通いたくなるような喫茶店を探し続けて全国行脚をすること30年余年。甲府市でもついに見つけました。
ジャズが聴き放題の喫茶店。この手の喫茶店では当たり前の全面喫煙可ですが、この場合そんな野暮なことは言いっこなしです。
ジャズが聴き放題の喫茶店に関しては禁煙喫煙云々についてはノーコメントとします。まあ、世間的に禁煙者が圧倒的に増えているし、ジャズを嗜む人々はそんなに喫煙率高くないんじゃないかと勝手に期待していますから時代の趨勢からいって灰皿が常備されていようとそれはもはやただのオブジェです。
ということで紹介。
甲府市ジャズ(が流れている)喫茶店アロマ
テーブルは3卓、カウンター席が5人分ぐらい。
ぜんぜん広くありません。
そしてメニューはコーヒー、コーラ、紅茶、軽食、そして酒類少々ということで純喫茶ではありませんな。メニューにケーキがなかったのが残念なところです。一緒に頼みたかったんですけど。
店内に入るといきなり喫茶店にしては少々大きめの音でハードバップのジャズが流れてます。
これでひるんではだめよ。昔のジャズ喫茶ってもっと真っ暗で両手で前を探らないと席にたどり着けなかったんだから。(バイアスされたトラウマ)
肉眼で店内が見渡せるだけ健全(笑)です。
壁には所狭しと往年の活躍したジャズメンのジャケ写が飾られてます。残念ながら半分ぐらいは知らないジャケ写でご主人の造形の深さが垣間見えます。
あと店内にCDもすっごくたくさんならんでます。といっても500枚ぐらいだけど。
そしてさすがに店内BGMとして演奏されているジャズの曲もマニアックなのかどうなのかぼくには曲名がわかりませんでした。
グーグルの音楽検索によるとモンク(セロニアス・モンク)のNuttyでした。
もっとも曲名はわからずともモンクの音はだいたいわかります。不協和音弾いてるだろって思ったらだいたいモンクです。
正直なところモンクの不協和音は好きじゃないからほとんど聴きません。自分なら飛ばします。このように好き嫌いはありますがそれでも誰もいない店内でフォービートを独り占めするのは気分の良いものです。
まあ、あまりにもお客さんが来ないと「もしかしてもう今日はお店閉めちゃいたいのかな」なんてチェーン店ではありえない
そんなオーラを感じつつもまだ居たいって思ったらおかわりを注文しましょう。一杯で粘られるよりおかわりしてくれればそれだけ利益を供与しているわけで多少の罪悪感(?)は薄れます。
なにしろモダンジャズです。
普通の女子は敬遠するはず
あとデートで使えるかどうかという話題になりますが、ぶっちゃけるとデートで利用するには相手を見てからにしましょうということです。
意識高い系(笑)の女子なら「あらステキ(♡)」という反応をする(ふりをする)かもしれませんが、普通の女子はジャズが嫌いです。
なぜ嫌いなのかわかりませんが普通の女子はジャズが嫌いです。付き合ってる女子と別れたくなったらジャズの話ばかりしろという諺があるくらいですから。
そういうわけで普通の女子と付き合っているのであれば連れてくるべきではありません。もっとも別れたいのであれば別ですが。
または付き合いだして初期のころに連れてきて今後も俺と話を合わせられるかという試金石に使うのもいいでしょう。
いきなりハードバップを御見舞してすぐ別れるようなら時間の節約ができたと喜ぶべきだし、ハードバップの洗礼に耐えられるようなら意外とイケるかもしれません。
ただこれも信憑性に微妙な不確実性があります。
なぜならぼくの嫁も最初はジャズ大丈夫と言ってましたが近頃は嫌悪感丸出しです。十分確認しておくべしです。
トイレは普通の綺麗さ
仮に意識高い系かつ大本命の彼女を連れてきて絶対に逃したくないというときでもトイレが普通なので心配ご無用です。
よくこの手のちょっとレトロ系の喫茶店にありがちな「和式トイレ」ではないし、店内の音響がやかましいので用足しの音がほとんど外に漏れ聞こえません。
そういったわけですから排泄音の大きな女子だとしても心配ご無用。なんならマスターにちょっと頼めば気軽にジャズのボリュームを上げてくれるでしょう。
接客マニュアルは親父だ
チェーン店ではほぼありえないサービスがこの手の個人喫茶では起こります。
暇だと親父が柚子湯なんてつくってタダでご馳走してくれたりします。毎回かどうか知りませんよ。
たまたま気が向いたからだけだと思いますが好印象じゃないですか。マニュアルなんてありません。親父が柚子湯を客にふるまおうと思ったらそれが今この瞬間の接客マニュアルです。
いやマニュアルなんて言い方は無粋の極みです。これが喫茶店の心です。クゥ~〜〜〜〜ルだなあ。
それでは普通の紹介します。
甲府のジャズカフェアンドバーアロマというお店
外観
街道沿いにある一見喫茶店には見えない感じだけどよく見ると喫茶店みたいな佇まいです。
店内
電球色のライトがところどころあって暖かさを感じるライティング。あと壁獣にジャケ写。正面にはドデカイJBLのスピーカー。
メニュー
炭焼きコーヒーほか紅茶数種類、コーラ等のソフトドリンク、トーストなど軽食、角とかの酒数種類。
コーヒーは500〜600円。
食べもの
コーヒーは炭火焼きと極みをもらいました。
炭火焼きは苦さを抑えてコクがあって美味しかった。▼写真はおかわりで注文した「
▼あまり空腹ではなかったんですけど長く居たかったからピザトーストも注文してみました。パンにバターも塗ってあるようで美味かった。
おこがましくも総評
昼12時頃店の前を通ったらクローズの看板がかかっていたのでせっかく来たのに土曜日は休業かとがっかりしつつ、他をまわって展望台の帰りに通ったら営業していたので迷わず寄ったのでした。
寄って大正解。癒やしのひとときいただきました。
あくまでジャズ好きには癒やしになるけど、ジャズ嫌いな普通系女子にはNGでしょう。
チェックポイント
- 外観:狭いけどよく見たら飲食店ってかんじ。
- 店内:間口狭く奥行き少々の形。
- 雰囲気:クラシック
- BGM:ジャズ(ハードバップ)
- 駐車場:3台ただし小さめ専用
- 駐輪場:ないけど可
- 漢一人:余裕。っていうかお一人様向けだな。会話無理かもw
- コーヒーの味:普通
- トイレ:洋式 普通の綺麗さ
- 分煙:全面喫煙可。この手の店ではまだ当たり前。
- 特記事項:甲府はうちから結構遠いけどまた来たい!!!数年のうちに完全禁煙にしといてマスター
店舗情報
▼駐車場も3台分あります。