たまたまクルマで走っていたら古民家カフェという自分そこそこ好物のキーワードが書いてある看板が目に入ったので、吸い寄せられるように入ってみました。
スゴくイイ感じの店ではありますが賛否の別れそうでもありました。
いかがでしょうか。紹介してみます。
外観
見たところ確かに古民家なんです。
利用した時期(5月中旬)はこんな感じの良いお庭でも食事を楽しめそうです。
縁側らしきところも席になっていて既に先客が何組かいます。
駐車場に数台停まってましたから、縁側が人気のある席なのでしょう。
外観上はかなり綺麗で、古民家をリフォームしたのか最初から古民家風に作ったのか判別が難しいほどです。(古民家をリフォームしたそうです)
確かに柱とかは古いモノに塗り直したような雰囲気がでてます。
特別栽培農産物利用店と書かれた看板が神々しい。
玄関の引き戸を開けると土間があります。
なんとなく懐かしいと感じた方は中年以上ですね?
土間から奥には当然ながら靴を脱いで上がります。
チョット料亭のような高級感もあったりします。
高級な料亭なんぞ知りませんが。
一瞬ここで襖をいきなり開けて入って良いのか躊躇してしまいました。
高級感があって「予約していないと入れないような雰囲気」も多少感じられたのです。でも後で考えたら要予約の店ならこの場で仲居さんが出迎えますね。
内装
中に入ってみると奥には数卓のちゃぶ台席、手前に2卓の低めのテーブル席、縁側に4卓の2人用テーブル席がありました。
嫁氏がテーブルがよいと希望したので入口入ってすぐのテーブルに腰かけました。
外からも見えた縁側席は人気があるようでやはり埋まっていました。
3、4人の小奇麗なおばさん達がいそいそと働いています。
天井は高く、古い梁が見えていて古民家ですね。
縁側もいい感じです。
時折、爽やかな春風が店内に入ってきて実に心地よいです。
料理
あとで見たらお客さんの大部分は1500円のランチを頼んでいたようですが、のちほどの嫁氏の品評をそのまま引用すれば「アレで1500円は払いたくない」とのことだったし、わたくしも直感が働いてカレーを頼みました。
適度な辛さでこれが実に美味い。
あまりにもカレーが美味過ぎて、いつもなら先に食べるサラダの存在を忘れてしまったほどでした。
サラダは量が少なかったです。
神々しい特別栽培農産物をもっとたくさん食べたかった。
さて、お待ちかねのコーヒーです。喫茶店で飲むコーヒーが好きなのです。
カウンターにサイフォンがあってグツグツと沸かしていたようです。
器はNORITAKEブランドでした。
どうなのでしょうか。
コーヒーカップがシャレているとコーヒーも美味しく感じませんか?
皿を裏返して見るなんてエゲツないことしてすみません。
スプーンは実は銀ぽかったんです。
ご注意
さらにトイレがまたキレイで超快適です。
これはどう見ても新築ですよ。古民家リフォーム恐るべし。
縁側の奥にトイレがありましたので縁側の席で一番奥のお客さんには音が聞こえるのではないかと思いました。
気を使って思いっきり排泄できないお客さんも多分いるのでは?ww
お店情報
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総括
さて、この枇杏(びあん)というお店はどうでしょう。
食べログの口コミを後で読ませてもらいましたが、「あの場所であの料理にしてはチョット高い」という感想が結構目立ちました。
なのでウチの嫁氏も含めて大方の人がそう感じるのでしょう。
それよりもっと気になったことがありました。
いかにも古民家なんです。
でも実際は古民家風でした。
古民家をカフェにしたのではなく、ほぼ外観も内装も古民家風にしたカフェです。
もっとどぎつい表現をさせてもらえば、古民家風に作れば話題性があって客をよべるだろうというコンセプトが透けて見えるようでした。
だつて綺麗すぎるんですよ。新築の古民家です。やりすぎかな。
古民家の定義に、どの時代に建てられたものか、あるいは建造され何年を経たものを指すかの定義はないが、通常は戦前以前のもの、特に大正以前のものをさす場合が多い。また、その建築方式が釘などを使わない伝統的日本建築で建てられた建物を特定することが多い。
古民家 – Wikipedia
贅沢かもしれないけどチョットいやかなり違うかなあと感じました。
古い家だけどお客さんの要望や主(あるじ)の趣味に合わせて雑多に成熟していったカフェがイイなあと思います。
なかなかそんな理想には巡り会えませんな。
変なこと勝手に書きましたが実際には清潔で美味しくて快適な時間が過ごせますよ。