関越自動車道大泉JCTからでもほんの一時間程度ドライブしただけでこんな兼六園みたいな(個人的感想)ところに来られるなんて素晴らしい!って結構な感動があったので紹介します。
実際には自分の場合、大泉JCTから行っておらず自宅(熊谷市)から一般道で一時間程度でした。
それにしてもだ。
大泉からだろうと熊谷からだろうと1時間程度のドライブでこんな風光明媚な景勝地に出会えるなんて素晴らしい。ということで紹介。
楽山園
入場料は大人300円です。
ガイドのパンフレットによると楽山園は江戸時代初期に織田氏によってつくられた小幡藩邸の庭園です。戦国武将庭園から大名庭園へと移行する過渡期の庭園のひとつです。
楽山園の名前の由来は「知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ」という論語の故事からつけたと言われています。
冒頭写真は入り口の門で中門です。
▼中門を入るとお城用語でいわゆる「食違い」があります。城好きにはたまりません。中にはビデオ上映している建物もあります。
看板にはパンフレットと同様の能書きがあります。
▼拾九間長屋です。藩邸の使用人たちが暮らしていた住まい跡です。この中にビデオ上映している部屋がありました。
なぜ拾九間長屋というかというと拾九間あるからです。数えてみるとたしかに十九間あります。ちなみにドア2枚分で一間です。ホームセンターで売っている畳一枚分程度のコンパネのサイズはサブロクといいますね。三尺x六尺で六尺が一間です。知ってますね。
ホームセンターはともかく業務販売している鉄板の材料はいまだにサブロクというサイズやシハチというサイズで売ってるのが面白いですね。
さらにいうとステンレス板は1M x 2Mのサイズが標準です。なぜなんでしょう。
▼拾九間長屋をすぎると広大な藩邸跡の間取りが見られます。
▼いちいち部屋ごとに何の部屋だったか書かれています。
藩邸といえばセレブの家ですからかなりの広さであることがうかがえます。あの長府毛利別邸もセレブの家らしくすさまじい間取りでした。
▼庭門を通り抜けるとこれまた広大な庭園が待っています。本当の庭と遠くの山々の境がわからなくてすべて庭みたいに見えますが借景庭園という技法だそうです。
▼池の右手前に腰掛茶屋、その奥には梅の茶屋というのがあります。
▼これが梅の茶屋。きれいな畳張りですが上がってもいいんです。
▼窓から見える景色は確かに借景です。果てしなく広い庭に見えます。
もう一つの腰掛茶屋はこんなの。屋根が茅葺きか藁葺きかわかりませんが年季を感じますね。
▼池の向こう側まで歩いてから2つの茶屋を臨んだところ。
四方竹なんてのも自生してます。
四方竹というのは竹の一種で断面が四角いんです。
庭園のいちばん南のほう。
▼もう一軒茶屋がありまして、ここは有料で一般客にも振る舞ってくれる凌雲亭というお店です。1杯400円と書かれていました。
そして出口の食違いを内側から再び見ます。
まとめと感想
まず家から1時間程度でこんな名勝地に来られるなんて新しい発見があり感激したということ。
また平日で人が少なかったのが良かったというのはありますが、おそらく休日でもそんなに人が押し寄せるようなところではないというのが穴場を見つけたようで良かったです。
織田信長の次男織田信雄(のぶかつ)のさらに四男信良が小幡藩を立藩しました。そしてこの楽山園の築庭は織田信雄が行いました。
ということで意外にもじぶんちのけっこう近くに織田信長の関連施設があったなんて本当に驚きです。
織田信長関連なんて愛知か岐阜ぐらいだとばかり思ってました。歴史っておもしろいですねえ。
兼六園よりちょっと狭いぐらいかなと思ったら1/5ぐらいでした。やっぱり兼六園のほうがかなり広いです。