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N-BOXのシートバックテーブル自作 畳めて二段階拡張でパソコン乗せられる

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N-BOXのシートバックテーブルを作ってみる。

過去にシートバックテーブルではないが車載フォールディングテーブルを導入したことがあり、今回は2回めの導入トライだ。

1回目はいまいち気に入らなかったので処分してしまったが、やっぱり車中泊するときにテーブルがあったほうが便利かなあと思って今回はちゃんと構想から時間をかけてしっかり作り込むことにした。

はじめに

【関連】

自在に動かせるN-BOXシートバックテーブルを取り付けたが運用は自己責任
...

N-BOXのシートバックテーブルを結局自作しようと思ったきっかけ

車中泊しているとなにかものを乗せたいというときがある。あるいはパソコン作業をするときに膝の上にノートパソコンを置くというのではちょっと不便に感じるときがある。

そんなときによっこらしょっとテーブルを組み立てても良いのだが、ちょっとイケてない。ハンドルに取り付けられる手軽なテーブルも市販であるがおそらくパソコン作業はきつい。

キャンピングカーとかキャンプが好きな人っていうのは究極的に機能と収納性を極めたいって思うんだよな。

だから普段はなにもないような状態でも使うときには魔法のように出現するテーブルがほしい。ただ2024年2月時点でネットを徘徊したがぎり世の中に無く、無いのなら自作するしかない。

参考にするのは純正のシートバックテーブルだ。だがあくまで参考にするだけで形は完全オリジナルだ。

自作するメリットとデメリット

メリット

ほぼ自分の好きな思い通りの形に気が済むまで取り組める。

デメリット

市販品ほど洗練された形にはなりにくい。洗練させるには相応のスキルが要る。

記事で紹介する内容

  • イレクターによるN-BOXシートバックテーブルの作り方
  • 使い勝手
  • 応用

材料と工具

必要材料と工具の一覧

材料

材料名称 型番/寸法 員数 備考/VA案
フラットサドル EF-4018 2 自分は汎用片サドルで代用
ヒンジジョイント HJ-10 2 J-59CとパイプにM3タップで固定
サドル J-46 4 天板とパイプのつなぎ
インナーキャップ J-110A 4 パイプ端部の保護
イレクターパイプ 400mm 1
300mm 2 ※1 計算式
丁番と木ネジ 2 例としてAmazonリンク
固定金具 3x25x294mm 2 Amazon
キャップスクリュー M5x15 8~10
平座金とバネワッシャ M5用 適量 なくても可
天板 200x450x9 2 サイズはお好みで可
化粧ビス M3x10 2 例としてAmazonリンク
カン座 Φ3mm用 2 他で代用可
六角ナット M10 2
M6 2まはた4 大きさ似ていれば他の物で代用可
丸棒 Φ2x30mm 1 一脚支え用
一脚 1 3/8ネジであること

工具

必要工具 規格 備考
六角レンチ M5用
タップ(雌ねじを切る工具) M5 ハンドルも
M3 ハンドルも
プラスドライバー
ドリル 5mmぐらい 金具と片サドルに穴
Φ3.5mm前後 ナットに穴
Φ2.5mm M3の下穴
ホールソー※2 Φ20~21mm ナット通す穴

※1 縦パイプ長さ=(34+30+サドルJ-46幅x2+α)+200-34=34+30+30*2+10+200-34=300

イレクターの切断工具やら接着剤は当然持っているものとする。

※2 ▼職場から借りたホールソーΦ21mm用

ホールソー

各材料・工具の説明と選び方

それぞれの組立のところで説明する。

作り方

設計図

シートバックテーブル

材料の加工方法

主に加工するのは以下の箇所になる。

  • イレクターパイプを切る
  • 天板に穴開け、ビス止め、溝掘り
  • 固定金具にM5のねじ切り(100均でも道具は売っていると思う)
  • M10ナット2個を溶接または長いM10ナット(Amazon例)入手してΦ3ぐらいの穴あけ
  • 片サドルにM5の穴あけ

