ジェームズ・ボンドの007シリーズが大好きだ。中学生の頃に知ってからというもの高校生になって友達ができなかったので高校の3年間で原作はほとんど読破したほど好きだ。
冒頭画像はノータイムトゥダイではありません。
そして2021年に公開された007シリーズ過去最長時間大作のノー・タイム・トゥ・ダイを封切り日の10月1日に観に行ってさらにその翌週10月8日にも観に行ってきた。
恥ずかしながら映画ってだいたい1回見ただけだとストーリーが飲み込めなくて2回3回と観てようやくいろいろな伏線回収がわかるという理解力のなさなのだ。
で、今回は大好きなダニエル・ボンドの有終の美を飾る作品ということでワクワクしながら観に行ったが、1回目は最後に泣いてエンドロールが終わるまで居て映画館を後にした。
だが2回めを観終わった後、エンドロールがはじまるやいな、すぐ出てきてしまった。違和感パねえだったのだ。
その感想を吐き出す場として今回は記事にしてみた。
ネタバレたっぷりなのでまだ観ていない人は注意。
【関連】
大人の紙芝居が台無し
昔そのむかし、007シリーズは大人の紙芝居と言われていた。子供の頃はどういうことかわからなかったが、大人になってみるとその意味するところがよくわかる。
だが、今作品のシナリオ書いたやつはクズとしかいいようがない。そのシナリオを認めたバーバラ・ブロッコリ(プロデューサー)もクズかよ。
バーバラなんてガキの頃から007と関わってただろうに、実は完全フェミニストなのかな?もしかして次回はエマ・ワトソンに007やらせようなんて考えてるのかな?
まるで古くからの007ファンを切り捨てようとしているように見える内容だよ。
変な言い方をするようだが007映画なんてどうせファンタジーなんだから主人公のジェームズ・ボンドは不死身で万能で美女とヤりまくってくれればいいんだよ。
現実にそういうのが叶わないおじさんたちの夢を叶えてくれるヒーローでいてほしいんだよ。どんなに避妊しないでヤりまくっても子供ができない生来の種無しでいてほしいんだよ。
決して許せない点
さてここからはディスりまくりだ。
子供出すな
ボンド映画でこれだけ子供にスポットが当たった映画は初めてではないか?
しかもジェームズ・ボンドの子なんてあり得ない。1度目にはスルーしてしまっていたが2度めに観たとき確かにボンドの子だと敵が言っていた。母親は最後まで明確に認めはしなかったがそれでもシナリオが糞だ。糞すぎる。
まじでよくプロデューサー(バーバラ?)が認めたなと思う。俺だったら絶対認めない。そもそも子供なんて出さないし、出すとしても身寄りのない子供を育てているとする。とにかく1%も血の繋がりはない。
バーバラまじでボケたか?
これじゃフーテンの寅さんが嫁もらって子供もうけて定職につくようなもんだ。映画的には最悪につまらない展開としかいいようがない。
寅さんがギネス認定されるほど世界最長になれたのは同じ役者が続けたっていうのが大きいけど、同じ内容でも飽きさせずに続けたからなんだ。その技量が世界に認められたわけだよ。
子供出すとか父親になるとかそんなドーピングみたいなストーリーはコアなファンが離れるぞ。
準レギュラー殺すな
これもあり得ないシナリオで観たあと腹が立って血圧もあがりそうだった。これ書いてる今も考えると血圧上がりそうで怖い。
映画第1作のドクター・ノオからのおなじみフェリックス・ライターはCIAのエージェントでボンドと気が合い、しばしばコラボレーションしていたが、大怪我することはあっても命を落とすことはなかった。
しかもフレミングの原作にもちゃんと数回出てくるオリジナルキャストだ。
それを殺してしまうとは!もはやシナリオライターも屠られるべきだ。
それとブロフェルドもあんなふうに殺しちゃうの?おかしくない?
羊たちの沈黙って映画見たことないのかよ?レクター博士だって似たような監禁のされかたしてて自力で脱出したんだよ。
あんな世界中で大量殺戮を計画するようなブロフェルドなんだから守衛の1人や2人抱き込むなり巻き込むなりするカリスマやら能力はあるだろ?
ただ薬つけられただけで死ぬなんてブロフェルドってそんなに無能だったの?そんな簡単にリモートで殺されちゃうような雑魚にみんな世界中の有力者が操られてたの?
でもってブロフェルドが無能だけじゃなくてブロフェルドに指示されていた世界中の僕(しもべ)たちも無能だったの?ほんと、思い出せば思い出すほどシナリオ糞だな。
余談だけどM役だったジュディ・デンチがスカイフォールで死んだのは女性のMってのがそもそも違和感だったからいいよ。
ボンドを殺すな
最後に助かるかって期待してたけどがっかりだよ。
ジェームズ・ボンドっていままで絶体絶命でも助かって映画終わらせてたじゃん。最後に美女とボートの上とかどこかの無人島とかで救助を待ちながらまぐわって終わってたろ?
