獰猛な三毛猫がうちに10年以上住んでまして、もっぱら嫁氏にばかり懐くので苦々しく思っています。とはいえなぜか最近彼女(猫)のマイブームが昼間はぼくの万年床でお昼寝することのようでして
朝になり、嫁氏が襖を開けると布団に乗ってきてそのまま、夕方帰宅するとそのままの格好で寝てたりします。
で、夜は夜で嫁氏の部屋で寝るんですが、ときどき気まぐれでぼくの布団でしばらくまどろんでくれます。が、結局最後には嫁氏の部屋に行こうと襖の前でしきりとニャーニャー(ドアを開けろ)哭くんですね。
せっかく眠りについていたぼくは安眠を妨げられるだけでなくかわいい猫様に去られてかなり傷つきます。
そこで考えたのが夜一緒に寝ていてぼくを寝かしつけた猫様がコソッとおもむろに部屋を後にでき、また朝いつのまにか布団に入ってくれていていれば猫様もぼくもハッピーかなという案です。
それにはペットドアというのをつけるのがベストな選択ではないでしょうか。
今回は和室の襖にペットドアを取り付けるお話。
【関連】
アマゾンで買ったペットドア
ペットドア外観
ホームセンターでも似たようなのを見かけたことがありますが、実際ネットで買ってみると結構小さいです。これでもLサイズです。じゃあSサイズだと本当に子猫かネズミしか通れないんじゃないのかなって危惧します。
▼実物はこんな感じ。ドア自体は半透明です。
仕様によれば両開き、2方向どちらか片開き、両方閉じの4パターンを赤と緑のスライドスイッチで切り替えできます。事情で部屋に閉じ込めておかなければならないときなど重宝します。
ふすまの加工
まずは襖を外して取り付ける箇所に印をつけます。ペットドアは裏表で2分割できますので一枚を襖に当てて鉛筆などで切り抜く枠線を書きます。
少し枠線より大きめに切ってもさらにその外側に枠が覆う形になりますから仕上がりは見苦しくはならないでしょう。
ペットドアを取り付ける高さは猫様が通りやすそうな高さを考える必要があります。とはいっても猫様がどれくらいの高さを好むのかなんて知るわけないです。だから好みです。
あまり低いとかなり猫様が屈んでくぐらなければならないし、あまり高いとサーカスのトラみたいに飛び越えなければならないかもしれません。もっとも飛び越えるようにくぐればそれなりに芸として成り立ってYouTubeに動画を上げたくなるかも。
▼のこぎりでこのように襖をくり抜きました。これって新築だとかなり勇気が要る加工でしょうが、もはや我が家は築18年ぐらいなのでまったく躊躇することなくガシガシとノコ刃で切り刻めます。っていうかノコ刃どころか猫のひっかき傷が家中にありますからねww
ちなみにですが、くり抜くのにちょうど良いと思ったのがこの小型のノコギリです。たまたま会社にあって眠っていたのを拝借してきたら小さくてすこぶる具合が良かったです。最初の切込みも先端でゴシゴシやっているだけで切れたし、まっすぐ切るのもやりやすかったです。
穴をあけたらドア枠を入れてみます。カチッと収まってもうこれで完成したも同然。
▼反対側から見るとずいぶんと飛び出ています。この飛び出た部分を切り落とさないとペットドアだけずいぶん出っ張った仕上がりになって襖の開け閉めもうまくいかなくなりますからちゃんとやりましょう。
▼どれくらい切り落としたら良いのか見当をつけるために反対側のドア枠を嵌めてみます。うちの場合5〜6mmといったところでしょうか。
▼ドア枠には切り落とす目安になるような線が一応溝として成形されていますので特にわざわざ線を描かなくても切り落とし作業をやってしまって問題ないかと思います。
切り落としはホットカッターのようなものを使うのでも良いですが、プラスチックが溶けてくさいです。
最初は過去にサンプルでもらったことのあるカッターにもなるハンダゴテを使って切りましたが、どうにも臭くて途中でさきほどのノコギリに変えました。
▼多少のふらつきはあるもののなんとか切断に成功。
▼あとは両側からペットドアのフレームを嵌めてビスで留めるだけ。ビスは長いのと短いのが8本づつ付属していますからドアの厚さに応じて使い分けられます。
完成と目隠し
こうして完成してみると特に違和感ないですね。
さて、扉部分が半透明なのでプライバシーを守るためにカッティングシートを貼ってみました。木目のものしか手持ちがなかったので木目ですが襖と同じ柄が良かったですかね。なんなら切り抜いた襖の破片を貼っても良かったんです。
▼こうして和室の襖にペットドアを取り付け完了しました。
あとこのペットドアは両側が同じ厚さだけ飛び出しているわけではなく片側が10mmぐらい、片側が6mmぐらい飛び出しています。
どちらにしても我が家の場合、襖の開閉に障害になることが判明しました。でも猫様の障害にならないのが第一ですから。
感想
猫様にここがドアですよって教え込むのが少しだけ大変かも。
どうも部屋へ入るのはドアをくぐれば通れるというのはすぐ覚えてくれましたが、部屋から出ることができません。言って聞かせてもわからないでしょうし。
どうしても出たければなんとかするだろと楽観視するしかないでしょうか。
あとは添い寝してもらってぼくが寝付いてから部屋から出てってもらって、朝いつのまにか傍で寝ているという状況になればハッピーです。
後日、といっても数年後になり愛しい三毛猫のさくらちゃんは他界してしまってますがベランダにも出入りできるように網戸用ペットドアをつけた話はこちら。