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息子の自転車修理騒動:安物の代償と親の反省

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どうせ安物ならAmazonにするべきだった

はじめに:トラブルの発端

「パパ、自転車のブレーキがおかしいんだけど」。息子がそう言ってきたのは、夏休みも終わりに近づいた頃でした。彼の言葉を聞いて、私は少し複雑な気持ちになりました。というのも、この自転車には少々後ろめたい思いがあったからです。

安物自転車を買った経緯

息子の現在の自転車は、正直なところかなりの安物です。なぜそんな自転車を買ったのか。それには少し前の出来事が関係しています。

数ヶ月前、息子はもっと良い自転車を持っていました。しかし、うっかり駅のそばに無施錠で放置してしまい、あっという間に盗まれてしまったのです。当時の私たち夫婦は、この出来事を息子への教訓にしようと考えました。「自分の持ち物を大切にすること」「責任を持って行動すること」。そんな思いから、しばらくの間自転車なしで過ごすよう言い渡したのです。

約3ヶ月が経ち、そろそろ許してもいいだろうと判断した私たちは、新しい自転車を買い与えることにしました。しかし、前回の二の舞を踏まないよう、今回は安価なものを選びました。「大切に使えば、安い自転車でも十分役に立つ」。そんなメッセージを込めての選択でした。

息子のメカ音痴と親の反省

息子は幼い頃からプラモデル作りが大好きで、繊細な作業も得意です。しかし、不思議なことに実際の機械いじりには全く興味を示しません。自転車のメンテナンスなど、自分でやろうという発想すらないようです。

正直なところ、この性格は私たち親の育て方にも原因があると感じています。「危ないからやめなさい」「壊れたら買い替えればいいのよ」。そんな言葉を何度となくかけてきた結果、息子は「物を直す」という発想を持たなくなってしまったのかもしれません。

今回の件で、私たちの教育方針にも問題があったのではないかと反省させられました。物を大切にする心と同時に、自分で問題を解決しようとする姿勢も育てるべきだったのです。

自転車の状態確認

息子の訴えを受けて、私は自転車を点検することにしました。見てみると、前輪のブレーキの軸がかなり曲がっていました。さらによく見ると、フォークもずいぶん右を向いているではありませんか。これでは正常にブレーキが機能するはずがありません。

私自身、自転車いじりが趣味の一つです。休日にはガレージで愛車のメンテナンスをすることもあります。しかし、息子の自転車を見て、これは自分の手に負える範囲を超えていると判断しました。安全性に関わる部分なので、プロの手に委ねるのが賢明だと考えたのです。

自転車店での修理

購入店であるホームセンターの自転車コーナーに自転車を持ち込みました。店員のおじさんは、私の説明を聞くとあっさりとブレーキのアームに六角レンチを差し込み、ぐいぐいと捻り始めました。

正直なところ、その粗っぽい修理方法には驚きました。「おいおい、そんな直し方でいいのか?」と心の中でツッコミを入れたくなりましたが、言葉には出しませんでした。安価な自転車だからこそ、こういった荒療治も許されるのかもしれません。

修理後の自転車を見ると、ブレーキワイヤーとブレーキ金具の接合部分が通常よりも前に出ているように見えました。ブレーキのアームを捻りすぎたせいか、軸も若干曲がっているようです。しかし、幸いなことにどこにも干渉はしていないようでした。

「まあ、動くならいいか」。そう思いつつも、この修理方法には少々不安が残りました。

安物の代償と将来の選択

なんとか修理は完了し、ブレーキも正常に機能するようになりました。しかし、この一件で私は考えさせられました。安物を買った私たちの判断は正しかったのだろうか。もう少し待って、品質の良い自転車を買ってあげるべきだったのではないか。

最近では、Amazonなどのオンラインショップで驚くほど安価なロードバイクが販売されています。2万円程度で、見た目も性能も悪くない自転車が手に入るのです。確かに中国製かもしれませんが、それでも今回買ったものよりは品質が良さそうです。

息子の成長を考えると、もう少し本格的な自転車を与えるのも良いかもしれません。責任を持って扱える年齢になってきたこと、そして自転車を大切にする心を学んだことを信じて。

教訓と今後の展望

この経験から、私たち家族はいくつかの教訓を得ました。

1. 物の価値は単に金額だけでは測れない
安い物だからこそ大切に扱う、という教育も大切ですが、適切な品質の物を選ぶことも重要です。安全性や耐久性を考慮し、長く使える物を選ぶことで、結果的にコスト面でも環境面でもメリットがあります。

2. メンテナンス能力を育てることの重要性
息子のメカ音痴は、私たち親の教育の結果かもしれません。これからは、簡単な修理や調整を一緒に行うなど、物を直す楽しさや達成感を味わえる機会を作っていきたいと思います。

3. 失敗は成長の糧
自転車を盗まれた経験は辛いものでしたが、それを通じて息子は物の管理の大切さを学びました。失敗を恐れず、そこから学ぶ姿勢を育てていくことが重要だと再認識しました。

4. 品質と価格のバランス
極端に安い物を選ぶのではなく、用途や使用頻度に応じて適切な品質と価格のバランスを取ることが大切です。特に安全に関わる物は、多少高くても信頼できる物を選ぶべきでしょう。

5. 専門家の意見を聞く重要性
今回の修理では、専門家に任せることで安全面での不安を解消できました。しかし同時に、その修理方法に疑問を感じる場面もありました。専門家の意見を聞きつつも、自分の目で確認し、必要に応じて質問する姿勢も大切だと学びました。

おわりに:新たな自転車選びへ

この一件をきっかけに、私たち家族は自転車に対する考え方を少し変えることにしました。単なる移動手段ではなく、息子の成長を見守る大切なパートナーとして自転車を位置づけ直したのです。

今後は、息子と一緒により良い自転車を選ぶ計画を立てています。予算、用途、デザインなど、様々な観点から理想の一台を探す過程そのものが、息子にとって貴重な学びの機会になるはずです。

そして何より、自転車を通じて家族の絆を深められたらと思います。週末にはファミリーサイクリングを楽しみ、ときには一緒にメンテナンスを行う。そんな時間を大切にしながら、息子の成長を見守っていきたいと思います。

安物の自転車が教えてくれた大切な教訓。これを胸に、私たち家族の新たな自転車生活が始まろうとしています。

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