山口県の旧藩校明倫館と萩・明倫学舎というところに行ってみた話です。
地図で見ると微妙に位置が違い名称もはっきりと区別されています。しかし違いがわからない。明倫館といえば学校で日本史にでてきましたね。
長州藩が藩士を教育するために藩として学校を設立したのが明倫館というふうに記憶しています。そこで吉田松陰も一時教鞭をとったことも知られています。
では明倫学舎ってなにか?呼び方が違うけど同じ意味じゃないの?って行くまで不審でした。結局行ってきてからも不審のままです。どうせならそこにいた係員に聞けばよかった。
旧藩校明倫館と萩・明倫学舎
場所と入り口と駐車場
地図の中心のマークは明倫館南門で冒頭画像の建造物の位置です。
徒歩または自転車の人はその明倫館南門のすぐ南から入門できます。自動車で入る場合は入口は西にあります。
▼こちらは駐車場から東へ歩いていって南門を見たところ。
▼萩博物館と駐車料金が合同というのがありがたいです。つまり先に払った駐車料金が次の施設でも有効ということ。自分の場合はここより先に萩博物館へ行って駐車料金を支払っていたので、こちらの旧萩藩校明倫館の駐車場は無料で利用できました。
受付に証拠を提示すれば割引処置をしてくれます。
明倫館と明倫学舎の違い
Wikipediaをよく読んだらありました。
萩明倫館は、敷地内に明倫小学校が建設され、1929年(昭和4年)12月17日、国の史跡に指定されている。敷地内には、有備館、水練池、聖賢堂などの遺構が残っている。
明倫小学校の木造校舎は2014年(平成26年)3月まで使用され(隣接地に新築移転)、2017年(平成29年)3月に敷地一帯が明治維新150年記念事業として設置された萩市の観光拠点施設「萩・明倫学舎」となっている。
引用:明倫館 – Wikipedia
一言で言うと旧藩校明倫館は史跡で萩・明倫学舎は観光施設です。
こちらの公式サイトに見取り図がありますが、イメージとしては敷地全体を明倫館と呼び、そのうちの校舎部分が観光施設になっているので明倫学舎と呼んでいるのでしょう。
ついでにいうと東端にある建物は公式サイトでは有備館となっていますが、グーグルマップでは旧藩校明倫館と出ています。さすがにこれはグーグルマップが間違ってるのではないかと思うのですが報告するべきでしょうか。
さらにちなみますとこの有備館のほうまでは時間の都合で見られませんでした。次回いつの日か行ったら中を見たいです。
古い建造物
南門概観
南門を遠くから見た画です中には入れません。っていうか門だけです。向こう側は回り込めば行けます。
明倫館碑に見られる幕末期を象徴する重大な事実(見そこなった)
南門から明倫学舎入り口へ向かう途中で明倫館碑があります。2つ並んでいますが、左側は1761年6代藩主毛利宗広が創設の由来を伝えるために建て、右側は1849年13代藩主毛利敬親が新明倫館の開校を記念して建てたということです。
▼掘られた文言に幕府に対する忠心を意味する箇所が削られた跡があるということです。下調べをちゃんとやっていかなかったので見損ないました。
ちなみにこの石碑を担いでいる動物は亀ではなく亀趺(きふ)という儒教由来の架空の動物です。特に萩特有の動物というわけではなくこういう石碑を担ぐのが通例(?)だそうです。
亀趺ですよ。覚えておくとどこかのスナックで役に立つかもしれません。
なんとなく詳しく説明してそうなサイトにリンクしておきます。
日本の亀趺
▼旅行サイトですが写真が載ってますのでお出かけの際は自分の目で現認しましょう。
明倫館碑です。幕府に対する忠心を意味する箇所(幕命而)が削られた跡がありました。 – 萩市、旧萩市立明倫小学校の写真 – トリップアドバイザー
明倫学舎玄関
明倫館碑の前をさらに東へ歩いていくと明倫学舎の入り口があります。張り出した軒(ポーチ?)が印象的です。
こんなにも南側が張り出してるとどうなるかというと・・・
南の張り……一時的に脚光を浴びて栄えますが、張りが大き過ぎると繁栄は長続きせず、出しゃばりのために争いを起こしたりします。ここはごく小さな張り出しで、風の通りの良いのを好みます。
引用:張り欠けが語る幸・不幸
当てはまっているかどうかわかりません。
明倫学舎1号館内部
つい10年8ヶ月前まで現役の小学校校舎として使われていたということです。
1号館は当時の小学校の教室風景やら、歴史案内の簡単なパネル等が展示されています。
歴史や地理の案内パネルが掲示してある部屋には学芸員と思われる人が常駐していて疑問などあったら聞くことができます。
小学校のときにこういう校舎で勉強していたのでかなり懐かしい気分になりました。その後に経験する建物は鉄筋コンクリートばかりでよほどこの小学校時代の印象が際立っているせいか今でもこういう校舎の夢を見ます。
▼1号館は無料で利用できるだけあって展示パネルも簡易的なものばかりですし、土産屋さんやら喫茶コーナーなどたくさんあります。
▼喫茶コーナーを利用してもう1記事書こうかと思いましたが時間内にもかかわらず営業してなかったりして断念。
でも店内覗くと結構きれいでおしゃれなので利用価値はあるかも。
まとめ
時間の都合で2号館と有備館のほうは見られませんでした。ただ雰囲気を感じ取るには1号館でも十分かなと思います。
さらに深く歴史を掘り下げたかったら2号館や有備館も行ったほうがいいでしょう。
ただそこそこ見応えがあると思われますのでスケジュールには余裕を持って行動したほうがいいでしょう。