それが強烈に破壊された。
あれじゃ助からんし助かっても一生惨めな暮らしが待ってるってなんなん?
これでシリーズは終わりですってなっても「あー、あれじゃ終わりだよね」って納得しちゃう終わり方すなよ。
最後には美女と戯れて、いやいややってくれたな、また次回楽しみにしてるよって「ニヤリ」として映画館出たかったわ。終わり方は平凡でマンネリでも寅さんだからそれでいいんだよ。
アイラブユーとか言わすな
ジェームズ・ボンドにアイラブユーなんて言葉は似合わん。
一夜限りの恋しかしないはずなのに子供までつくってしまうなんてミスターインクレディブルかよ?
まじでダニエル・クレイグがアイラブユーって言ってるシーン思い出すとシラケるわ。それ違うだろって感じ。
たとえ思っても口にださない古い男の美学を貫いてくれ。時代が違うとわかってるけど映画なんだからさ。そもそも拳銃でバンバンとかミサイルボンボンとか我々の日常とはまったく無縁のファンタジーの中の話なんだからアイラブユーなんて言うな!
っていうかマドレーヌ(相手のボンドガール)と絡みすぎなんだよ。ここもシナリオ糞だな。
ちょっとだけ許せない点
さきほどの血圧あがるほどではないけどちょっとこれどうよっていう点について。
腹出ててショック
ジェームズ・ボンドが襟付きのカットソーにサスペンダーつきのズボンでアクションする後半のシーンで階段上がるときにちょっと腹出ててがっかりした。
年齢的には仕方ないし、年齢のわりには引き締まってるほうだとは思うけど腹のでっぱりがちょっと気になったよ。
冒頭の海水浴シーンでもわかったんだけど、大胸筋はそこそこ鍛えてる感でてたんだけど腹筋割れてないしな。ここはCGでなんとかしてほしかった。
または目立たないような服装に変えてほしかった。
新しい美女とヤれよ
新しい女がパーティドレスで登場して、今回はこの女とヤるのかなって期待してたけど一緒に戦っただけでヤるシーンがなかった。
新しい女とヤるのがボンド映画のお約束じゃないか。
それがないなんてもはやファミリー向け映画に成り下がったか。ディズニーが作ったかと思った。
最後のルイ・アームストロングの歌なんなん?
最後のエンドロール直前にでてきたルイ・アームストロングの歌「愛はすべてを越えて」が挿入歌として流れたけど、これって女王陛下の007のときに使われたよね。
同じ曲をまた使う云々はさておいて、007は終始一貫して女王陛下の007はわかってるよ。ここでなんでこの歌流すん?意味不明。
愛はすべてを超えてってなんかボンドは帰ってこないけど命は受け継いでるよみたいな「お涙ちょうだい」なのか昔の007映画とは違っちゃってるけどこれ聞いて許してって感じで「昔の007を懐かしむノスタルジーに浸ってください」なのかなんなのか。
1回で去ったジョージ・レーゼンビーの顔が浮かんじゃった。
その他の感想
黒人&女性エージェントは許す
007ジェームズ・ボンドが引退して、後任の007として黒人女性のノーミが出てきたのはいいよ。別に女性だろうと黒人だろうと有能な人はどんどん活用してください。
ただし今後彼女がシリーズで007としてレギュラーになるのは絶対反対だし、おそらくそれはないでしょう。
00なんとかとして今後も出るかもしれないが007にはならないと思う。
ただちょっとねえ・・・体型が微妙でアクションの切れが悪い。
尻が大きすぎてアクションするのキツイんじゃないのかな。ナオミ・ハリスぐらい細ければアクションも切れが良さそうなんだけどな。
初めての年下ボンド
今までは自分が若かったからジェームズ・ボンドの俳優はすべて自分より年が上だったんだけど、今回のダニエル・クレイグが初めて年下のジェームズ・ボンドだったんだ。
そのせいかどうかなんか親近感が違ってた。わが家族はダニエル・クレイグのボンドはあまり良くないと言っていたけど俺はダニエル・クレイグのやや悲壮感ただようボンドが好きだった。
同様にティモシー・ダルトンのボンドも好きだったけど2回出演で終わってしまって残念だった。
ということでダニエル・クレイグは歴代ボンド役でベスト2に入るすきなボンドだった。といいたいところだけどショーン・コネリーやらロジャー・ムーアやらのいつでも余裕かましてるボンドのほうが安心して観ていられたんだよね。
ぜったいやられねーだろなって。まあ自分の父親〜祖父みたいな年の離れ方だから頼りがいがあったってのもあるな。
そこへいくとダニエル・クレイグは自分と同年代(1こ違いぐらい)だから「おいおいやばいだろ」って我が身に置き換えて没入できた。
だから死ぬのはショックで腹たった。
以上