[PR]記事内のアフィリエイトリンクから収入を得る場合があります

不要な営業電話にはIT音痴おじいちゃん風に答えておけば穏便に切れる

この記事は 約4 分で読めます。

BsOZPA kimisaiyoupakutaso

休日の静寂を破る電話のベル。私は溜め息をつきながら受話器を取る。最近の家電はセールスの温床と化していて、まるで迷惑電話のるつぼだ。案の定、今回もインターネット回線の営業だった。

【関連】

アナログ電話回線からデジタル回線への切り替えが無料でやってもらえるという案内を受けた【追記あり】
...

「はいはい、またですか」と心の中でつぶやく。いつもなら無愛想に切るところだが、今日はちょっと気分が乗ってきた。「よし、今日は一芝居打ってやろう」

私は咳払いをして、声をわざとしわがれさせる。「もしもし、はい。あの、すみませんが、息子がいないもので…」

電話の向こうで相手が息を呑む音が聞こえた。「あ、そうですか。お父様でしょうか?」

「はい、そうです」と答えながら、心の中で笑いをこらえる。実際には、私がこの家で一番ネットに詳しいのだが、今日はちょっとばかり役者になってみようと思う。

「息子さんがいらっしゃるときに、また…」

「いや、息子は今、受験勉強中でして」と、私は芝居を続ける。「電話は控えてほしいんです」

「あ、そうですか。では3月か4月頃に…」

「そうですね、そのころには落ち着いているかもしれません」と言いながら、心の中で「ごめんね、息子よ。すでに働いている君がまた受験生になっちゃったよ」と謝る。

電話を切ると、思わず吹き出してしまった。こんな芝居、普段の自分じゃ絶対にやらない。でも、なんだかすっきりした気分だ。

その晩、家族に今日の出来事を話すと、みんな腹を抱えて笑い転げた。

「パパ、まさか劇団に入ったの?」と妻が冗談を言う。

息子は目を輝かせて言った。「次はもっとすごいのを考えようよ!例えば…」

そして家族で、次に電話がかかってきたときの対策を練り始めた。まるで、家族対抗セールス撃退選手権のようだ。

「孫じゃないとわからないなあ」というのは息子のアイデアだった。「オヤジ、もっと老けた声で言うんだよ」と、息子が実演してみせる。

娘は「AIアシスタントです」と答えるのはどうかと提案。「きっと相手は混乱するよ」

妻は「実は我が家は秘密結社の本部なんです」と真顔で言い始めた。

アイデアが次々と飛び交う。こんなに家族で盛り上がったのは久しぶりだ。

ふと、私は考えた。セールスの電話、実は家族の絆を深める良いきっかけになるのかもしれない。

しかし、現実に戻ると、やはり迷惑な存在であることに変わりはない。どうすれば本当に効果的に断れるのか、真剣に考え始めた。

インターネットで調べてみると、様々な対策が載っていた。着信拒否や、録音メッセージの活用など。でも、どれもピンとこない。

結局、私たち家族の「IT音痴おじいちゃんになりすまし」が一番楽しく、かつ効果的な気がする。

次の日、また電話が鳴った。今度は保険の勧誘だ。

「もしもし、はい。あの、すみませんが、曾孫がいないもので…」

電話の向こうで、相手が言葉に詰まる。

「あ、そうですか…では、また…」

ガチャン。電話が切れる。

家族に報告すると、また大爆笑。「お父さん、声が若すぎたよ!」と妻。

「次は『宇宙から電話してます』はどう?」と息子。

こうして、我が家の「セールス電話お断り劇場」は日々進化を続けている。

ある日、本当に孫ができたとき、果たして私は正直に「はい、わかります」と答えられるだろうか。それとも、習慣になった「わかりません」と答えてしまうだろうか。

そんなことを考えながら、次の電話を待っている。今度は何と答えようか。アイデアが尽きることはない。

セールス電話、迷惑ではあるけれど、家族の絆を深め、想像力を刺激してくれる。意外な効用を発見した気がする。

でも、やっぱり電話は控えめにしてほしい。特に息子の架空の受験期間中は。

そうそう、みなさんも何かいいアイデアがあったら教えてください。我が家の「セールス電話お断り劇場」は常に新しい演目を募集中です。

最後に一言。
セールスの方々、お仕事とは思いますが、できれば電話はほどほどに。そうでないと、私たちの創造力がどんどん暴走してしまいます。
そして、もしかしたらあなたの電話が、ある家族の楽しい団らんのきっかけになっているかもしれない、なんて思うと、少し複雑な気分になりませんか?

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします。
インドア
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました