最近は減りましたが、それでもときおり商品をレビューしてくれませんかという依頼のメールが舞い込みます。
9年10ヶ月ぐらい前からアマゾンでは無償提供してのレビューを禁止したようなので自分はそういう無償提供によるAmazon商品ページでのレビューというのは敬遠しております。
それでも相変わらず今回のように一旦は支払ってもらって、ペイパル送金するからレビュー頼むよという依頼が後を絶ちません。
そんなふうに無償で提供してもらったら良いことばかりレビューで書かなければというプレッシャーというか忖度が働きますよね。
といってもここにそんな忖度どこ吹く風で本音吐きすぎるレビュー記事書いている人間がいますが。
しかしやはり人情として無償でいただいちゃったら悪いことより良いことのほうを多く書いてしまうものです。今回その極みを見てしまって「ああ、こんなにも悪魔に魂を売ってしまった人たち」がいるのかと天を仰いでしまったので紹介します。
届いた一通のメール
こんなメールが届きました。いつもならどんな商品を紹介したがっているのかなという興味と、自分に興味があるものだったら「ブログで紹介するのみにさせろ」という旨の返信をするのでリンク先を辿ってみます。
しかし今回本文にちょっと気になるフレーズがあったのでさらに紹介しておいてこの記事をたまたま目にする人の参考にしてもらおうと思い立ちました。
字が小さくて読みにくいかもしれませんが、アンダーラインの部分だけ書いておくと
評価が必要ですが。出来るだけ5星を残して
評価した後に、当日の5時前に連絡するなら、
ごペイパルへ送金可能です アマゾンよりの新しい出品者です
上記のような内容のことが書かれています。
つまり商品が良かろうと悪かろうと評価は星5にしてほしい。評価したあとに返金する。(もし悪い評価を下したら返金を拒むのかな?)
中国に星の数ほどある中の新しいガジェットメーカーということらしくとにかく好評価のレビューが欲しいようです。
商品ページ見て悪魔に魂を売った人たち39人みつけた
さっそく商品ページへのリンクを辿ってみるとなんとカスタマーレビューというところに39人がレビューをあげていて5個の星がすべて点灯していました。
その内訳を見てみると星5つが92%、星4つが8%です!
こんなに好評価に偏ったのって見たことありますか?
まさに悪魔に魂を売ってしまった人たちがせっせと星を捧げた結果かなと思います。
Amazonでのレビューガイドラインには以下のように書かれています。
当サイトで許可されないレビューの例は、次のとおりです。
- 製品の製造者が、自社製品について、一購入者としてレビューを投稿すること
- 商品の購入について不満のある購入者が、同じ商品に対して複数回批判的なレビューを投稿すること
- 金品などの対価(レビューの対価として支払い、ボーナスコンテンツ、キャンペーンやコンテストへの参加資格、値引き、追加商品その景品等)を受けることを目的としてレビューを投稿すること
注: ただし、Amazonの要求により投稿するレビュー(Amazon Vine 先取りプログラム等)は除きます。- 商品の製造者の家族が、商品の売り上げを高めるために高評価のレビューを投稿すること
- 購入者が、商品の代金を返金してもらうことを約束したうえでレビューを投稿すること
今回の商品のレビュー投稿者の中には堂々と商品提供によるレビューと書いている人も何人かいます。もう黒い羽根か矢印型のしっぽとか生えてきてるんじゃないでしょうか。
こんなこと書くと、本当に気に入ったかもしれないんだから知りもしないで書いてんぢゃねーよ、オラオラとかツイートする人いるかもしれませんけど。直接コメントできないようにしてるんでごめんね。
でもね、あの世界一素晴らしい商品を作っていると言われている(いないかもしれないけど)AppleのあのAirPodsだってAmazonでは10%の人が星1個つけて評価しているんです。
それってAppleだから値段が高過ぎってとかいう評価かと思いきや性能が悪いやら仕入先が怪しいやらの評価です。
あのAppleの製品でさえ一定の割合で悪評する人がいるのにこれはないでしょう。
もうひとつ怪しい点があります。
価格設定が怪しい
その価格のところにセール価格:¥2999と書かれています。では本来いくらで売っているものなのかなというと出ていません。
通常だったら言い訳がましく売価の上に通常販売価格が嘘でも乗っているものです。それが書いていないんです。
KEEPAだったかなAmazonでの販売価格推移を見られるグラフで見てみても通常販売価格が現在は存在していないことが見て取れました。
つまりセール価格というのも騙し?
もっともセールという英語の意味は単に「売り出し」であって「値下げ後」という意味はありませんので消費者が勝手に曲解して「おお、値引かれているっぽい」って思うのは勝手ですが。
でもこの表記はあきらかに誤解を招いているように見えるんですよねえ。今風の言葉でいえばミスリードを誘ってる。
特定のメーカーをdisっちゃってる内容なのでリンクはいたしません。
オチ
この商品を出しているメーカーをdisったり、その商品をレビューしている人たちをdisったりしてかなり不毛な内容なんですけど、一般の消費者がレビューを見て参考にしたら嫌だなと思ったので危険を承知で書いてみました。
もっともAmazonのレビューシステムはもう信用できないものになってるかもしれないので本当にあくまで極々僅かな参考にする程度に皆さんしているのかもしれません。
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