N-BOXには収納空間はそこそこある。しかししょせん軽自動車なので限りがある。そこでせっかく頭上の空間に余裕があるし、後部座席には滅多に人が乗らないのだからと収納を確保することにした。
使ったものはカーメイトのサイドバーとカインズの収納バーだ。少し失敗したところもあるのでもしこの記事を見て同じような環境をつくりたいと思ったとしても同じ轍を踏まないように注意してほしい。
【関連】
N-BOX(JF3)の後部座席の頭上に収納空間を作る
準備するもの
- N-BOX(今回の主役)
- カーメイト(RV-INNOブランド)のサイドバー
クロスライドNS123 - カーメイト IF51 角穴アダプターT
- カインズのベルト付き伸縮できる収納バー メタリック
その他工具として
- プラスドライバー
- マイナスドライバー各種
作業手順
材料
まずはカーメイトのクロスライドNS123というサイドバーだ。場合によっては、あるいは好みによってはこのサイドバーを取り付けなくとも収納バーをつけるという人も世の中には多数いるだろう。
だが自分の場合、歳のせいもありどうせやるならきれいにという考えが最近は強いのでサイドバーをキチッと取り付けることにした。もっともどうせやるならきれいにというモットーが最終的には見事に打ち砕かれることになるのだが。
▼開封すると直径φ20mmぐらいのメッキ付き鉄パイプが入っている。
▼それと壁に固定するためのステー部品およびスペーサーとビス。
▼角穴アダプター
▼それとベルト付き伸縮できる収納バー(カインズブランド)
ベルト付き伸縮できる収納バー メタリック: カー用品・バイク用品ホームセンター通販のカインズ
カインズは店頭にない場合、ネットショップで取り寄せを依頼できて店頭受け取りにすれば送料は無料で買える。
近くにカインズがない場合にはAmazonで似たものを売っているのでそちらも検討してみてよいだろう。クレトムというメーカーだがそっくりでおそらくカインズのものはここのOEMだろう。一部金具の有無で違いもある。
工具
工具としてプラスドライバーは太すぎず細すぎず中間ぐらいのサイズならなんでもよいが、アシストグリップを外すための工具として以下のようなものを揃えておくと良い。
・内張り剥がしは安いものから少々お高いものまであるが樹脂製のものは今回役に立たないのは間違いないのでこのような金属製のものをできれば複数用意しておいたほうが後悔しないだろう。またはマイナスドライバー複数とか。
▼ラジオペンチは安物で大丈夫。
いざ作業
アシストグリップ取り外し
まず最初に言っておくと、このアシストグリップの樹脂部品を外すことができれば今回の全工程のうち9割9分終わったも同然である。
それくらいアシストグリップの樹脂部品を外すのは困難を極める。
詳しくは動画で述べているのでそちらも参考にしてほしい。
▼マイナスドライバーやらその他薄くて硬い工具を隙間に押し込みぐいぐいと内側に倒すようなテクニックで外していく。
そうすると少しずつでてきてやがて部品が全貌を明らかにしてくれる。
かつてステップワゴンに乗っていたときに同じことをやった記憶があるが、すっかり忘れていた。やり終えて大変だったことを改めて思い出した。
▼この樹脂部品の両サイドに小さな突起があり、それが内部で金属部品に噛み込んでいるのだ。確かにぶら下がって体重をかけることもときにはあるアシストグリップを支えているわけだからしっかりと留まっている必要はあるかもしれないがそれにしてもきつい。きつかった。
▼樹脂部品さえ出してしまえばもうあとは目をつぶっていてもできるぐらい簡単だ。隙間から見えている四角い枠のような金属部品の上下の部分をラジオペンチなどで強くつまんで引き抜くだけ。
▼樹脂部品を抜くのとは雲泥の差といってもよいほど簡単なのだ。もう少し簡単さと大変さを一極集中しないで分散させてほしい。
サイドバーの金具設置
カーメイトの角穴アダプターという製品で、アシストグリップのなくなって四角く空洞になった穴に四角い部品を埋め込むのだ。それがビスを挿入すると90度回転してナットとして機能してくれるというすぐれた部品で感動さえ覚える。
▼四角い穴から落とさないようにって思うが、フランジ部分のほうが大きいのでほぼほぼ向こう側に落とす心配はないかもしれない。
サイドバー固定
動画ではいろいろ試行錯誤しているところを余すところなく伝えてしまっているが、正しいやり方としては・・・
すべて組み立てた状態でビスを壁の角穴アダプターに嵌めること。パイプを最後に嵌めるのは間違い。すべて仮組みした状態のものを一体のまま壁につけるのだ。
▼そんなわけでそこさえ押さえていれば特に難しくない壁への固定が完了する。
収納バー固定
さてカインズブランドの軽自動車用収納バーで長さの範囲が92〜165cmであるのだが、軽自動車でもつくはずと思って買った。
この収納バーはアシストグリップにぶら下げて使うことができるが今回はサイドバーにつけようと考えていたのだ。
しかし実はサイドバーを取り付けるとアシストグリップがついていたときより内寸が数cm狭まる。そしてその結果狭くなりすぎてサイドバーにはぶら下げられないという悲劇に見舞われた。
上の画像の端部にあるアルミのリベットを破壊してパイプを剥き出し、切断して長さを合わせようかとも思ったが切断したあと元に戻すのが果たしてできるかどうか不安だった。
なぜなら外側のパイプを切るだけなら良いが、可変長のパイプのため内側にもパイプがある。その内側のパイプが結構ぎりぎり端部まで来ていたら結局外側のパイプだけ切っても解決しないのだ。
▼そこでこんな苦肉の策を施した。もう見苦しいが我慢だ。まったく歯が立たないわけではなくかろうじてサイドバーにはぶら下がらないもののまっすぐに設置はできるのでインシュロックタイで固定するという暴挙だ。暴挙としかいいようがない。
仕上がり
冒頭画像と同じものだがまさか冒頭画像を見てインシュロックタイでぶら下げているだけとは想像できなかった人もいたのではないだろうか。
いずれ気が向いたらパイプ切断に挑戦するかもしれないが当面はこれでいくつもりだ。
そしてここに網も被せないと収納として機能しないので網も被せよう。
釣りをする人ならここに釣り竿を数本置くだけで絵になるが自分は釣りをしないので絵にする竿がない。手持ちというか常備している1本はとてもここの2本の収納バーを渡すほどではない。
このままでも使えないことはないんだけど、これで使うとなるとスーツなどのハンガーを吊るすしか使いみちがない。クリーニングのデリバリーとかやってるならそれでいいんだけどやっていないので、さらに発展が必要だ。
網を被せたい。
ということで被せてみたのがこちら。
非常に中途半端な仕上がりでなんとも不本意なのだが、いずれまた機会をみて改善したいと思う。なお、右にドライブレコーダーを貼り付けて走行中に自分と景色と両方録画できるようにもしてみた。
これで撮った動画などもいずれ素材として活用したい。
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動画
その後にパイプ切断して多少見栄え良くなった動画
▼さらに改善してワイヤーメッシュを置いたら安定して物置として活躍できた