あまり罰当たりなこと書くと運に見放されそうなので控えめに述べたいと思います。
遷宮は60年ごとではありますが、訪問は3年ぶりぐらいに5年10ヶ月前に出雲大社およびその近辺へ行ってきました。
毎度サンライズ出雲を使うのはちょっと予算的に厳しいので行きは高速バスを使って12時間腰を痛めつつ呻きながらの旅行です。
ということで超空いていた、といっても平日だったからかもしれませんが、出雲大社の様子です。
60年遷宮して間もない出雲大社
出雲というところは金沢と同様に常に傘が必要な地方らしいです。(現地の人の言質)
そんな傘が必要な地域に雨男の自分が行ったら当然ながらほとんど雨に振られます。60年遷宮のお祭りが終わったあとで雨の降っている平日ともなればディズニーの空きの比ではなく空いています。
下手すりゃ独り占めです。
なぜ遷宮するのか
ちょっと調べてみました。
出雲大社は60年ごと、伊勢神宮は20年ごと、住吉大社は2〜30年ごとぐらいに遷宮しますよね。遷宮っていうのは神様をお祭りしてある建物を新しく別の場所に立て直して引っ越すわけです。
それはなぜかというと一言で言うと、
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建物が永久に持たないから。だそうですよ。
古い古い建築様式なので現代の建築基準法に則って作られているわけではありません。
出雲大社なら大社造り、伊勢神宮なら神明造り、住吉大社は住吉造りという建築様式ですが皆大昔に確立された建て方を頑固に守って新たに作り直すわけです。
だから耐震構造とかあんまり関係ないみたい。
じゃあ、参拝中に大地震が来たら危ないの?って疑問でますよね。そりゃそうですよ。危ないに決まってます。でもそれは運次第。
もしもそんな遷宮の必要な神社にお参りしているときにたまたま大地震に見舞われなかったとしたら御神籤で大当たりというか大吉でも引き当てたと思いましょう。
逆に万が一お参り中に大地震に見舞われてしまい下敷きになってしまったら・・・コメントは差し控えたいと思います。
出雲大社の大国主命
出雲大社に祀られているのは大国主命というのは有名です。
まさかそれを知らずにただ縁結び〜♡とか間抜け面でいって出雲大社にお参りしてちゃいけませんよ。
そもそもなぜ出雲大社に大国主命が祀られているのか?
話せば長くなりますが、かいつまむともともとは八束水臣津野命(やつかみづおみづぬのみこと)という神様があちこちから島を手繰り寄せて出雲の国を作った。
その後、素戔鳴尊(スサノオノミコト)が出雲のあたりでヤマタノオロチを退治しますが、その子孫の一柱が大国主命です。
大国主命が葦原中国(あしはらのなかつくに=地方)である出雲の国を建国して治めますが高天原(たかまがはら(天津神の国=中央政権))から来た武甕槌命(たけみかづちのかみ)に国を譲ります。
そのときに「国を譲るのはいいんだけど、わしを立派な社に祀ってくれい」ということで大国主命を立派な出雲大社に祀るようになったんだそうな。
こういう歴史(というか神話)をかじっておくと同じ出雲大社に行くのでも趣がぜんぜん違ってきて楽しいですよ。
ぼくはこれらを良く知らずに2度も行ってしまいましたので3度めに行くときまでに古事記のあらすじを大筋で覚えてしまおうと思っています。
ちなみにさきほど名前の出たスサノオノミコトも出雲大社の中で摂社として社があって祀られています。(一番奥の裏手の方)
また須佐神社というところはモロにスサノオノミコトをお祭りしている神社です。
また八重垣神社という神社も出雲地方にありますが、これはスサノオノミコトに救われた櫛稲田姫命(くしなだひめ)と結婚して新居を構えた場所から八重垣の地に鎮座したという神社です。ちょっと意味不明なのは神話ならでは。
いずれにしてもこのへんのストーリーを知れば知るほど出雲という場所が興味深い場所であるということを感じて何度でも行きたくなります。
次の遷宮までは生きていないかもしれませんが、また行きたい場所であります。