広島港から各島へ渡るフェリー乗り場にある待合所に何軒か食堂がある。自宅から遠く離れたところでは二度と来ないかもしれないのでできればハズレを引きたくないと思うのが人情だろう。そして見事にアタリを引いたつもりになれたお店が今回紹介する大鵬飯店だ。
待合所は2階建ての大きな建物になっていて1階にもお店はあるが2階へ行くとさらに数軒の飲食店が立ち並ぶ。目的の船の出発時刻まで時間があればぜひともどこか利用してみたらいかがだろう。
大鵬飯店の天津麺ランチ
普段なら一人で中華料理屋なんて絶対入らない自分であるが、旅行中ともなると冒険してみたくなるものだ。しかもこの御店はエスカレータを上がってすぐのところにあるのだ。人は最初に見たものに立ち返るという(ホントか?)ぐるりとフロアを一周して他の飲食店を見ても結局最初に見たこの大鵬飯店にほとんどの客は入ってしまうようだ。
そしてその日のランチは天津麺と書いてある。まったくどんなものか想像がつかないが食べられないものは出すまいというそれだけの期待でこれを食べてみることにする。
▼テーブルには他にいろいろとメニューがあるが天津麺ほどのインパクトのあるものは他にはない。広島まできて酢豚定食や八宝菜定食を食べても話題にならない。
▼出てきた天津麺(チャーハンと漬物付き)がこれだ。天津麺というからには麺が卵の下にあるのだろう。これだけ見ると別に「まあこんなもんか」という程度の感想で終わるはずだった。
▼写真の出来栄えからしてあまり美味しくなさそうに写っているが結構おいしい。麺なのだからついつい卵を崩して下にある麺をどんどん食べたくなってしまう。味はあっさり塩味で辛すぎずちょうどよい。
▼天津麺の卵だ。すごいぞこの卵。ものずごい卵のボリュームなのだから。味は
▼一方の炒飯は量は多くないもののパラっとご飯粒同士が離れよく炒められているのが素人目にもわかる。そして卵の甘みが感じられるのだ。
天津麺の味はあっさり塩味で、炒飯の味は卵の甘みが中心だった。これは味付けが少し足りないと最初思ったのだが、多少年を取ってくると味付けは薄味がよいのでこれがよい。成人男性の1日に摂取して良い食塩量は8gなのでこの味付けは実に理にかなっていると思う。また食べてもいいかもと思わせる味だった。不快な思いをしていたら記事にはしないので。
ラーメンが塩分十分なので炒飯では少なめなのだ。ラーメンのつゆもなかなかうまくてついつい全部飲み干しそうになってしまった。
正直、こんな場末の飲食店と最初は侮っていたがなかなかどうして、うまいじゃないか。
もっとも自分の舌にはあまり自信ないが。
店員は中国人らしく言葉の発音が広島の人とも違う様子だった。中華料理店なので中国人かもしれない。
天津丼といえば甘酢あんかけがかかっているイメージだがここの天津麺は違う。甘酢あんかけは一切かかっていない。どちらかというとプレーンオムレツが載っているような印象だ。
おそらく卵を4こぐらい使っているのではないかと思わせる天津麺。卵といえば子供の好きな食材の代表格だ。昔から言われている諺「巨人大鵬玉子焼き」というのがある。
そうだ大鵬、玉子焼きなのだ。大鵬だから卵を押し出しているのか、卵が先なのかわからないが卵と大鵬飯店の関係はわかった。では巨人はどこにあったのだろうか。ここは広島のはずだ。これは不明なままだ。どなたか大鵬飯店に出向くことがあったら聞いてみてほしい。
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