いつのころからかネット通販のサイトで自動車のタイヤの空気圧をリモートでモニターできる機器が出始めました。
Amazonで見ても多くのメーカーから出ていますがどこも中国メーカーできっとクズを摑まされるんだろうなあと見るだけ見ては流していました。
しかし2019年の末になりXiamiの70maiブランドから出ていてるのを見つけてここなら良かろうと取り寄せてみたのでした。
過去に高速道路でパンクしてJAFに助けてもらった苦い経験もあるのでこういうものには進んで投資をしていきます。
レビューします。
【関連】
開封
Amazonでまだ扱いがありません。Amazonから買えないとなるとeBayであればPayPal払いできるので安心です。
70maiといえば以前ドライブレコーダーを入手したことがあります。あと空気入れもXiaomiの70maiブランドで入手したこともあります。
箱を開けると説明書と本体が見えてきます。説明書はガッツリ中国語と英語で日本語は無しです。でも大丈夫。使い方はむずかしくありません。
▼その本体の下にはいくつかのパーツがあります。
それぞれ挙げていくと
- 本体
- タイヤセンサー4個
- 固定用ナット4個
- 予備Oリング(パッキン)4個
- 電池交換時に使う緩め治具
- タイヤにセンサー固定するときに使う特殊レンチ
- 充電用マイクロUSBケーブル
- シール4枚
説明するまでもないと思いますが、センサー4個にそれぞれLFだとかRRだとか表示がされているのはタイヤ位置を現しています。
LF(Left Front) | 左前 |
LR(Left Rear) | 左後 |
RF(Right Front) | 右前 |
RR(Right Rear) | 右後 |
予備Oリング(丸いゴムパッキン)は最初は使いませんが、電池交換を何度か行っているうちに紛失したり、風雨にさらされて劣化したときに交換するものです。
▼センサーの電池交換は付属の治具で回してネジを緩めます。

電池交換はかんたんです。電池はCR1632です。Oリングはネジの一番下の方についています。
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70mai タイヤ空気圧モニタリングシステム取り付け
バルブのネジ部にナットをつける
取付説明書へのリンクを貼っておきます。ただし機種が違うのでセンサー部分のやり方については説明書はあまり参考になりません。
▼まずタイヤのキャップを外して失くさないように保管しておきましょう。
バルブのネジ部にナットをつけます。あとから反時計回りに回してセンサーを固定しますから今は奥まで軽くはめておくだけです。
センサーを締め込む
▼センサーをバルブにゆっくり締め込むとバルブのコア(ムシ)を押してプシューっとエア漏れする音が聞こえます。異常ではありませんが速やかにセンサーを締め込まないといつまでもエア漏れしていて意味なくなります。
あまり強く締めすぎると壊れる恐れがありますのでぐいぐい締め込む必要はないと思います。通常のタイヤキャップを締める力とほぼ同等が適当でしょう。
センサーをナットで固定
▼センサーを止まるまでしっかり締めたら付属の特殊レンチでナットを逆回転(反時計回り)させて緩みどめをします。下の写真では撮影する便宜上片手でやっていますが、実際にはもう片方の手でセンサーが回らないように持って固定しましょう。
そしてこの曲がったレンチの扱いが非常にメンドイです。うまくナットと噛ませるのが難儀します。
動作確認
1つ取り付けたところで本体の電源を入れてみます。適度に明るい場所であればソーラー発電をして動きますので電源コードがつながっていなくとも電源が入り液晶に表示がされます。
▼左後ろのタイヤにまず取り付けたのでタイヤの圧力と温度を表示しています。
大きい数字が圧力(単位=BAR)で小さい数字が温度です。
本体の固定
本体もダッシュボードのどこか邪魔にならないところに固定しましょう。
▼本体裏に両面テープが貼られているのでどこかに貼ります。このときあまり内側だと外光が十分に当たらずソーラー発電しにくくなり、あまり外に近いと見えにくくなることがあるので上手く適当な場所を見つけましょう。
▼カーナビのすぐ奥でやや外光が当たる場所につけました。
▼これなら運転していて邪魔にならず、見たいときに見やすいですね。
スマホとの連携とアプリによる設定
70maiというアプリをスマホにインストールして各種設定を行えます。
▼起動したらまず左上の人形アイコンをタップします。次にデバイスを追加というところをタップします。
