N-BOXでの車中泊をもっと快適にするために自作ベッドをまったく新しくした。
どんなふうにできたかご覧いただきたい。今までネットで見てきたものとまったく違うもの、つまりあなたは初めて(2024年2月時点)見る形であるはずだ。
N-BOX(JF3)自作ベッドバージョン2
まずは以前つくったバージョン1を見てもらおう。
そしてその感想を述べた過去記事はこちら。
そして今回のベッドの変更点を箇条書すると以下のようになる。
- 助手席と後部座席を倒してその上にベッドを作っていたのをやめる
- 助手席も後部座席も背もたれを通常乗車状態でベッドを乗せる
- 中央部分の支えを助手席背もたれと支柱とスライドドア窓枠に任せることで余分な支えの材料を減らす
といった感じだ。
なぜこういうふうにしたのかというと何より収納空間の確保をしたかったのだ。N-BOXは軽乗用車のなかでは室内空間がかなり広い方なのだが、それでも所詮軽自動車だ。狭い。
その狭い軽自動車の室内でシート座面と、倒して平らにした背もたれの上がまるまる寝るだけの空間になってしまうのは何しろもったいない。
寝る床(とこ)がもう少し高くできればその下の部分を収納にできると考えたのだ。そこでヘッドレストを倒した背もたれだ。
幸いN-BOXは室内高が国内軽自動車のなかでもトップクラスの余裕だったためこのようなことができた。ほかの車種で同じようなことをしようとするとまあまあ困難になることだろう。N-BOX万歳。
では各所についてもう少し詳細に説明していこう。
N-BOX車中泊用ベッドバージョン2の骨組み
▼前部 以前のベッドの床面をほぼ流用した。前二箇所の支柱を高くし、垂直を維持するためのコーナー補強を追加した。
そして2本の支柱の位置が狂わないように板に固定した。助手席座面のぎりぎり一番前に乗せることで高さと前後の位置も決まる。
▼ベッドの中心部分はやや高くなっているかもしれない。人は横たわったときに一番重くなる箇所は腰らしい。これは経験上わかったことだが、ベッドに横たわっていて朝起きると腰のあたりが一番凹んでいるのを見るのだ。足より頭、頭より腰が重いのだ。
だから車中泊ベッドも中央付近に一番補強が必要だ。
▼左側スライドドアを開けてもベッドの形は崩れない。助手席背もたれで支えているのと、もう一本の支柱で支えているのでぜんぜんこの状態では崩れることはない。
それどころかベッドの下に広い収納部ができ今までどこへやろうかと苦慮していた荷物を適当にどんどんおけるし、荷物を置かなければ普通にくぐって向こう側へ行ける。
▼ベッドが位置ズレしないための工夫として銅パイプを少々加工してみた。動画ではもうすこし詳しく見せているがS字フックを改造したような形で一方はパイプを引っ掛けられるようなR(ラウンド形状)にしてあり、もう一方はヘッドレストを差し込む穴にすっぽり入るようにしてある。
これを両側に取り付けることによりベッドが左右に変に動かなくなる。これがないと助手席の背もたれに乗っているだけで動いてしまうおそれがある。動いてしまいベッドが背もたれから落っこちると結構あぶないのだ。
上記だと銅パイプが微妙に安定しないという結果が寝る前からわかったのでwwwどこかのキャンピングキットメーカーのアイデアを拝借し以下のような板加工により安定させることにした。
また材料代がかかってしまったがこれで安定感は間違いない。
▼中央部の支柱のさらに上に落下防止の支柱を立てた。これは下の支柱とは別のパイプが入っている。じゃないと支えにならない。
▼後ろの方は後部座席の背もたれを支えにしている。ここも今までは支柱を立てていたがそれが不要になる。そしてついでにヘッドレストがそのまま枕になるのでさらに便利だ。
▼そして後ろは後ろで左右にベッドが動いてしまうのを防止するためにイレクターパイプをこんなふうに配置してヘッドレストを挟むようにしてみた。完全に固定しているわけではないので簡易的な固定ではあるがおおきく左右にブレてしまうことは防げる。
▼後ろから見た状態はこちら。
以前までつけていた天井収納を減らし、横たわったときの頭上の圧迫感を減らした。
▼後部座席の部分だけ見るとチャイルドシートを置けば幼児なら座れそうなくらい十分な空間がある。これでベッドが設置されているとは信じられないほどだ。
N-BOX車中泊用ベッドバージョン2のマット状態
▼斜め後ろから見た状態。後ろを頭にすることを想定している。本当はどっちでもいいんだけどなんとなく足が前っていう固定観念は捨てきれないよね。
で頭上を以前よりは少しすっきりさせて空間を確保したつもりだけどまだ実際にこれで一晩過ごしていないからなんとも言えない。もしかしたら不十分かも。とはいえこの構造ではこれ以上頭上をすっきりさせるのは不可能に近いから我慢するか、頭を前に持ってくるかのいずれかだ。
▼横たわったときに落下防止のポールが役に立ってくれそうだ。マットは幅60cm長さ188cmというスペックなのでまあまあ十分だ。
▼前方から見たところ。ちなみにベッドへの昇降は右後部座席または運転席からだ。おそらく左側から乗ろうとするとうまくいくかどうか自信がない。
もちろんベッドは設営したままでも運転して走行できるのは以前と変わらない。
あとがき
現在2024年の2月でまだ本格的な寒さが終わっていないのと、個人的に1月半ばに骨折してしまったので出かけられないが体調が戻り暖かくなったらこれを使うべくまた中山道にでかけたい。