ウシャンカ帽というのを買った。別名ロシア帽とかコサック帽ともいうらしい。
うちあけてしまうとこれが被りたかったから丸刈り坊主にしたようなものだ。それくらいこの帽子に憧れがあった。
なぜか?
ポーカーフェイスでこれを被ってダークなスーツとロングコートを着て立っているといかにも怖そうな外観だからだ。ぼくは顔にも体格にも「貫禄」というものが備わっていないので作り物でも貫禄が備わりそうなものに憧れがある。
色付きメガネもそのひとつだ。だがまだ色付きメガネはサイクリングのときしか使う機会がない。そこへいくとウシャンカ帽は冬の間毎日使える。もっとも仕事中に使うとちょっとアレだから通勤途中とかで使うつもりだ。
そこでだ。とりあえずなにか買いたかったらAmazonといいたいのだがAmazonではロクなウシャンカ帽を売っていないし選択肢も極端に少ない。
まあ一応リンクを貼っておくが。
やはりここは本場のものを取り寄せたいところだ。ということで本場のウシャンカ帽を取り寄せて状態とか暖かさとか紹介する話。
丸刈りにはウシャンカ帽が似合う
ウシャンカ帽はるばるロシアから届いて開封
けっこう癖になりつつあるebayで取り寄せたウシャンカ帽。頼んでから1周間〜10日、ものによってはもっとかかるところが難点だがなにしろ世界中の安いものが手に入るので楽しい。とくに今回のようなウシャンカ帽なんてAmazon一択ではまったく良い物が手に入れられる期待は薄いが、ebayならもっと選択肢がありもしかしたら良い物が安く手に入れられるかもという期待が持てる。本当に良い物が安く手に入れられるかどうかは別だが。
▼国際郵便物で本当にロシアから届いた。中国じゃないぞ。たとえどんなにパチもんであったとしてもロシアからウシャンカ帽を取り寄せたというだけで十分な気もするじゃないかw
▼開封したら中からウシャンカ帽と訳の分からない頼んでもいない熊のシールが現れた。熊のシールの使いみちは無い。
▼ウシャンカ帽の付いているタグにも何やらロシアの文字らしい表記だ。ぜんぜん読めないけどロシア語っぽいので満足だ。
▼今回買ったウシャンカ帽は一応うさぎの毛を使っているらしい。本当かどうかわからないがアクリルっぽくはない。全体に人毛にも似た毛でふさふさと覆われているのだ。アクリルでこんな細い毛をつけるなんて芸はたぶんできないだろう。アクリルだともっとモコモコしているのではないか。そして洗いやすくできているはず。
しかしこのウシャンカ帽はちょっと強く指で擦ると毛がごそっと抜け落ちそうな雰囲気で、大切に扱ってくれと泣いているようだ。もしかして本当にうさぎの毛を使っているのかもしれない。
▼格好は確かにウシャンカ帽だ。耳あて部分は上に持ち上げて縛って留めておくことができる。ただ結び紐がちょっと短くて難儀する。ヘタすると毛を一緒に引っ張ってしまってごそっと抜ける恐れがある。ここは目立たない面ファスナーにでも改造しようか。
被ってみた
▼被ってみた。まるでアフロヘアのようだがこれはウシャンカ帽をかぶっているのだ。なにしろ最近丸刈り坊主にしたばかりだから自前のヘアは写真には写っていない。なんかテレビで見たような誰かに似ている気もしなくもないが誰だか思い出せない。っていうかアフロヘアで曇りメガネかけてる人って結構いるよね。
【追記】誰に似てるか思い出した。松鶴家千とせだ。検索してみて。
▼そして耳あてをおろしてみた。決してギャグのつもりではない。なんとなくイカツイ印象になってしまっているが真面目に真冬はこれを被ろうと考えている。もしかしたら自転車に乗る時も使えるかもしれない。そうヘルメットの代わりとして。意外にクッション性も良さそうなので本気で考えそうだ。
丸刈り坊主頭で冬を越すのは厳しいので普通の人が考える帽子はニット帽だろうが、自分はちがう。ニット帽は坊主頭だとひっかかるのだ。やはり寒い冬にはウシャンカ帽がおススメだ。
見た目は微妙だが慣れればたぶん大丈夫。銀河鉄道999のメーテルだって被ってたじゃないか。
ちなみにこのウシャンカ帽には正面になにもロゴマークやらエンブレムやらはついていない。何かしらついているモデルもあるがそういうのだといかにもパチもんぽい雰囲気が出てしまいそうで、ここは何も飾り気がないほうが本物っぽいと思った。
似合わない理由
ロシア人には似合ってなぜ自分にはイマイチ似合わないか考えるまでもなくすぐわかった。それは頭の大きさが違うのだ。ロシア人は頭が大きいのだ。そして体もどデカい。
しかし自分は頭が小さめだ。だからウシャンカ帽がやたら大きく目立ってしまう。もっと帽子自体が小さければ全然違和感はないはず。
もっと小さいウシャンカ帽を売っていればそれがいいだろう。もしかしたらロシアの子供用が日本人の大人にはちょうどよいかもしれない。
ところで実際に暖かいのかどうかという話が抜けていた。
実に温かい。すごい!驚きだ。真冬でも頭だけはぜんぜん怖くないという気持ちにさせてくれる。もっとも頭寒足熱という言葉があるとおり頭はそんなに暖めなくても良いのかもしれないが、それでも冷えすぎも良くはないだろう。
さすが極寒のロシア仕込みのウシャンカ帽。真冬が楽しみだ。
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