東京へ墓参りに行ったついでに嫁に連れられて御徒町の厨(くりやでいいの?)くろぎというかき氷のお店に行ってみました。
嫁がぜったい行こうよ行こうよというので行って食べてみましたが不思議とかき氷なのにほとんど食べていて頭がキーンと痛くならないんです。
感想はそれだけです。あとは愚痴を言っていきたいと思います。
厨otonaくろぎで食べた競技レベルのかき氷
正月3日に行ってみたのですがまあまあ空いていたとはいえ待ち時間はおよそ30分弱。真夏の通常の混み具合の日だと2時間待ちもざらだそうで(嫁談)、もちろん自分ひとりなら2時間はもちろん30分でさえ待ちたくありませんから他所へ行きます。しかしこの日は嫁の機嫌を損ねないことが第一優先だったのでおとなしく待ちます。
待合室のようなものがちゃんとありまして、普通に居眠りできるぐらい温かく実際すこしウトウトしました。なぜならかき氷を大量に食わせるようなところなので室内はまあまあ暖かめに設定されているのでしょう。
▼やがて通された席から一枚パチリ。カーテンで囲われている席は個室だそうで、そういうところを希望することもできますが人気がありますから待ち時間も長くなります。ただ上空を見ると病院の診察室か入院施設のようにカーテンレールが細かく敷設されていたのでどこでも仕切ろうと思えばできそうです。全部個室にしない理由は知りません。
▼さてメニューです。待合室にメニューを置いておけばすぐに選んでオーダーできるものをなんて間抜けなんだと思いましたが、そんなにたて続けにオーダーされても困るから適度に時間を稼いでいるのでしょう。しかもメニューを見ても迷うほど種類は豊富でもありません。
▼ぼくはどれにしたかというと考えるのも億劫だったというのもあり、嫁がほぼイチオシしていた下の写真左の金柑姫とかいうのを選びました。
かき氷に柑橘系をかけるのってちょっと嫌な予感がしていましたが(その後食べてみて予感が的中したことを知ります)マジで選ぶのが面倒だった(正直このときかき氷なんてこれっぽっちも食いたくなかったけどかき氷食わないと嫁の機嫌が悪くなりそうだった)ので選んだのでした。
ちなみに右の抹茶アフォガードというのも苦そうでそもそも選択肢に入りません。あと写真は撮りませんでしたが酒粕をかけたタイプというのもありました。嫁と娘はそれを頼んでいました。
▼ここでメニューを選ぶ前に最初に運ばれてきた白湯(さゆ)について語っておきましょう。白湯が運ばれてくるなんて面白いお店です。水でもお茶でもないんです。
おそらくこれからかき氷なんていう冷たいものを食うのに水を出すのは良くないという判断でしょう。そしてお茶でもないのはかき氷を食いながら飲むのに別の味のものを口に入れると味覚が狂うと考えているのでしょう。だから味覚がニュートラルでいられる白湯を出すという心憎い心遣いに至っているのだと思います。
ちなみに最初に白湯が運ばれてきてオーダーするまでに2〜3分、オーダーしてからかき氷が届くまで10分程度経過しているので白湯はすっかり常温の真水に近くなっていました。
▼さて注文してから待つこと10分ぐらい。ぼくの頼んだ金柑姫とかいうかき氷がやってきました。これで1人分だそうです。周りの客たちも皆一人ででかいの食べてましたからこれだけが競技用でもないらしいです。店の人には聞いてないけど。でも店の人に聞いたらきっと「競技用ですよ」とでも答えそうww
▼しばし絶句です。ラーメンだってこんなに食べないし。天丼だってこんなに食べない。もちろんかき氷だってこんなに食べたいなんて毛ほども思ってないです。
ていうかかき氷食べたい気分のときだってこの1/3ぐらいでいいんじゃないでしょうか。まさに「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉がぴったりの画です。そして横にある湯呑に入っているのはお茶でしたwww白湯の意味なんだったの?
さて上に乗っているものをちょっと説明しましょう。てっぺんには皮の剥かれた金柑らしき柑橘ですがなんとこれ種無しです。普通金柑て種がいっぱい入っていて好んで食べない果物なんですがこれが種無しです。おそらく契約している農家に高い金払って作らせてるんでしょうね。
そしてその下にある白っぽいのがクリームチーズ、さらにダダーっと金柑ソースらしきものがかかっています。さらに内側には白あんやら黒豆やらも少々入っていて豪華絢爛です。
あと蜜もかけられるようにピッチャーに入って添えられてます。
▼夢中で半分以上食べたところでハタと気づいてしまいました。頭が痛くならないんです。かき氷って食ってるうちに頭が痛くなるものじゃないですか?それがないんですね。不思議です。
このくろぎっていうお店がもともとは和食のレストランらしいので厨房で板前さんが柳刃包丁で氷をかいているのではないでしょうか。それでキメの細かい氷ができて頭に来にくいのかなと思います。
ところで味はどうかというと、不味くはありません。あくまで個人的な感想ですが二度と食べたいとは思わない味です。あくまで個人的ですよ。やっぱりかき氷には練乳か青か緑か赤の毒々しいシロップでしょ?www
本当に断っておきますがこのお店「くろぎ」は全然悪くないです。このかき氷金柑姫の単価が2400円したからってぼったくってるなんてぜんぜん思いません。むしろ安すぎるんじゃないの?って思うくらいです。
ただぼくの好みではない。不味いとまではいわないけどもう一度食べたいかと聞かれたら自信をもって「いいえ」と断言します。
きっと世の中的にはこれを好む人が多いんでしょう。おそらくぼくの味覚のほうが異常なんでしょう。だからこそ2400円でいつまでもメニューに乗せて(期間限定でした)いるのでしょう。
期間限定で良かった・・・もう二度と会うこと無く残りの人生を過ごせる・・・っていうかこの店にも二度と行くことはないでしょう。
もう一度いいますが「くろぎ」はぜんぜん悪い店じゃないです。いい店だと思います。単価がそこそこ張るだけあって客層も「日本人ばっかり」で店内ぜんぜんやかましくないです。しかも子供も少ないし、いたとしても雅(みやび)てます。
▼参考までに嫁と娘が注文した酒粕乗せのかき氷はこんな感じです。酒粕乗せというからには甘酒っぽい味を想像しますがそうでもないです。酒粕っぽい味です。
粕漬けっていうのありますよね?ぼくは大嫌いで口にしませんがあれの甘くしたような味でした。ま、慣れりゃ食べられるかなと思いますがそれでも小皿一杯かせいぜい小鉢一杯で十分です。
それがこれですよ。どんぶりを合わせたような量です。競技用か?
ということで完食したからといって無料にはなりませんが、つねに待ち行列ができていて話題になりそうなお店くろぎの紹介でしたが、まるでディスってるような内容です。ぜんぜんディスる気はありません。ただ個人的な感想を述べているだけですばらしいお店です。BGMだってジャズが流れていましたし。
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本店は▼こっちみたいです。