あまり凝った加工をするところはない。

部品の組み立て方法

金具1の加工

M5タップの位置を決めて切る。端部から3、4番目の穴4個を両側。

シートバックテーブル

金具2の加工

金具1とボルト締めする箇所(端部から3,4番目の4ヶ所x両側)にはΦ5.5mm程度の馬鹿穴を開けてる。

片サドルをつける箇所(両端)にはM5タップを切り、さらに他のボルトの頭と干渉しないようにM5ボルトの頭の高さより高くなる程度のスペーサーまたはM6のナット程度のものを接着する。

シートバックテーブル

金具同士の締結

シートバックのカバーをめくりΦ8mmの鉄筋を挟むように金具1を奥に、金具2を手前にしてM5x15で6ヶ所または8ヶ所締める。念入りにやると8ヶ所だがそこまでやらなくても大丈夫だと思う。

シートバックテーブル

あと黄色いウレタンクッションが手前にあるのを一部切れ目を入れて金具の奥に押し込む。そうでないと外から次の部品を取り付けるときに干渉しすぎてつけられない。

片サドルの加工

片サドル2個にM5のネジが通せる程度の穴をあける。このときパイプを片サドルに咥えさせたときに少しきつくなる位置で留める位置を狙って穴あけする。

▼すでにシートバックにつけてしまっているがこういう感じになるように加工する。

シートバックテーブル

ボルト留め位置に穴をあける

ここの作業だけは不可逆的なので十分注意するのと同時に、腹のくくりが必要だ。

ボルトをはめる位置をサインペンなどでマークしておき、カッターまたはハサミなどで小さく穴をあけよう。

穴をあけたらボルト単体でちゃんと刺さって内側のネジ穴に命中するか確認しておくこと。

シートバックテーブル

片サドルを締結

2個の片サドルで400mmのパイプを咥えた状態にして金具1にM5x15で締める。M5x15では長過ぎるようなら短いものに替えても可。また片サドルの向きは上から見えないように下に持ってくると完成後の見栄えが良いが高さと関係するので使いやすいほうを選ぼう。

パイプの両端にインナーキャップを嵌める。

シートバックテーブル

縦パイプの製作

  1. 縦パイプ300mmとジョイントJ-59Cを合体し、適当な位置にΦ2.5で片側貫通させる。ジョイントからパイプを抜きパイプの穴にM3タップで加工する。
  2. ジョイント側の穴を少し太めのドリル(Φ3~4程度)で広げる。
  3. 再びパイプをジョイントに差し込み穴位置を合わせて化粧ビスM3x10で固定する。
  4. パイプの端部にインナーキャップを嵌める。
  5. これを2本つくる。

シートバックテーブル

ボールジョイントの代替ナット加工

ボールジョイントで同様のことができればよいが、適当な材料がなかったのでここは自作した。溶接が絡むのでなにも道具がない人には難易度高い。

  1. M10ナット2個にM10ボルトを通した状態でできるだけ2個を近づけて溶接する。
  2. 片側のM10ナットにΦ3mm程度で貫通穴をあける。
  3. Φ1~2mm程度の丸棒を通す。

シートバックテーブル

天板の製作

写真は改善する前の位置になっているが、改善後は離れている。

  1. 天板1枚を縦パイプに乗せてみてサドル4つを固定する位置を決める。
  2. サドルを木ネジで4個固定する。

写真は2個のサドルがぴったりくっついているが、改善して1個は中央寄りで少しはみ出るようにつけた。

シートバックテーブル

  1. 天板の一番手前になるあたりにホールソーで丸穴を貫通させる。(貫通させなくともナットがよく動くようなら貫通不要)
  2. 穴の真横2ヶ所にΦ1~3mmの丸棒が埋まるように溝を掘る。
  3. 穴に代替ナットを埋める。
  4. 丸棒が嵌った溝の上に平ワッシャなどをビス留めして固定。(なければテープでも可)
  5. もう一枚の天板と丁番で締結する。

