自転車ハンドル用カメラマウントというのをネットで見つけて価格も手頃だったので買ってみました。
こういうものをハンドルに付けてサイクリング中に撮りたいなって思ったものをササッと撮影できるのって憧れるじゃないですか。そんなあこがれを実現するのに送料と税込みでたったの477円だったんですから迷わず買ってみますわね。
しかし決してこの正式名称がはっきりわからないツールが悪いわけではありませんが、うまくいきませんでした。作りはそれなりによく出来ているのではないかと思います。
何が悪かったか・・・それは自転車のハンドルに付けるという発想そのものが悪かっただけなんです。
自転車ハンドル用カメラマウント
細部観察
冒頭写真で見てお分かりのように商品は本体とGoPro用アタッチメントらしきものの2点です。
さらにいうと本体をハンドルに固定するのにはサドルポストやクイックリリースタイヤを固定するのと同様のレバーでガチっと締められるようになっています。
▼上部にはカメラ固定用のネジが出ています。
▼許容幅は約33mmです。がんばればもうあと1mmぐらい開けるかもしれませんが、内側のゴムパッキンを巻き込んでしまう恐れがあるのであまり太いパイプに無理矢理装着するのは考えものです。
▼上部のヘッド部分はこのように水平方向で360度回転できるようになっています。バネになっていて引っ張って回して離すと固定されるという構造です。360度を16等分した角度で回転できます。つまり90度動かすのに4回です。
装着
▼自転車のハンドルにつけてみるとこのようになります。
一見きれいに付いているように見えます。
▼タイヤ装着と同じ容量でクイックリリースレバーをくるくる回して最後にレバーでがっちり固定します。
▼自転車が静止している状態でしたら撮ることは難しくはありません。
▼ここの水平方向の回転部分がバネで固定なので多少の遊びがあります。したがいましてカメラの重みでいくらか傾くのです。
▼装着の方向をうまく調整しないとこのように明後日の方向を向いてしまうこともあります。
使ってみた感想
自転車ハンドル固定用カメラマウントここが良い
見た目にはすごいツールをハンドルにつけているなあっていうふうに見えます。
誰かにただ自慢したいだけなら格好のネタになると思います。
それと自転車を三脚代わりにすればどこかへ自転車を停めておいて自撮りも比較的簡単です。ただし普通の三脚ほど柔軟にカメラの向きを変えるのが簡単ではないので自分の立ち位置が制限されるかもしれません。
ハンドル固定用カメラマウントここが無いわー
ヘッドのカメラ取付ネジが自分で回らないんです。普通の三脚って大抵はカメラ固定用ネジにノブが付いていて回せますよね。このスタンドはネジが回らないので取り付けるときにカメラを回してネジ止めしなければなりません。ストラップなんてついてるとくるくる絡まってウザい。
カメラ固定ネジを目一杯入れると中途半端な位置で終わります。最後の写真がその例です。そういうときは1周戻して正面に向けて、下についている固定用ナットを上に締めてカメラを固定させます。それだと微妙にカメラの向きが回るんですよ。向けたい方向にカメラを固定するのがすごく大変。
これはスタンドの問題というより発想そのものの問題ですが、一番致命的なのは走っていてカメラの重さでヘッドアップしてしまうことです。これはおそらくどんなに固くハンドルに固定しても永久に解決できないと思います。実際topeakのスマホホルダーも多少動きますから。
あとは左右に首を傾げるような不安定さもあります。
・・・
ということで良い点より悪い点のほうが大変目立つ結果となってしまいました。
オススメしません。
Amazonでもほぼ同じ値段で売ってましたのでただebayで長く待つ体験をしただけでした。ガク。