数ヶ月前に携帯電話を解約しましてデータ通信用(SMS機能付き)のみの携帯電話にしました。
それでまったく不自由はなかったのです。
そしてある日お客さんから会社に電話がかかってきまして「クレーム」の連絡です。クレーム対応担当なもので。
クレームの話が一段落したところで、「ところでセミ坊主さん、携帯番号変わりました?」と聞かれました。
ぼくは答えました。
「はい、解約しました。今はデータ通信専用のものを使ってます」
先方は確認してきます。
「じゃあ携帯電話ないってことですか?」
ぼくは答えます。
「そう考えてください」
先方は聞きます。
「じゃあどうやって連絡すればよいのですか」
ぼくは答えます。
「会社にいますよ」
先方は納得します。
「あー、そうですか」
個人の携帯電話で業務連絡している人は日本には多いのではないか
あたりまえのように個人の携帯電話にクレームをよこそうとする先方の方は一応超一流グローバル企業の方です。テレビでもよくコマーシャルが流れています。もっとも扱っている製品は必ずしもテレビで宣伝しているものと一致しませんが。
もしかしたら本人も自分の個人名義の携帯電話を業務にも使っているのかもしれませんが、ぼくは嫌ですよ。
昔バブルの頃、栄養ドリンクの歌がありましたよね。
「黄色と黒は勇気の印、24時間戦えますか。リ○イン、リゲ○ン、ぼくらのリゲ○ン」なんて。
そういう時代もありましたね。おそらくそういう時代を乗り越えてきた人は個人所有の携帯電話を仕事、それもクレームを受けるのに使うことに躊躇しないのでしょう。
でもぼくはだめです。24時間会社のために捧げるなんてできません。
少なくとも雇われているうちは雇われているなりの対応するしかないです。個人事業主だったら個人も会社もないので24時間クレーム撲滅に戦う気はあります。
もちろん24時間真夜中でもお客さんからクレームの電話がかかってくるということはないでしょう。
それでも自分の電話に取引先から着信があるのなんてイヤです。まっぴらです。個人的に友達でもないのに。
メールならまだ相手の時間に割り込んだりしませんが、電話は無慈悲に、無遠慮に、相手が何をしていようと相手の時間に割り込むシステムです。
ですからたとえ通話機能のついた携帯電話を所持していようと番号は会社の取引先には教えたくありません。
自分は嘘の苦手な人間なのでデータ通信専用の携帯電話にしました。これなら嘘を言っているという良心の呵責なしに「携帯電話はありません」と言えますからね。
それにしても個人所有の携帯電話で仕事の要件に使う人が周りに大勢います。
そういう人は責任感が強いのかもしれませんが、自分は責任感が強くないので定時になったらさっさと仕事を止める主義です。いわゆる出世しないタイプかもしれません。
で、その取引先である超一流グローバル企業の方々は見た限り皆個人の携帯電話を業務にも使っている雰囲気なんです。
あんな数万人いるような会社なんだから工場の現場作業者は別としても、外部の人間と交渉するような人たちには与えれば?って思います。
もしかしてブラックなの?
中小企業でも全員に支給している会社もある
一方、取引している別の中小企業では間接社員だけかもしれませんが、全員にPHSを支給している会社を知っています。
それなら自分の携帯電話を使う必要はなく、惜しみなく業務で使えます。
ただし会社から外へ出たらそのPHSは使えないようなので、一歩出たら結局自腹で本人の携帯電話を使っているのかもしれません。
ひとつ思い出しましたが、先ほど例として出した超一流グローバル企業の人でも設計部門の人は構内用PHSを持っていました。
ということは、一番のメシのタネである設計部門の人にはPHSを与えて優遇(?)しますが、それ以外、生産管理やら部品管理レベルの人たちにはPHSなどを貸与するなどせず自腹を切らせているといえます。
そりゃインテリ部門を優遇するのはわかります。ベネフィットセンターですね。
何しろメシのタネを作ってくれてる部門ですから。
でもそれ以外の部門の人たちが自腹で携帯電話使ってるってどうよって思っちゃいます。
それを彼らは平然と受け入れているんです。この言葉使いたくないけど、もしかして社畜?
ぼくも社畜だけど自腹を切ってまで仕事しようとは思わないし、時間外も働こうとは思いません。
今日はこう思ったよ
本当は携帯電話はデータ専用といいながらSmartalkなど使って着信できるし、LINEで友達になれば無料通話もできちゃいますね。
でも取引先の人と友達にはなりたくありません。だって対等じゃなく一方的にこっちが弱い立場なんだもん。それって友達じゃないよね。友達になんてなる必要ないよね?