シートバックテーブル

天板の取り付け

シートバックからぶら下がった状態の2本のパイプと天板のサドルを嵌め合わせる。

丁番で畳んだ状態でナットが手前に来るようにサドルとパイプを嵌める。

うまく組み立てていれば自分で支えてさえいればテーブルとして完成している状態になっているはず。このあと自分で支えなくて良いようにする。

▼天板を載せなければ真横にしても落ちないほどのホールド性能を保っている。これなら使わないときシートバックにぴったりくっつけておけばぶらつくことはなさそう。と思っていたが実際には天板をつけると重みでぶらぶらする。改善が要る。

シートバックテーブル

▼これはまだ天板1枚だけで2枚目を蝶番でつけていない状態

シートバックテーブル

一脚の取り付け

一脚の3/8ネジをM10のナットに嵌めてさらに高さを調節する。天板が概ね水平になるところで決まれば完成。

シートバックテーブル

使用例

テーブルの使い道

もちろんテーブルというだけあってなんでもつかえる。

パソコン作業が主な目的だけど、車中泊のときに食事をするのにも使える。

シートバックテーブル

使用時の注意点

三点支えの構造になっていてそのうち一点は一脚で支えるという構造なので一脚がコケたらテーブルがひっくり返る。

それをよく踏まえて使う必要がある。一脚がコケるのにもいくつかパターンがある。

足が滑るというパターンは100%ないとはいえないが下がカーペットであるしゴム足なのでほぼないかもしれないが、高さを固定しているネジが緩むと縦にストンと落っこちてテーブルが斜めになる。きっちり固定させておこう。

シートバックテーブル

もっと大きい問題は上の写真を見てわかるとおりテーブルの寸法をよくばりすぎて最大の大きさに展開したときに、一脚支柱がまっすぐ立てられないということだ。

まあ、運転席をもっと前にスライドし、背もたれをもっと起こせば少し改善されるが、テーブルのところに座っていて外に出たいとき、あるいは左側に移動したいときに真ん中の支柱がちょっと邪魔になるね。

ここはなにか考えて改善したい。

テーブルのメリットとデメリット

メリットは当然ながら作業したりものを載せたりと良いことはたくさんあるが、デメリットだってなくはない。

それは車内がそれだけ狭くなるということだ。ただでさえ狭い軽自動車のN-BOXがさらに狭くなる。

とはいえテーブルを展開しているあいだは狭いが、テーブルを畳めばほとんど無になってしまうのでデメリットは少ない。

まとめと応用

自作の感想

今回は特に念入りに形状を考えた。だから仕上がりは想像どおりだし概ね満足できる結果になった。

概ねというのは完全ではないという意味でもあるが、それはテーブルを取り付けると結果として車室内がやや狭くなるためでこれも最初から想像できたことではある。仕方ない。

作ってみての反省点

さきほども述べたが、念入りに細部まで形を想像して図を書いたので作る前から矛盾点などだいたい解決できていたので特に反省点はない。

と当初思いながら製作を進めていたが最終的に完成させて座ってみると足の間に立てた支柱がちょっと邪魔で車から降りるときなどに少々厄介である。

今後の改善点としたい。

応用

  • 天板は取り外し可能だし、イレクターに嵌めればどこでも使えるのでベッドに上手く固定してベッドサイドテーブルとしても使えるかもしれない。
  • 横パイプをシートバックに固定しているM5キャップスクリューをM5アイボルトやノブタイプに替えれば手で付け外しできるのと同時に、コンビニフックとしても使えるようになる。
  • 3本目の足が一脚利用というのが気に入らなくなったらなにか別の方法を考えよう。

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読者へのアドバイス

このテーブルを真似て作るのはぜんぜん構わない。っていうか誰かワシを買ってくれ。

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