ある日、東京へ出かける用事がありましてその帰りに上野駅で高崎線に乗り込んだんです。
あと5分足らずで発車時刻になりますがトイレに行きたかったんです。上野から自宅の最寄りの籠原まで1時間以上ありますからガマンしながら帰るのは辛いし、もしかしたら不可能で悲劇に見舞われるかもしれません。
今までだったらそれはもう上野でその便に乗らず一旦駅のトイレで用を済ませて次の便で帰るという選択をするしかあるまいと思ってました。
でも車両がまあまあキレイだからもしかしたらトイレもちょっとマシかもと思ってまだ上野駅に停車中の電車内でトイレを利用したんです。
そしたら驚きました。
いつの間にか快適空間になってた高崎線の車内トイレ
もうね、打ち明けますと新幹線のトイレより、ましてや飛行機のトイレなんかとは比べ物にならないくらい快適な空間です。
まず広いです。
どれくらい広いかっていうと上の画像は隣の車両からトイレのある車両に向かって写真を撮りましたが、ほとんど客室部分が見えません。
トイレ部分がせり出して車幅の2/3下手したら3/4ぐらい専有しているんじゃないかって思うんです。知らない人が隣の車両から連結通路の向こうを見たら何があんなに塞いでるんだと訝るぐらいです。
▼そしてドアはボタンを押せば自動で開閉します。ドアの取っ手とかに触らなくてイイんです。ドアもまっすぐではなく円形をしていてトイレの広さが想像されます。
▼そしてトイレに入ったらもちろん同じく開閉ボタンとロックボタンもあります。この電動によるロックでもできるし、ドアにも直接機械式のロックがついています。電気式のドアロックが作動しているか心配だったのでぼくはドアに付いている機械式のロックも施錠しました。
そして冒頭写真に見られたような広い空間です。かつて寝台車を何度か利用したことがありますが、なんならここにマットでも敷けば寝台車としても使えるんじゃないかってすら思ってしまいました。もちろん嫌な匂いも少なかったので。
昔の車両のトイレは記憶から抹消されている
はるか昔、子供の頃、1度か2度ぐらいは電車内のトイレを利用したことがあったと思います。子どもは待ったなしでトイレに行きたくなるときがありますからね。
そしてその子供のころに入ったトイレは臭くて狭くて汚くて、例えていうならば今では古い公園の公衆便所と同じでしたね。ほとんど記憶に残っていないですがまったく利用したいと思わなかったのはそういう理由があるのだと自分で思います。
だから電車に乗ってもトイレは使うまい!と子供心に誓ったものです。そんな経験ある人いますかね。
そのイメージのままずーっと来ていましたから何十年も普通電車のトイレなんて利用したことありませんでした。寝台車や新幹線では利用しますよ。
しかし、この日に高崎線のトイレを何十年ぶりかで利用してまったく別物になっているということを実感、痛感しました。もはや電車内のトイレは汚くない!!!
年を取ってくるとトイレが近いので我慢しながら長時間電車に揺られるのは苦行だったりするんですよ。でもトイレが気軽に利用できればもっと通勤電車も快適なものになるでしょう。
久しぶりに目から鱗が落ちるような発見をしました。