▼ 70maiの製品がいくつも並ぶのでスクロールさせて「70mai Tire Pressure云々」という製品をタップします。よく似た製品で70mai Tire Pressure MonitorというのもリストにありますがLiteという方を選ばないとちゃんと繋がりません。
次にスマホのBluetoothがONになっていることを確認して画面のチェックを埋めて次へと進みます。
▼Bluetoothデバイスを探す画面が少々現れ、見つかると今回のタイヤ圧力監視システムの機器が画面に現れますのでそれをタップします。
▼本体とスマホでうまく連携できると本体からカチっという音がします。1回で上手くいかずタイムアウトになったらもう一度やってみましょう。
連携ができると4箇所のタイヤの圧力表示の画面になります。ここで右上の・・・という部分をタップするといくつかの設定ができる画面になります。
▼設定画面です。まずはタイヤの標準空気圧を設定しておきます。普通の乗用車なら2.4でいいみたいです。それ以外でももっと高めや低めも選べます。そしてその設定した圧力より実際のモニターしているタイヤの空気圧が下回ったり、あるいは大きく上回っていたりすると本体から警告音が鳴ります。
それ以外の設定項目としては振動による本体ウェイクアップ感度やら画面の明るさやらいくつかあります。
使ってみての感想
いやもう最高ですわ。この記事書いているのが2020年の1月初頭なんですがすでに暫定で今年一番の買物として挙げられます。
我が家には2台クルマがありますが1セットしか買っていないのでぜひ近いうちにもう1セット買ってもう一台のクルマにも取り付けたいと思います。
で、面白いのは走っているうちに内圧が変わります。それに温度も変わります。当然といえば当然なんでしょうけどリアルタイムでモニタリングできるのって凄いです。まだ体験していませんがおそらく高速道路を走り続けているとパンパンに内圧も上がるんじゃないでしょうか。
あとはまだ長期間使っていないですが長所短所について少々述べておきます。
長所
電池の持ちについてはまだ使い始めたばかりですので未知数です。これですぐに電池切れを起こしたら星が一つ減りますがどうでしょうか。いずれわかったら追記します。
後述しますがちゃんと空気圧が激減したら警告してくれます!!
難点
空気圧が減ってきたなと思ったときにタイヤに空気を入れ直すとき、センサーを外すのに付属の専用工具が必要になります。ちゃんとクルマの中に常備させておきましょう。そしてセンサーを外すのは取り付けたのと逆の要領で行います。ちょっとだけ面倒くさいですね。でも普段の空気圧がよくわかる便利さとのトレードオフですから我慢です。そんなところです。
感想追記します。
マイカー所有が2台なので2セット目を買ってインストールは簡単に済んだのですが一点アプリで難点がありました。
それは個体名をカスタマイズできないので2セット以上登録していると識別が不可能という点です。だから自分のデバイス一覧に70mai Tire Pressure Systemという名前が2個並んでいてどっちがどっちのクルマだったか一意に識別できません。名前を変えられると良かったな。
公式サイトでも買えます。
70mai Tire Pressure Monitoring System Lite – 70mai Official
【追記】なぜかもう品切れみたい。2022年4月17日
追記 もう一台購入
気に入ってしまったらすべてのマイカーに装着しないと気になって仕方ないです。うちにはマイカーが2台あるので後日2台目購入しました。
さらに追記 あわや空気漏れのまま走行を未然に防げた
その後、なんの異常もなく数ヶ月使っていたのですがある日車のエンジンを入れるといつものように振動で本体の電源が入ります。
電源が入ると同時にピーピーとタイヤ空気圧センサー本体から警告音が鳴り響きました。見ると▼一箇所空気圧が極端に減っているタイヤがあるではありませんか。
危ない危ない。すぐその場で携帯用エアポンプを使ってエアチャージをして事なきを得ました。
原因はわかりませんがタイヤの空気圧が急に下がっていたのをすぐ見つけられてすごく安心です。
【追記】↑上の話の空気圧が減っていたというのはこのセンサー部品のパッキンが破損してしまっているためでした。パッキンが破損しやすいのであまり強く締め込みすぎると危険です。しかも消耗品としてどこかで売られているわけではないので一度破損したら器具まるごと交換という憂き目にあいます。
あるいは1~2mm程度のゴム板をドーナツ状にくり抜くジグがある環境なら自作もできなくないと思います。自分はそれをやります。
【追記】センサー取り付け動画撮影
センサーの付け方が微妙に難しそうなのでそこだけわかるような動画です。