夕方帰宅してパソコンいじっていると窓のすぐ外で毎日音がします。
隣の家がシャッタータイプの雨戸を閉める音が聞こえてくるのです。
Photo:Old Creepy Doll By pam’s pics-
実は隣の家とはブロック塀にアルミフェンスが立ったタイプの仕切りでほんの2メートルも離れていない程度の近さなので窓の開け閉めの音から雨戸の開閉の音までよく聞こえるのです。
お互いによく聞こえるのですからこちらとしてはやかましい思いをさせたくないと、そおっとシャッターをおろします。最後の留め金の部分では本来勢いが必要ですが、そうするとうるさいので留め金を開いた状態で下まで下げてから留め金を離すと施錠できます。
と、こちらは10年以上気をつけて閉めているつもりですが、どうもお隣様、特に旦那様はうちのことが嫌いのようなのです。
夕方窓の外でシャッターを閉める音が聞こえ出したかと思うと、ものすごい勢いでシャッターを下し「グワシャーーーーン」という締めくくりの音で閉められた様子がうかがえます。
そんな親の仇のようにやかましくシャッターを閉める理由がどうしても思い当たらないのです。いくら胸に手を当ててみても。
しかも辛いことに我が家と接している面には隣家では2箇所シャッター雨戸がありまして2箇所ともさきほどのようにものすごい勢いで「グワシャーーーーン」と閉めているのです。
おそらくそれは隣家の旦那様がやっているようなのです。
日によっては丁寧にそおっと閉めている様子が伺える日もあります。きっとそれは奥様が閉めているのだと思います。
一度嫁が洗濯物を干しているときだかにベランダで隣家の奥様にそれとなく聞いたそうです。シャッター閉める音がものすごいねとかって。
そのときは隣家の奥様も「そお?」とあまり思い当たらなかったようです。
しかしその後も奥様は気をつけて閉めている様子が伺えますが、相変わらず旦那様が閉めるときはルイ16世とマリー・アントワネットをあの世に送ったあの「ギロチン」のような勢いで落とすのです。
もしかしたらご主人はフランス革命のときの死刑執行人サンソン(リンク先Amazon)の生まれ変わりなのかもしれません。それでついついシャッターを下ろすときになるとその精霊が体内奥深くから蘇り「ルイ16世憎し、マリー・アントワネット憎し」とズドーンと振り下ろしているのでしょう。そうだ。間違いありません。
本来ギロチンは死刑囚の苦しみを和らげる人道的死刑装置なのできっと本当のところは隣家の旦那様は心優しいお方なのだと思います。
シャッター雨戸を下ろすことギロチンの如し
と、ここまで書いてはみましたが本当にそうなのでしょうか。
死刑執行人サンソンの生まれ変わりなのかは定かではありませんし、ルイ16世憎しと思って毎日シャッターを下ろしているかもやや疑問が残ります。
それより隣家の旦那様の「吉田哲也(@semiboze(半禿))憎し」と思っていると想像するほうがはるかに信憑性が高い想像です。もしかして隣家の奥様が食事のときにでもわたしのうわさ話でもしたのでしょうか。「隣の旦那さん素敵ね。あんな人に抱かれたいわ」もしそうだとしたら奥様とも目を合わせられないじゃありませんか。
いったいなにが気に入らないのか面と向かって聞く勇気はありません。せいぜい隣家より一足早くうちがシャッターを閉めてしまう習慣をつけるぐらいなものですが、それもなかなか身につきません。
相変わらず今日も油断しているとすぐ数メートル先で親の仇のようにズドーーーーンとシャッターを打ち下ろす音が鳴り響きます。わずか一瞬ですが不快なんです。
なぜ不快なのか。それは自然現象ではなく人為的に行われているからなんですね。同じ音でも雷はヤダーコワイーって思いますが、不快にはなりませんよ。
それが人為的にこちらに向けられた大きな音は心の底から不快です。それが想像できない隣家も問題だとは思いますが、隣家の奥様を惚れさせてしまっているこちらも問題かもしれませんのでお互い様です。
せいぜいこちらは思い当たることといったら奥様がわたしに気があるということぐらいですが、不快な思いをさせないようにシャッターを下ろすときはそおっと下しますし、早朝や深夜はクルマのドアをバタンと勢い良く閉めないように気をつけます。
ひとつ思い当たる
ここまで書いてひとつ思い出したことがあります。
まだこの地へ引越して2年ぐらいだったでしょうか。
真冬のことですが、まだ辺りが真っ暗な早朝にエンジン音が聞こえてガヤガヤと何やら荷物を家からかクルマからか運んでいる音が聞こえてきました。当然ぼくは寝ていたのですが目が冷めてしまい何事かと2階の窓から下を見たら隣家の方々がクルマを暖機しつつスキー道具を積み込していたのです。しかもいちいちクルマのドアを閉める音が無神経に「バターーーン」と夜中にもかかわらずうるさかったのです。
ぼくは安眠妨害されるのがなにより嫌いなのでその場で迷わずお声をかけさせてもらいました。
「○○さん、静かにやってください」
そのときのぼくの口調が命令調だったのでしょう。きっと隣家のご主人はそのときは言われたとおりに静かになりましたがずーっと根に持っているのでしょうね。
おそらくエリートコースまっしぐらかどうかは知りませんが、アカの他人から注意を受けたことなどなかったのでしょう。それを頭の上から注意されたら気に入らないでしょう。しかし実際非常識なことをしていたのですから注意されるのは仕方のないことだと思います。
つまり自分の常識は他人の非常識ということは往々にしてあることなのです。
そして昔はそれをお互いにぶつけあって角が丸くなることができましたが、今は陰で悪口をいうことはあっても面と向かって注意すると殺される恐れがありますから言えなくなっているのです。
まとめ
もっと遠回しでなくはっきりとお互い注意できる世の中に戻ることを望みます。
いやでも多分、隣の嫁さんがぼくに気があるからというのが一番有力な理由です。間違いない。