったときは結局全滅ですべてデータを削除したのだから。三脚も場合によってはすごく重要だということは知った。
カメラバッグ
カメラバッグとちゃんと名のつくものは初めて買ったが必ずしもカメラバッグという名のものを所持する必要はないと思う。
ただカメラ1台&レンズ数本&その他備品を持って移動するときに後悔したくないのでちゃんとしたカメラバッグを買っておいた。
これも二言三言で表現できるバッグではないので別の記事でレビューする。
その他 パチもんも含めいろいろ
レンズキャップストラップ
撮影のときにレンズキャップを外してそのまま持ってるとかポケットにいちいちしまうのがダルかったのでこういうのをつけてる。
クイックリリースストラップ
名前はメーカーによってさまざまのようだがアンカーをカメラ側につけておいてストラップ側にクイックリリースのこれをつけておくとストラップを外すのが簡単になる。
ただ結局グリップストラップをつけたら使わなくなってしまった。
グリップストラップ
長いストラップを着けるより片手だけで持っていられるこれのほうが自分は気に入っている。安物だけど大丈夫そう。
レンズフード
レンズフードって結構共通化されていると思いこんでいたがいちいちレンズによって違うのだ。レンズの数だけレンズフードも存在するといっても過言ではない。
ただぶっちゃけなくてもほぼ困ることはないので買ったレンズは数個で買ったフードも数個だがほぼすべて使わなくなった。
レンズ保護フィルター
これもYouTubeやらいろいろなブログやら見てみると賛否両論入り乱れているという感じで不要論の人と必要論の人といる。
必要論の人はとにかく高価なレンズの保護が主目的で万一のときの損失回避が主目的。
不要論の人は気をつけて扱うのがあたりまえでこんなん着けてたら写真の質が落ちるというのが理由。
俺は必要派。高価なレンズ(お金)のほうが大事。
オールドレンズ用レンズキャップ
オールドレンズは購入時にレンズキャップがついていなかったので買った。これも価格重視なので時間がかかるがAliExpressでの調達で十分。
あとがき
これくらいの散財でヒーヒー言っているようではまったくだめだということはわかっている。
だが今のところこれぐらいが精一杯であとの予算は自分の移動に使いたい。