いつでも周りにバカはいるものです。もちろん他人から見たら自分も部分的にはかなりバカなところがあるはずでお互いバカだと思って暮らしているのが日本社会の良い平和ボケ加減なのだと思っています。
さて熟成した昔のバカなやつのネタを最近つぎつぎと思い出しているので1つエピソードを披露したいと思います。
公立の中学校に通っておりました。もっとも地方の小都市ですから私立中学なんて半径50km圏内にはおそらくなかったのではないかと思っています。
公立中学校ですから頭の中がピンきりの連中がうようよしています。っていうかキリのほうがマジョリティでした。
わたしなんか普通のなかの普通だったので逆に目立ってしまうほど魑魅魍魎だらけでした。
そんな中学校3年生になったとき小学校から一緒だったけど同じクラスになったことのないバカと同じクラスになりました。そいつはかなりプッツンした奴で勉強はもちろんできない。喋り方も酒でも飲んでるんじゃないかって疑うほど呂律がまわっていない奴でした。
で一応突っ張って(グレて)います。口癖は「半端じゃねえぜ」だったような。
そういう奴に限ってすこぶる半端だったような特徴が今思えば多々有りました。
当時の埼玉県北部は大部分の中学校で男子は坊主強制、女子はオカッパ強制でしたから野郎は皆丸刈りです。掌を頭に置いて指の間から髪の毛が見えたらアウトという校則でした。
そいつもちゃんと丸刈りしてましたが少しだけ伸ばしてました。半端じゃねえぜって吹聴するんだったらロン毛にしてみろよって思いますが、先生から指摘されるかされないかいつもギリの長さを保ってました。
あとは学ランの裾の長い長ランとかっていうのが流行っていた頃でしたのでそういうバカはちゃんと買うんです。でも学校に着てくるかというと持ってくるんです。そして休み時間に教室の後ろでバカどもで集まって見せっこしていたような。
まあそんな程度ならかわいいもんなんですが、あるときそのバカから目をつけられてしまいました。
まあ小学校のころから顔は馴染みだったのでときどき話をするときはあったのですが、あまりにもバカなのでいつも会話が噛み合わずできるだけ無視するようにしていたのですが何かのはずみで怒りを買ってしまったようなのです。
そいつにトイレの個室に一緒に入らされて何やら怒鳴られました。いったいこいつは何を言いたかったのかっていうのは今となってはまったく思い出せず見当もつかないのですが、おそらくいえることは1つです。
わたしは当時喧嘩がつよいわけでもなく、勉強が極端にできたわけでもなくカリスマがあって学級委員やら生徒会役員やらやるような人間ではありませんでした。さきほども申しましたが普通すぎてバカどもからしたら却って目立つ存在で格好のイジメたい存在だったというだけのことです。
そしてそいつはバカですが鼻が効きますからこいつには喧嘩しても負けないだろうという者にしか因縁をふっかけません。えてしてこういうバカは小賢しくて卑怯なんです。
そう、それでトイレの個室に一緒に入らされて数分間だったと思いますが、なにやら怒鳴られて脅されて「おいおい、早く開放してくれよ」と思ったことだけは覚えています。
さて、月日が経って久しぶりに思い出した中学校のときのエピソードですがこういう暴力的なバカがいたとはいえ金八先生にでてくるような警察沙汰になるような人はいませんでした。
あらかたのバカが壊れたレコードのように「半端じゃねえぜ」を連呼していたようですが半端なく警察のご厄介になる人はいませんでした。
ちなみにわたしは警察沙汰とは少し違いますがそれに近いエピソードを1つ温めています。そろそろ熟成されたころでしょうから近日中にお披露目したいと思っています。