それはたまたま交差点で信号待ちしていて、フッと横を見たらあった喫茶店だった。もしそこの交差点で止まらなければこのお店に巡りあうことは一生なかっただろうから人生そして出会いというのは不思議なものだ。縁を感じる。
角にちょっと小洒落た少し昔風の喫茶店があるではないか。少し昔風というのが好きなので、つい引き寄せられた。
ちょうど直前に似島(にのしま)であまり猫と対面できず失意の中、寝不足による睡魔と自転車漕ぎに疲れてフラフラと市内に戻る途中でどこか良い所で休みたいと思っていたこともある。
朱色の雨よけ庇がなんとなくノスタルジーを感じさせる。しかも憎いことに店内で流れていると思しきBGMをうっすらと外にも聞こえるようにしてあるのだ。
そのメロディーは泣く子も黙るジャズじゃないか。これはもう入るしかあるまい。
神様の巡り合わせに違いない。ちょうどさっき似島にあった神社で「たくさんの猫に巡りあえますように」と拝んできたところだ。まあ猫ではないが良い縁ならなんでも歓迎だ。
しかもサイフォンで淹れてると能書きが書かれている。コーヒーに一家言あるに違いない。
思った通り。
広島市内のオススメカフェキャンドル
外観
昭和というより平成初期といった感じの懐かしさ。平成初期といったらバブリーを連想する方もおられようが全くそれとは違う。
一見すると挽き売りの専門店と書いてあるので中で休憩できないのか?と思いそうだが、曇りガラス越しに中がうっすらと見えお客が和んでいる様子がわかる。
店内
期待してた通りの落ち着いた内装。外からも大きな窓越しに少し見えたがまったく心配無用のリラックスした店内だ。しかも適度に席が埋まっていて僕だけ目立つわけじゃない。
適当に席が埋まっているからといって「どこの席に座ってください」という押し付けもない。「お好きな席にどうぞ」という感触。
もっともカウンターには席はなく、2人がけの席もなさそうだったので憚りながらも4人がけの席に座らせてもらった。
メニュー
コーヒーも紅茶もあるが、コーヒーはストレートが何種類かあった。ストレートが何種類かあるコーヒーショップは良い!ちゃんと味に自信がある証拠だ。
その逆に下手な店ではブレンド(ミックス)しか出せないのだ。
ほぼ純喫茶と見えて食べ物は豊富にはない。ワッフル系のスウィーツが得意そうで別メニューで数種類あった。
食べもの
疲れていたので甘いモノはマストだったから季節のワッフルを頼んだ。旨い。
頼んだ珈琲はジャバロブスタというインドネシア産の豆で苦くて旨し。まあきっとこういうお店で飲めばなんでも美味しく感じてしまうだろう。カップは真っ白だったので銘柄については確認しなかった。
おこがましくも総評
ウェイトレスのお姉さんの声が芸人の柳原可奈子みたいだった。マスターのお兄さんかおじさんか不明だけど、年寄りのお客様(常連だろうけど)を店のドア口まで見送りする。平日の昼間だったのに常連客が引きも切らない。恐るべきリピート率なのではあるまいか。確かにスゲー居心地の良さを一瞬で感じた。
適度な広さ、適度な(食器の触れる)騒音、BGMがジャズ、店外から店内がうっすらと見え、そしてマスターの雰囲気。完璧かも。。。
チェックポイント
- 外観:少し昔風
- 店内:生豆の香りすごい
- 雰囲気:やや昭和風
- BGM:モダンジャズ
- 駐車場:無し
- 駐輪場:無いけど店の前
- 漢一人:オケー
- コーヒーの味:ジャバロブスタ苦くてうまいじゃ
- トイレ:和式を様式に改造してあるけどそこそこ清潔感あり。
- 分煙:無し
- 特記事項:サイフォンでできるコーヒー見てるだけでハッピー
店舗情報
現在は違う店(学生街の喫茶店びっくのーず)になっていました。
珈琲の店キャンドル鷹の橋店(大手町・広島市役所前/カフェ・スイーツ) | ホットペッパーグルメ
キャンドル 鷹の橋店 – 鷹野橋/喫茶店 [食べログ]
▼サイフォンでコーヒーを作るのはロマンを感じるね。
この他にも広島に関する記事書いてます。
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